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3原色で描く「リンゴ+コーラ」 [水彩+色鉛筆]

004・完成・3原色で描く「リンゴ+コーラ」・510.jpg

題:3原色で描く「リンゴ+コーラ」
作者:岩崎ナギ
技法・水彩
大きさ・410×318(ミリ)6号

Title : 3 Primary Colored "Apple + Coke"
Artist : IWASAKI, Nagi
Technique / Watercolor
Size / 410mm × 318mm(16.4"×12.7")

今夏にカナダ人画家ペギー・バーコスキーの講座を、
通訳として手伝う機会があり、
その時に3原色のみで水彩を描くやり方を憶えましたので、
今回試みてみました。
講義をしてくれたペギーに感謝です!
(ペギー・バーコスキー日本語WEB)↓
http://peggyburkosky.com/ja/

I got an opportunity to help lectures of Peggy Burkosky,
a Canadian Artist, as the translator this summer.
And I learned how to create an Art only with 3 Primary Colors.
So, I tried it this work, this time.
Thank you for the lecture, Peggy!
(Peggy Burkosky WEB↓)
http://peggyburkosky.com/

+おはようございます!
岩崎ナギです。

講座の方はおかげ様で、
神戸市「西区民センター」では、
無事に秋季講座が3講座とも始まりました。
ありがとうございます。

芦屋市「春日集会所」の方は残念ながら、
秋季は子供が減り一般の方だけとなりましたので、
一旦閉じる事にしました。
一般の方からは、
『また人数が集まれば再開して頂きたい』
とおっしゃて頂いたので、
機会があれば開講したいと思います。

その神戸市「西区民センター」の指導案として、
3原色で描く「リンゴ+コーラ」を描きました。

絵の下の説明通り、
ペギー講座をお手伝いした事で、
自分自身にも成長がありましたので、
その成長の部分を受講された方に、
お伝えして行きたいと思います。

では指導案です。
ご高覧よろしくお願い致します。

+++++++

001・アタリを取る・01.JPG

001・アタリを取る・02.JPG

①アタリを取る

最初に構図を決め画面で描いて行く時、
すぐに強く描かず弱く薄く描きます。
アタリを取るとは大体の場所を決め、
頭の中にある構図を再現する事です。

実際に描き意図が再現されない時は、
色が薄く仕上りに影響しにくい内に、
位置をずらして色を塗ってみて、
最適な構図を実地で考えて行きます。

002・面に沿って線を引く・明暗は形状と表面色の足し引き.JPG

②線の方向・明暗の考え方

引く線は題材の立体面に沿う事が基本。
但し方向が目立たない線を引き、
明暗を中心に追う時もあります。

明暗の決定方法は立体特有の影と、
題材の持つ表面色との足し引きです。

例えばリンゴ下部は球面特有の影で、
暗くなりますがリンゴの表面色では、
赤味が薄く黄味がかり周りよりも、
相対的に明度が高い部分があります。

その場合は表面色の明度+球体の影が、
その部分に割り当てられる明度です。
ですから位置としては近くとも、
赤味が強い所はもっと暗くなります。
この例で明暗の考え方を、
ご理解頂けましたでしょうか?

作例は3原色の水彩で大体明暗を取り、
3原色の色鉛筆でそれを強めました。

003・補助線.JPG

③補助線で形状を改善する。

今回の題材のコーラ瓶のように、
回転体と呼ばれる中心軸を持つ立体の、
形を描く時に補助線を助けとします。

しかし形と色は一体不可分ですので、
ある程度は塗り文字通り補助として、
回転体の形を向上させて行きます。

まず回転体の中心軸を引きます。
鉛筆ならごく薄く引き、
色鉛筆なら薄い色を選んで、
既に描いた内容に響きにくくします。

中心軸とは紙の端から等距離を取り、
点を回転体の最上部から最下部まで、
幅が変化する所に打ちつなげた線が、
中心軸で回転体が傾くのを防ぎます。

直交する補助線も点の場所に引いて、
作者の目の位置により真円率の異なる、
各箇所の円を楕円として描きます。

004・完成・3原色で描く「リンゴ+コーラ」・510.jpg

④完成

完成しました。

今回は水彩3原色+色鉛筆3原色で、
全て描きました。

鉛筆でも色鉛筆や水彩でも、
使用する種類が増え選択肢も増えると、
選択を頻繁に行わねばならず、
却って難度が増す場合があります。

鉛筆の濃さの種類や色材の色の数を、
絞り限定された状況にする事で、
選択肢が増えた時にも判断を早める、
良い勉強となるかも知れません。

+++++++

です。

あと「岩崎ナギ」の佳作入賞作品「雨に向かって歩け」も展示される、
「日本の自然を描く展」明日10月26日(水)から始まります。
兵庫県立美術館」ギャラリー棟3階です。招待券品切れですが、
それでも29日(土)11時から一緒に見て下さる方大歓迎です!
現在6名の方が一緒に見て下る事になっていて感謝です :D
リンクの歩道橋を降りた所の人が2人立っている所で集合です。

https://www.google.co.jp/maps/@34.7001666,135.2182136,3a,75y,164.17h,83.71t/data=!3m6!1e1!3m4!1s58a-A7kZvDl37ZIPp_c23g!2e0!7i13312!8i6656?hl=ja

「雨に向かって歩け」・自己撮影・完成時・510.jpg

2016「日本自然・ポスター」・510.jpg

出来ましたら、
よろしくお願い致します!
ありがとうございます。
ではまた!
タグ:デッサン 鉛筆画 素描 dessin sketch 色鉛筆 水彩 colored pencil watercolor 神戸市 西区民センター デッサン講座 美術教室 芦屋春日集会場 http://iwasakinagi.wix.com/iwasaki-nagi-web The New Primitive Declaration 新素朴派宣言 「世界一の明るい水彩を通じて、 世界一の明るい希望を共有し、 自己、他者、社会を心から明るくすることで、 世界一の愛を三者で実現して行く。」 アゴラギャラリー 日本水彩画会 アニメフェア関西 関西のクリエイター展 デザイン道場 LIVING & DESIGN 2012 ACDC Gallery Re:novel アゼルバイジャン Azerbaijan トルコ Turkey アート 芸術 美術 岩崎ナギ サロンドートンヌ パリ Salon d'Automne Paris NY個展 ニューヨーク  Solo exhibition Ouchi Gallery ヲウチギャラリー オハイオ Ohio ハドソン・ギャラリ HUDSON GALLERY アルバニア Albania ノエビアスタジアム神戸 川田画廊 KAWATA GALLERY  個展 private exhibition 3原色で描く 実用新案 patent   インボルダ iNbolda bolda ボルダ 丸一興業 http://bolda.jp/case/【折りたためる額縁】インボルダ 第25回 日本の自然を描く展 優秀賞 日本芸術センター第6回絵画公募展 入選 Architectural Award 2012 Nominee 1662. What is “iNbolda”? http://www.art-center.jp/ http://www.archiaward.com/2012.php?l=E&m=8&theme=15&Obj=1662&pos=15] http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=20171 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=25194 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=32019 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=79178 https://www.kobe-bunka.jp/course/center-list.php?cid=7&q=&p=1 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=448 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=449 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=447 http://www.flickr.com/photos/ouchigallery/sets/72157635924418506/
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カズノコ

三原色だけで描かれているせいか、画面がう軽く感じます。
どこにも、赤の気配を感じるせいでしょうか。ピンは流石
ですね!
上野は9月11日に観に行ってきましたが、上野の森は、場所によって暗いところもあり、ナギ先生の絵も少し暗いところにあり、上からの光で額の影ができるなど、会場としては今一ということが、よく分かりました。
by カズノコ (2016-10-28 16:08) 

岩崎ナギ

カズノコさん→いつもしっかりご覧頂いて、
ありがとうございます!
3原色で描くと確かに明るくなるかも知れませんね。
色の濁りが少ないためでしょうか?
「日本の自然を描く展」ご高覧頂き、
ありがとうございます!
そうですかー暗い所にありましたか。。。
あの絵は光が大いに必要な絵だっただけに、
それは残念です。
ともあれ足をお運び頂き、
本当にありがとうございました。
by 岩崎ナギ (2016-10-28 21:34) 

しゅわっち

3原色だけでも描けるんですね。
でも確かに心なしかコントラストが強いせいか存在感が強くて
若干圧迫感を感じます。
でもこんな雰囲気の絵画も記憶にありますので
そういう画法なんですね。
by しゅわっち (2016-10-30 13:26) 

岩崎ナギ

しゅわっちさん→コメントありがとうございます :D
絵具でもテレビなどの光でも、
基本的には3色を混ぜれは、
理屈的にはどんな色でも、
出せるはずなのです。
(絵具の3色を混ぜると黒、
光の3色を混ぜると白、と理屈上はなる)
しかし絵具の場合は色材が理論値どおりにいかないため、
他の色を混ぜる事が通常行われています(プリンタの黒がこれに相当)。
おっしゃる通り圧迫感が強いのは、
見る方の好みに依って好き嫌いが分かれるでしょうね。
私の場合は透明水彩は色材として弱く、
沢山作品が並ぶと埋没しやすいので、
意図的に強めるようにしています。
by 岩崎ナギ (2016-10-30 19:01) 

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