水彩「グラス+布」完成 [水彩+色鉛筆]
題:「グラス+布」
作者:岩崎ナギ
技法・水彩
大きさ・410×318(ミリ)6号
Title : "Glass & Cloth"
Artist : IWASAKI, Nagi
Technique / Watercolor
Size / 410mm×318mm (16.4"×12.7")
○神戸市・西区民センター、
芦屋「春日集会所」、
デッサン講座、色鉛筆講座、水彩講座用に、
「グラス+布」を描きました。
トルコ・トラブゾンの方は、
おかげ様で他の皆さんの作品も無事展示でき、
岩崎ナギ自身も入賞する事ができました。
トルコの国営放送TRTの、
トラブゾン地方局のラジオにも、
出して頂けました。
では以下指導案です。
ご助言よろしくお願い致します。
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1・グラスは背景の変形
グラスは背景がグラスの屈折により、
変形し反映されたと考えて描きます。
背景をグラス面に沿わせて描き、
所々にグラスの反射率の高さにより、
光の筋が入っていると解釈すれば、
描きやすいのではないでしょうか?
具体的にはグラスの曲面に沿う線で、
歪んだ背景の濃淡を描き分け、
消しゴムや水筆で光の筋を入れます。
つまり透明だから何も描かずに、
グラスを表現するのではなく、
変形した背景を描けば良い訳です。
2・グラスと布を描き分ける
今回の課題ではグラスと布の質感を、
対照的に描き分ける事で、
画面にメリハリを付けて行きます。
グラスの方は鉛筆でも筆でも、
引いた線をそのまま残す所を作り、
全てをぼかしてしまわない方が、
煌めきを表現しやすいでしょう。
布はなだらかに陰影が変化するので、
筆の場合はぼかしを多用し、
鉛筆、色鉛筆の場合は、
寝かせた線を主として描かれると、
特色を表しやすいかも知れません。
3・グラスは端が明るい
グラスなどの円筒形のものは、
端に光が回り込んで来ているので、
端が最も明るくなるのが一般的です。
円筒形で端を最も暗く表現するのは、
芸術全体の表現としてはあり得ても、
写実としては正しくはありません。
例外としては背景が極端に明るい時、
グラスの端が相対的に暗くなる事は、
あり得ます。
鉛筆の場合は3Hや4Hを用いたり、
筆の場合は背景を塗るなどして、
この問題に対処します。
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・・・指導案は以上です。
ではではいつもありがとうございます!
遅くなってすみません。
楽しそうに説明されているのが素敵ですね!
グラスの描き方について
「グラスを表明するのではなく、変形した背景を描けばよい」の
この説明を聞くと、怖さがなくなりのが不思議です。
ありがとうございました。
by カズノコ (2015-08-09 10:21)
カズノコさん、ありがとうございます!
TRTでもトラブゾン地方局ですので、
和気藹々な感じでとても話しやすかったです。
NHK神戸とかNHK埼玉というのと同じですね。
グラスの模様と言いますか、
映っているものがどういうものかを、
どう説明して良いかを考え、
今回の説明を考えました。
最高の説明には程遠いので、
まだまだより良く伝わるよう、
考えてみますね。
by 岩崎ナギ (2015-08-09 20:32)