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墨絵「貝殻と麦藁帽」完成 [水彩+色鉛筆]

04・完成「貝殻と麦わら帽子」・510.jpg

題:「貝殻と麦藁帽」
作者:岩崎ナギ
技法・紙に墨と色鉛筆
大きさ・318×410(ミリ)6号

Title : "Shell & Straw Hat"
Artist : IWASAKI, Nagi
Technique / Sumi & Colored Pencil On Paper
Size / 318mm×410mm (12.7"×16.4")

○神戸市・西区民センター
芦屋「春日集会所」、
デッサン講座、色鉛筆講座、水彩講座用に、
「貝殻と麦藁帽」を描きました。

麦藁帽子と書きましたが、
正確には「紙」で出来ていて、
水で洗えば溶けてしまうそうです!

トルコでのアーチスト・イン・レジデンスの時用に、
2013年に日本で買って出かけたものです。

ギュルセラン撮影「岩崎ナギ・イスクイリプ取材中」・510.jpg

麦藁帽も貝殻も、
水彩で表現して面白味のある色でもないので、
墨と色鉛筆で当時の記憶の一枚、
として表現しました。

では以下指導案です。
ご助言よろしくお願い致します。

++++++++++++++++++++++

01・比率の把握.JPG

1・比率で縮小する

画用紙に収まらない大きさの題材は、
縦横の比率を測って縮小します。

この比率は「見た目」の比率で、
実際の題材の比率ではありません。

測定棒(鉛筆可)で縦横を測ると、
この例では縦を1として横1.1。
上下左右の最も端の部分を端点とし、
測って行きます。

画面にその縦横比で四角を描き、
その中に題材を配置すると、
見えた通りの比率で縮小できます。

着彩で色材を用いる場合は、
鉛筆が色の濁りの元となりますので、
比の把握後は余分な描線は消します。

02・ヒモなどの扱い.JPG

2・ヒモなどの扱い

題材の主となる部分以外のヒモ等も、
構図を形作る上で重要な要素です。

形の決定に自由度があるヒモ等は、
動きを無くし硬くなりがちな構成に、
柔らかみを与える要素と言えます。

画面の内側に向けてヒモの先端が、
戻ってくるように構成すると、
題材の力を画面の外に逃しません。

04・完成「貝殻と麦わら帽子」・510.jpg

3・接地面に注意

完成しました。

麦藁帽子と設置面を見て頂くと、
帽子が設置面に着いている時は、
すぐ横から濃い影が出ていて、
浮いている時には高さに応じて、
影の濃度が薄くなっています。

離れた事により薄くなった影でも、
その中に影の濃度の違いが存在し、
浮いている場合には最も濃い部分が、
題材の端から少し離れた位置に、
出来る事にご留意ください。

つまり影の出来かたと濃度の変化は、
接地面との位置関係を表しています。

+++++++++++++++++++++++++

・・・指導案は以上です。

そのトルコに場所は違いますが、
来週また行く事になりました。

さてどうなりますか?
無事をお祈り頂けると嬉しいです。

それまでにはまた更新致しますね。
ぜひご高覧よろしくお願い致します。

では!
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カズノコ

おはようございます。

大きなものを縮小するのはどうも苦手で、
一番いいのは、同じ大きさに描けるもの。
さて、この考えは、風景画二応用できそうですね。
いつも、縦横の比がおかしいなと、感じていますから。

色材の場合って、透明水彩でも同じことですね!
これも、横着を決め込んで後からでもいいわ、と着彩
してしまうと、あとから中々消せなくて難儀しています。

影も大変勉強になりました。
ありがとうございました!
by カズノコ (2015-07-14 07:57) 

岩崎ナギ

カズノコさん→いつも丁寧にご覧頂き、
ありがとうございます!

大きいものを縮小するのは、
中々難しいですね。
岩崎自身も風景では、
いつもキチンと縮小するのに、
苦心しております。

鉛筆などの下描きに使う道具は、
上から水彩を掛けてしまうと、
もう中々消せないですね。
やはり面倒を厭わず、
見込みが立った時点で、
下絵はほぼ消した方が良いですね。
あれは結局把握のために描くようなものですから。

影の項までしっかりご覧頂き、
こちらこそありがとうございました。
by 岩崎ナギ (2015-07-16 21:01) 

匁

岩崎ナギさん
来週からトルコですか!
前回行かれた時は政治問題で論争になりましたね。
今回はお気をつけて
行ってらっしゃい。
楽しいお話、待っています。
by (2015-07-17 21:15) 

岩崎ナギ

匁さん→ありがとうございます!
おかげ様でようやく日本に戻ってこれました。
旅行準備等でご返事が遅くなり、
申し訳ありませんでした。
今回はおかげ様で、
論争などに巻き込まれる事もなく、
厳しい日程、旅程ながら、
無事に全てをこなす事が出来ました。
ありがとうございました。
by 岩崎ナギ (2015-08-02 11:20) 

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