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デッサン講座「人物&風景」代表作5枚 [ナギの美術教室(Nagi'sArtSchool)]

デ1・藤田加織「モデルD嬢」・2012前期.JPG

デッサン1講座・受講生作品
The Student Work
of the IWASAKI, Nagi's Dessin-1 Class.

藤田加織さん作「モデルD嬢」

Artist / FUJITA, Kaori
Title / "Model Ms. D"
デッサン学習歴・週1回を2年
Dessin learning career / 2 year with 1 time a week

デ2・高柳待子・「バレーはいかが」・2012年前期.JPG

デッサン2講座・受講生作品
The Student Work
of the IWASAKI, Nagi's Dessin-2 Class.

高柳待子さん作「バレーはいかが」

Artist / TAKAYANAGI, Machiko
Title / "Shall we do a ballet?"

デッサン学習歴・週1回を1年半
Dessin learning career / 1 year and half with 1 time a week

デ3・岩本徹・「モデルI」・2012前期.JPG

デッサン3講座・受講生作品
The Student Work
of the IWASAKI, Nagi's Dessin-3 Class.

岩本徹さん作「モデルI」

Artist / IWAMOTO, Toru
Title / Model I

デッサン学習歴・週1回を半年
Dessin learning career / Half year with 1 time a week

デ1・田中憲子「プレンティ広場」2012前.JPG

デッサン1講座・受講生作品
The Student Work
of the IWASAKI, Nagi's Dessin-1 Class.

田中憲子さん「プレンティ広場」

Artist / TANAKA, Noriko
Title / Plenty Square

デッサン学習歴・週1回を半年
Dessin learning career / Half year with 1 time a week

デ3・岩瀬瞳「語らい」2012前.jpg

デッサン3講座・受講生作品
The Student Work
of the IWASAKI, Nagi's Dessin-3 Class.

岩瀬瞳さん作「語らい」

Artist / IWASE, Hitomi
Title / "Conversation"

デッサン学習歴・週1回を半年
Dessin learning career / Half year with 1 time a week

○デッサン講座「人物&風景」代表作5枚

こんばんは!
今日は遅い時間の更新となります。

神戸市・西区民センター「デッサン講座」の、
2012年度・前期、
6~7月分と8~9月分の代表作5点です。

8~9月分のデッサン2の代表作は、
残念ながらご提出がありませんでしたので、
割愛させて頂きます。

代表作を拝見して思いますのは、
ご自身で絵を描く習慣を持っておられる方は、
やはり上達が段違いだと言うことです。

藤田さんも最初に代表作としてご紹介したのは、
確かデッサン講座に入られて間もない、
1枚目の作品を2年前にご紹介したと思いますが、
この2年の間の伸び方は本当に素晴らしい。
自分自身も見習いたい姿勢です。

ではそれぞれの作品について、
一言ずつ書いていきます。

まずその藤田加織さん作「モデルD嬢」。

白から黒までの階調が美しく、
惹きつけられる作品です。

若いモデルさんの持つ生命力や、
華やかな中にも内在する少しの不安など、
心理面も巧まずして捉えられています。

机の省略も気が利いています。
副次的な要素は全部描く必要はありません。

改善できるとしたら、
襟を掴んでいる左手ですね。
親指の付け根から手首にかけて、
もう少し量があるのではないでしょうか?

つぎに高柳待子さん作「バレーはいかが」

高柳さんも2年目が近付いて、
順調に実力を伸ばされています。

モデルさんが取っている、
「不安定の中の安定」とでも言ったポーズを、
上手く捉えられています。

画用紙の空き部分が面白く出ていて、
構図的にも成功しています。

改善できる所があるとしたら、
顔の傾きが少し硬い描写ですので、
もう少し釣り合いを保つ様子を、
柔らかく表現できるとより良いでしょう。

人物最後は岩本徹さん「モデルI」。

課題の内、人物、風景、植物は、
着彩で描いて頂くのも可、
としております。

それに即応して描かれた事を、
まず評価したいと思います。
絵でも何でも積極的に気持ちが走る時、
良い結果が出やすいと思います。

着彩も美しい。
パッと目が惹きつけられます。
陰影の捉え方をご理解頂いています。

岩本さんは集中力が凄い。
デッサンを初めて僅か半年ですが、
急激に伸びられました。

ただご自身もよく解っておられる通り、
ある部分だけを偏って描いてしまうのが、
問題点です。
その結果として美しい中にも、
硬さの残る描写となっています。

もっと全体を見ながら、
描かれるとより良いでしょう。

次に風景課題から、
田中憲子さん「プレンティ広場」。

田中さんも今年から入られて、
僅か半年足らずの練習量です。

構成が面白く、
楽しい絵柄となっています。

家にこういう絵を飾っておくと、
その場所が明るくなりますね。

人物描写などはまだまだ技術的に、
改善できる所はありますが、
絵は技術によって良いものができるとは、
限らない事をハッキリと示す快作です。

最後は岩瀬瞳さん「語らい」。

岩瀬さんは器用な方ではなく、
苦労せずに楽々上手くなるタイプではありません。

しかし苦心して描いておられる内に、
色々と面白いものを拾ってこられていて、
これまた魅力的な絵になっています。

絵って本当に技術の巧拙だけでは、
語れないんですよね。

この絵の題が奇しくも「語らい」ですが、
人と人が散歩中に出会い、
声を掛け合っている場面が、
その場の空気感と共に、
見事に伝わって来ています。

++++++++++++++++++++++++++

代表作のご紹介は以上です。

デッサン講座前期も、
終わりに近付いてきました。

何かと身辺が忙しく、
生徒さんの代表作を、
こまめにご紹介できず、
申し訳ありませんでした。

ともあれ良い作品が、
色々な方からそれぞれ出てくる所が、
絵の良さと思います。

神戸市「西区民センター」、
「デッサン講座」は、
現在「秋季(後期)」募集中です。

募集期間は「8月7日(火)~9月3日(月)」です。

この期間はインターネットからも、
お申し込み頂けます。
ご興味を持たれた方は、
下記リンクをそれぞれご覧頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。

火曜・デッサン「朝」講座
火曜・デッサン「昼」講座
火曜・デッサン「夜」講座

次回は8月17日(金)更新予定です。
よろしくお願い致します。

※8月17日(金)追記
本日は用件が立て込んでしまいましたので、
明日8月18日(土)の更新と致します。
申し訳ありませんがよろしくお願い致します。


では!
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amaguri

私には絵のことは全くわかりませんがここに書かれているデッサンやpicturesが素晴らしいのはわかります。いつも刺繍になるような絵を見るとああ・・刺してみたいなあとワクワクします。Claude MonetがすきでGiverny村に10回ほど行きました。彼の散歩道も歩いてみました。彼の臨終を迎えたベッドのまわりは日本の歌麿や北斎の絵でいっぱいでした。」彼の造った日本庭園はすばらしく睡蓮で満たされていました。また素敵な絵を描いて下さいねそしてご訪問ありがとう御座いました
by amaguri (2012-08-11 07:54) 

みなりん

どの生徒さんたちも、とても良く描かれています。

でも、ナギさんのコメントを読みながら見ると
あ~そうなのかな~と思います。
by みなりん (2012-08-11 10:57) 

カズノコ

人物みんな素晴らしい。
この前、初めてモデルさんを呼んで描きました。
半身像でしたが、全体のバランスを取るのに時間を
使っていまい、色付けするのは大変でした。
それでも、あとから見ると、おかしいところがいっぱい。
基本を忘れず、描く習慣をつけていかないとダメですね!


by カズノコ (2012-08-12 09:13) 

桜貝の想い出

生徒の皆さんが楽しんで描かれているのが伝わります。
特に最初の作品に驚きました。
わずか2年でここまで描く事ができると楽しくてしょうがないでしょうね。
私は人物画が苦手なので特にうらやましく思います。
by 桜貝の想い出 (2012-08-12 10:47) 

tromboneimai

皆さん素晴しいですね、的確なご指導のもと力をつけられているのでしょうね。
それぞれ違った下地があるのでしょうが、3枚目の方なんかは
よくぞ短期間にここまで描かれる と感心してしまいます。
by tromboneimai (2012-08-16 13:48) 

岩崎ナギ

amaguriさん→ご自身の経験に基づく、
素敵なお答えありがとうございます。
「刺してみたい」というのが良いですね(笑)。
良い風景を見ると「描いてみたい!」
と思うのと同じですね。
ジベルニーに10度ほども行かれたとの事、
うらやましい限りです。
モネの睡蓮の展示をオランジュリー美術館で、
見てみたいものです。
日本庭園で言えば「太鼓橋」という絵もありましたね。
明るい「光」に対する憧れで、
モネの心は満たされていたのでしょう。
その日本に住む自分。
また明るい作品を描いていきたいと思います。




みなりんさん→そう仰って頂いて嬉しいです、
ありがとうございます。
どの方もよく頑張られています。

良点のない絵がないように、
欠点のない絵もありません。
良い点をなるべく多く見つけ、
悪い点を次は一点は直す。
その繰り返しと思っております。




カズノコさん→ありがとうございます。
人物と風景は特に、
みなさん良作が多いと感じます。
体の各部のバランスを取るのは、
確かに難しいです。
集中していると却って間違いが見えない時もあり、
一度離れた所から「他人の絵」として、
自分の絵を見られると解る所もあるかも知れません。





桜貝の想い出さん→ありがとうございます。
藤田さんはとにかく自分で描く量が多い、
それが一番の上達の秘訣と思います。
受け身で習っていても中々上達しないけれど、
習ったことを自分でああかこうかと試している内に、
力が付くように感じます。
上手い下手あまり気にせず、
人物もぜひ描かれてくださいね。





tromboneimaiさん→ありがとうございます。
伸びているのは97%生徒さんの努力です(笑)。
指導は3%くらいです。
本人ががむしゃらに描くのが一番です。
岩本さんは集中力が凄いです。
描き出したらグッーと集中されています。
by 岩崎ナギ (2012-08-18 09:49) 

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