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デッサン講座「前期」最終回、次回10月13日から。 [ナギの美術教室(Nagi'sArtSchool)]

09・下半期・西区講座募集スナップ・510.jpg

デッサン講座「前期」最終回、次回10月13日から。

○昨日は西区民センターに、
デッサンの指導に行ってきました。

4月から始まった09年度「前期」も、
早いもので昨日で終了。
後期は10月13日からになりました。

最終回は4月28日と画題を同じくし、
「自画像」の2回目でした。

今回は描画時間を短くし、
いつもより早く講評を始めました。

前期で『こうして欲しい』
と思われたところは、
どういう所だったか?
をお訊きするためです。

まとめると以下の通りです。

「難しかった所」

○鉛筆の選択が難しい。
H、HB、2B、など、
鉛筆の濃さの使い分けが難しい。

→これは慣れも大いにあります。、
主に濃いもの、柔らかいものは「B系」、
薄いもの、硬いものは「H系」です。

初回にはご説明しましたが、
繰り返しご説明する必要性を感じました。

○線の引き方が難しい。
題材による描き別け方を、
もっと教えて欲しい

→基本的に線は面に沿って引きます。
題材による描き別けは、
それぞれの題材ごとに、
違った描き方をするのも、
もちろん良いのですが、
基本的な陰影の付け方を学べば、
捉え方を広く持てるようになり、
大きな意味で解決してしまいます。

その大きな意味で解決する、
・・・と言うのを、
中々お伝えしきれなかったのが、
反省点ですねー。

たぶん「色鉛筆テクニックブック」
のようにその題材ごとの、
異なった質感の付け方を、
この方は望んでおられたのだと、
思います。

ナギとしては絵全体として、
陰影を大事にすることが、
個々の質感に拘泥するよりも、
大事である、と捉えているのです。

ともあれ今後は質感による、
線の引き方の違いも、
より配慮してお伝えしたいと思います。

○構図が難しい。
構図を意識して題材を置いた時、
どこが「真ん中」か、
意識するようになった。

→構図は永遠の課題。
構図の「真ん中」を意識したり、
構図や配置に配慮して、
ものごとを見れるようになったのは、
一つの進歩と思います。

○最初はどうして良いか解らず、
辞めようかと思ったが、
徐ゝに楽しくなり続けたい。

→やはり解ってきて初めて楽しい、
という側面は見逃せません。

その「楽しい!」までは、
どうしても我慢も必要。

その我慢の部分を伝達方法で、
なるべく軽減できるよう、
努力したいと思います。

○説明に割く時間がもう少し長くても良い、
休んだ次の回にプリントを頂いたが、
授業で説明を受けていないため、
シッカリ理解出来なかった。

授業に出る必要性をより感じると共に、
説明に要する時間がもっと長くても、
良いのでは?と感じた。

→実際に描いて解る、
という部分もありますので、
難しい問題ですが、
短い時間でより効率的に伝達できるよう、
工夫を重ねたいと思います。

○立体で捉えるのが難しかった。
立体で捉えるようになって、
描画速度が速くなった。

→輪郭線を否定するものではありません。
輪郭線は人類の重要な発見、発明です。

しかしデッサンでは主に「量」を大事にし、
線を大事にするスケッチと、
分野を分けてご指導しています。

量で捉えることで、
端々の輪郭線に拘泥せずに、
描画速度が速くなったのは、
とても良い事だと思います。

○2時間集中できるようになった。
集中する時間を持てるのが楽しい。

→これはとても良い事ですね。
生活の様々な事がある中で、
絵を2時間集中して描く時間を持つ、
気持ちの切り換えやメリハリが、
普段の生活にも良い影響があるように、
強く願っております。

・・・でした。

色々お訊きした事は、
今後の授業にきっと活かします。
半年間ありがとうございました。

・・・そして10月13日からの後期募集、
上に掲載した募集文書には残念ながら、
控えめに言っても遺憾な所がありました。

午前、午後、夜間、と、
それぞれの時間帯に出られる方の、
それぞれ求められる必要性に応じて、
それぞれ・・・

「(前略)朝サッと出てあとは自分の時間という方に(後略)」
「(前略)昼からゆったり出てノビノビ描くという方に(後略)」
「(前略)夜間③はビジネスマン、美大受験生も多い、熱気のある(後略)」

・・・と「朝、昼、夜」、
それぞれ公平性を保てるよう、
十分に神経を使い配慮していたのですが、
どういう訳か「夜間」の案内文だけが残り、
これではまるで夜間を重用しているかの様。

昨日『夜間の方が多く、昼間の希望は普通程度』
と区民センターの方に募集状況をお訊きし、
『アレ?普通は反対なのにな?』
と思って案内文章をWEBで見直すと
上記の通りでした。

これは区民センターの方ではなくして、
おおもとの文化振興財団の担当の方が、
解りやすく、良かれ、と思って、
文章を一括する配慮だったとは思いますが、
次回2010年前期には原案どおり、
朝、昼、夜、
公平に分けて書いて頂けるよう、
要望をお付けして提出したいと思います。

長くなりましたが、
前期の「デッサン講座」はそんな風でした。

明日はパン屋さんの早朝労働がありますので、
ブログは一日お休みします。

また金曜日にお会いしましょう。
では!
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カズノコ

前期の最終講座の終了ご苦労さまでした。
生徒さん、さぞ満足されたことでしょうね!

デッサンでは、主に「量」を大事にし、スケッチ
では、「線」を大事にすること。~知りました。

ところで、初回と最終回が自画像ということでしたが、
ここに解説されている日記のブログはありましたか、
あったら教えて下さいませ~自画像の練習の
心得として学びたいので?


by カズノコ (2009-09-16 11:04) 

カズノコ

追伸です。
薔薇への招待状をどうぞ!
http://smcb.jp/_as01?album_id=221826

お待ち申しています!
by カズノコ (2009-09-16 15:39) 

よしあき・ギャラリー

やはり、一番は好きであること
そして、描き続けることが大切だと思いますね。
by よしあき・ギャラリー (2009-09-16 19:47) 

ぶぅ

いろいろな意見がもらえてよかったですね。
これはナギさんにとって財産。
やっぱり人に教えるって難しいことですよね。
一対一ではなく、一対大勢の場合。
どんな指導をしてほしいか、ニーズは異なりますもんね。
それは教育実習で感じました。
とりあえず!お疲れ様でした!
by ぶぅ (2009-09-17 02:16) 

MUE

半年間ありがとうございました。
いろいろと勉強が出来ました。

私の備忘録です。
聞き間違い、理解間違いがあればお許しください。

① デッサンは量を表現する。(陰影による量感)

② デッサンは影のつけ方の勉強。

③ 残して消す。(修正するのに、その部分をバッサリと消さずに少しは
   残しておく)
④ 裏側からの光、空気の流れを表現すること。

⑤ 直射光、反射光の読み取り。

⑥ 一番明るいところの隣は一番暗い。

⑦ 最初の段階でのネバリが大事。

⑧ 鉛筆はB系の濃いものだけでなく、陰影を付けるのにH系も必要。

⑨ 踏ん張って、気がついた時点でやり直すことの重要性。

⑩ 上手いだけでは駄目、何を表したいのか。

⑪ どんな条件でも絵は描ける。口実は云わぬこと。

⑫ それらしく見せて(小ざかしく)自己満足するな。

⑬ 陰影を表現する線の集合(平行線)は面に沿う。

⑭ 高い目標を持っている者は、定年になって、楽しみで描いている者と
   同じことをしていては駄目。もっと努力せよ。

       長くなるのでもうおきます。

最終回が終わって、受講生が互いをねぎらう気持ちが現れて
いなかったのは残念でした。いつもの終了時となんら変わることも無く。
知らないもの同士が集まって来ていて、15回余りを同席していて、
次にいつ会えるかわからないのだから、すこし寂しい思いがしました。

  ありがとうございました。

by MUE (2009-09-17 22:40) 

岩崎ナギ

カズノコさん→ありがとうございます。
全ての方に満足して頂いたわけではありませんが、
8割程度の方には満足頂けたと思います。
あと2割の方の不満をこれから、
何とか解消していきたいと思います。

デッサンとスケッチの違いについては、
ナギ独自の見解です。
必ずしも全ての方を納得させる意見では、
ないと思っております。

自画像の回は旧ブログ「クルル」にあります。
この日記の「4月28日と画題を同じくし」
の部分をクリックされると、
同記事にリンクしております。

SNSは退会しておりますので、
残念ながら中を見ることは出来ませんでした。
by 岩崎ナギ (2009-09-18 05:37) 

岩崎ナギ

よしあき・ギャラリーさん→そうですね、
「好きこそものの上手なれ」です。
そうしてへばりついてでも、
這いつくばってでも、
何としても続けることですね。
おっしゃる通りと思います。
by 岩崎ナギ (2009-09-18 05:37) 

岩崎ナギ

ぶぅさん→そうですね、
とても役に立ちました。
色んな方がおられるから、
中々全ての方の要望を満たせない、
満たせないけれども、
そこはやはり努力を惜しんでは、
その満たせない隙間が広がるばかり、
それは何としても避けたいものです。
それも良くお解りの事ですね。
ありがとうございました。
by 岩崎ナギ (2009-09-18 05:37) 

岩崎ナギ

MUEさん→こちらこそありがとうございました。
半年間投げ出すことなく、
やり抜いて頂いた事に感謝です。

備忘録として配ったプリントも、
しっかり役に立っていたのですね。
これも配った甲斐がありました。

①これはナギ独自の見解ですが、
そのように思っています。
②これは言葉の裏表。
デッサンは「光」だと思います。
③~⑥その通りだと思います。
⑧あと質感による違いでもH系は使いますね。
⑨~⑬その通りだと思います。
⑭社会全体での、
絵の位置を考えて欲しい、
と言う事ですね。
絵に限らずそれぞれの人が専門を持ち、
それぞれの専門性を高めようと、
努力を積み重ねているわけです。
絵だけが例外であってはいけない、
大文字のアートにあぐらをかいて欲しくない、
と言う事ですね。
我以外皆師なり、です。
高い目標は、
楽しみで描いておられる方にも、
掲げて頂きたいのは同じですよ(笑)。

ありがとうございます。

個人情報がかまびすしく、
時代が貧しいせいもあって、
中々『終わってから食事でも』
とはならないですね。
無駄なく清潔ではありますが、
やや寂しいところも確かにありますね。

また機会がありましたら、
よろしくお願い致します。
by 岩崎ナギ (2009-09-18 05:38) 

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