水彩完成「果物皿」

題：「果物皿」
作者：岩崎ナギ
技法：水彩
大きさ：４１センチ×３１．８（６号）

Title: "Fruit plate"
Artist: IWASAKI, Nagi
Technique: Watercolor
Size: 41 x 31.8cm (16.4 x12.7 inches)

＋皆さん、おはようございます。
春もいよいよ間近ですね！

お世話になっています、
岩崎ナギです。

神戸市「西区民センター」と、
芦屋「春日集会所」の指導案として、
「果物皿」を描きました。

秋季の最終課題ですね。

実はもう去年の９月くらいでしたか、
２０１５年の春季が終わって、
秋季の時間割を建てたすぐ後に、
この「果物皿」は描き終えていたのですが、
最近、水彩の色をハッキリ出す技法が、
自分の中で掴めかけているので、
果物自体はもちろんもう無いのですが、
今週に入って筆を入れ直し鮮やかさを増しました。

半年でも技法は進歩する時には、
進歩するものですね。

さて春季講座ですが、
「神戸市・西区民センター」では、
４月５日（火）始まりの「デッサン講座」と「色鉛筆講座」、
それに４月４日（月）始まりの「水彩講座」、
３講座とも一旦募集を終了しました。

追加募集は講座が始まるまで行っていますので、
ご興味のある方は直接「神戸市・西区民センター」まで、
お問い合わせ頂けると嬉しいです（↓講座概要と連絡先）。

http://www.kobe-bunka.jp/kouza/pdf/nishi.pdf

３月８日（火）にはデッサン講座の生徒さんが、
素敵なイタリアン・レストランで、
ご親切に打ち上げを行って下さいました。
本当にありがとうございました！



芦屋市「春日集会場」は、
４月９日、１６日（いずれも土）が、
４月の開講日です。
１４時～１６時です（小さいお子さんは１４時～１５時）。

今年は芦屋は「王子動物園」で写生を行って、
「ノエビアスタジアム神戸」で９月～１０月に掛けて、
展示予定です。

ご興味のある方は春日集会所までお願い致します（ＵＲＬ↓）。
http://www.city.ashiya.lg.jp/shisetsu/kasuga_sh.html

さて今日は東日本大震災から５年ですね。
改めて被災地の方にお見舞い申し上げます。

毎日が自分の身の回りの事だけに精一杯で、
中々被災地の現状にまで正直な所、
心配りが出来ておりませんが、
忘れる事なく記憶に留め、
自分の出来る事をシッカリ行う事で、
広い意味での貢献ができれば、
と考えています。

では指導案です。
ご指導よろしくお願い致します。

＋＋＋＋＋＋＋



１・背景の線の方向を変える

背景はどう作っても自由なのですが、
写実を基盤としてながらも、
背景は半ば抽象的に処理する場合、
接地面の線と空間の線を変えるのも、
一つの選択肢となり得ます。

線が全て同方向だと単調に過ぎ、
かと言って様々な方向に入れると、
題材より背景が目立つ事もあります。

そこで一案としては接地面は平行線、
空間は垂直線を基準としながらも、
一方向だけですと単調過ぎるので、
後一方向の斜めの線を入れる、
という解決策もあり得ます。

空間と接地面を明確に別けない時も、
線の方向によってある程度は区分し、
背景が単調になる事を避けます。



２・多色は基本で対処する

今回の題材は果物で自然物だけに、
一つの面で多色の場合もあり得ます。

解決には基本通り明色から濃色です。

具体的にはグレープフルーツの皮は、
黄色に緑が混じり一部オレンジに、
熟れていたりします。
１番に使う色は最も明度が高い黄色。
２番目はオレンジ、最後が緑です。
計画的に進められると良いでしょう。

デッサンなら薄い所を残しながら、
題材全体の平均の明度を早期に出し、
濃い所はB系の鉛筆等でより濃くし、
塗り残した所はH系で繊細に追って、
灰色の領域を広げ多色に対応します。



３・反射を考える

作例では皿に果物を盛りました。

例のように題材と題材が接近する時、
反射率により現れ方は異なりますが、
接近した題材同士お互い反射します。

今回の作例では皿にパプリカの赤と、
グレープフルーツの黄の両方が映り、
２色が皿の地色と混じっています。

反射率は表面が平滑なほど高く、
反映する側の題材も平滑なほど、
かつ色が薄いほど強く映り込みます。

デッサン、水彩とも反射に着目し、
空間同士の響き合いを感じ取ります。

＋＋＋＋＋＋＋

です。

来週月曜日は、
作品が一つ入選しましたので、
その記事を出せれば、
と思っています。

ではまた！

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コメント 2

背景の接地面と空間の処理、難しいですね。
グレープフルーツ、パプリカの赤、南瓜の黄色・オレンジ
見事な色の輝きですね！いずれも見習いたい色合いです。

by カズノコ (2016-03-13 17:08) 

カズノコさん→背景と接地面は写実的に描いてしまうと、
大体は面白味の無いものになりがちですし、
半抽象的に処理する時には、
その色合いや濃淡が問題になりますね。
果物、野菜類の鮮やかさは、
この頃やっと段々出せるようになってきました。
いつもご覧頂いてありがとうございます！
by 岩崎ナギ (2016-03-13 18:37)