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水彩「たけのこ」完成 [水彩+色鉛筆]

004・水彩完成「たけのこ」・510.jpg

題・たけのこ
作者・岩崎ナギ
技法・紙に水彩+色鉛筆
大きさ・140×180(ミリ)0号

Title / Bamboo shoots
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Watercolor + Colored Pencil On Paper
Size / 140mm×180mm (5.6"×7.2")

○神戸市・西区民センター
芦屋市・芦屋青少年センター
デッサン講座、および色鉛筆講座用に、
「たけのこ」を描きました。

毎年、春は円柱状の題材の、
陰影の付き方を勉強するため、
「たけのこ」を課題にしていますが、
「塗る」という行為を、
色が濃い「たけのこ」では行い易いからか、
この課題でデッサンのコツを捉まれ、
グッと伸びられる方が多いです。

鉛筆、色鉛筆、水彩を問わず、
一度、あるいは何度も、
取り組んで頂きたい課題です。

講座の方は景気回復の影響を受け、
区民の方は2講座で久しぶりに40人を上回り、
芦屋の方は合格した生徒さんが抜けて減りましたが、
全体としては44人で2014年春季を開始できました。
お越し頂いた皆さん、
応援頂いている皆さんに感謝です。

消費税増税後も成長できるよう、
より一人ひとりの方と、
親身にお話して行きたいと思います。

また4月27日日曜日は、
「伊丹市立市民まちづくりプラザ(以下URL↓)」
http://www.itami-machizukuripuraza.jp/
「市民みんなが先生徒講座 街との対話・有岡城で歴史を感じながら写生しよう」
という一日講座の開かせて頂く事となりました。
近隣の方はぜひご参加頂ければ嬉しいです。
ありがとうございます、

では以下指導案です。
ご助言よろしくお願い致します。

++++++++++++++++++++++

001・「陰影で取る」・510.jpg

①陰影で捉える

デッサンで最初に乗り越えるべき、
考え方があります。

それは「輪郭線を引く必要がある。」
という考え方です。

輪郭線は手っ取り早く対象を伝える、
人類の重要な「発明品」ですが、
現実世界には輪郭線は存在しません。

それ故に基本的な写実絵画では、
輪郭線を使わず「陰影」で捉えます。
デッサンでも水彩でも同様です。

薄く描き始めるのがコツです。
段階的に暗い色を重ねる事で、
立体感を増し徐々に正確にします。

明るい色から塗りますが、
その明るい色を用いて、
デッサン、水彩とも「暗い所」から、
塗って行きます。

002・機械的に線を引かない・510.JPG

②観察して線を引く

デッサンは題材との対話です。

題材「たけのこ」の例で言えば、
土台となる陰影をのせた後、
皮の筋も描いて行く訳ですが、
機械的に棒引きする線は引かず、
題材を良く観察して対話しながら、
線が濃い所は濃く薄い所は薄く、
描き分けながら進行させます。

一度で完全に描き切る必要は無く、
全体を把握しながら何度かに分けて、
描き進めるのが重要です。

004・水彩完成「たけのこ」・510.jpg

③完成

完成しました。

基本的な写実作品では影も描きます。
影を描くとき着目して頂きたいのは、
たけのこが直接地面に接する所は、
題材のすぐ横から影が出ていますが、
先端の芽の部分のように浮いた所は、
すこし離れた所に影が出来る事です。

つまり影は題材の置かれ方を示す、
重要な情報だと言えます。

+++++++++++++++++++++++++

・・・以上です。
いつもお読み頂きありがとうございます。

現在、日本水彩用とサロン・ドートンヌ用の、
「東京7ウエルカム」の進行が非常に競っていますので、
次回の更新は5月12日(月)を予定しています。

しばらく空きますが、
またよろしくお願い致します。

では!
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匁

いつもご指導ありがとうございます。

「明るい色から塗りますが、
その明るい色を用いて、
デッサン、水彩とも「暗い所」から、
塗って行きます。」

なるほど、勘違いしていました。
明るい色を用いて明るいところから塗っていました!?。



by (2014-04-21 09:03) 

岩崎ナギ

匁さん→こちらこそいつもご覧頂いて、
ありがとうございます。

そうなんですね、
そこなんです一番間違ってしまいやすいのは・・・
そういう自分自身、
学生の頃は勘違いしていました。
これでは描ける訳がありませんね。

もの凄く上手い人なら、
逆でも描けますが、
私含めた普通人は、
やはり明る色を暗い所から、
大目に塗るのが一番簡単だと思います。
by 岩崎ナギ (2014-04-21 21:19) 

カズノコ

匁さんと同じ質問です。
「明るい色を用いて、暗い所から塗っていく」ということが、
いま一つわからないのですが、輪郭線の代わりにということなら
分かりますが。普通、明るい色で明るい所を、暗い色で暗い所を
ということになっってしまいますが。どうぞ、教えて下さい。
今回使われた紙は、しわしわになっているようですが、和紙ですか、
それともしわしわにしてから描かれたのか。
お手数をおかけしてすみませんです。


by カズノコ (2014-04-22 00:17) 

岩崎ナギ

カズノコさん→ご質問ありがとうございます。
「明るい色を用いて、暗い所から塗っていく」とは、
影の部分というのは色々な色の混ざり合いですから、
いわゆる「汚い色」でないと影の部分であるのにも関わらず、
画面から浮き上がって来てしまい、
絵全体としては却って綺麗に見えません。
そこで影の部分というのは、
様々な色の混じり合いで大丈夫なわけです。
ですから明るい部分を含め影の部分も、
最も明るい色で最も広い範囲を塗り始め、
段々使う色を暗くするにつれて、
塗る範囲を狭くしより色の重複したより暗い、
影の部分を作って行くわけです。
画面の明るい部分ほど色の混じりが少ない、
いわゆる「綺麗な色」のままで置いておかれる事になり、
絵全体としては清濁併せて「美しい」と感じる状態を作りだす訳です。
これでご理解頂けましたでしょうか?
もし言葉足らずでしたら、
もう一度ご指摘頂きましたら、
ありがたく思います。
よろしくお願い致します。
by 岩崎ナギ (2014-04-23 07:41) 

カズノコ

岩崎ナギさんへ
早速、丁寧なご説明を頂き恐縮しています。
本当に、よく理解できました。
ありがとうございました!
by カズノコ (2014-04-23 21:35) 

岩崎ナギ

カズノコさん→こちらこそ、
丁寧にご確認頂き、
ありがとうございます。
ご理解頂けて嬉しいです。
by 岩崎ナギ (2014-04-24 07:19) 

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