デッサン完成・21世紀回顧録「西神中央橋」 [デッサン(Dessin)]
題・21世紀回顧録「西神中央橋」
作者・岩崎ナギ
技法・鉛筆デッサン
大きさ・455×530(ミリ) F10号
Title / The 21st century memoirs "Center Bridge of West Kobe"
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Dessin by Pencil
Size / H21"×W18"
※完全な完成ではありませんが、
一旦筆を止め、
授業後に加筆したいと思います。
写真は自分が納得できましたら差し替えます。
○おはようございます。
神戸市・西区民センター「デッサン講座」の、
次回課題は「風景」です。
http://www.kobe-bunka.jp/facilities/nishi/
雨雨雨と降り続きましたので、
作例も雨を取り入れた主題としております。
ハトに餌をやるタクシー・ドライバーは、
実際に橋の下で餌をやっていおられた方ですが、
ハトの飛ぶ所は中々捉えがたかったので、
「ゆんフリー」というフリー素材を使用できるサイトの、
写真を参考にさせて頂きました。
Photo by (c)Tomo.Yun サイト・http://www.yunphoto.net
ありがとうございます。
文中にも書きましたが、
自分で撮られたり、
著作権を問われない写真から、
人物などを風景に配すると面白味が出ます。
一度試みられても良いかも知れません。
では以下指導案です、
よろしくお願い致します。
+++++++++++++++++++++++
①構図を考える
風景画はこれまで描いた各課題が、
全部統合されたような課題です。
構図の取り方、立方体や円筒の陰影の付き方、
点景では人物画の知識などを統合します。
構図で言えば備忘録などに小さな四角を描き、
その中に大体の構図を簡単に下描きしてみて、
実際は複雑な構図を単純化して理解します。
作例で言うと基本構図の内「三角構図」を、
使用しています。
左橋脚を頂点とし左右の屋根を2辺とした、
三角形を作り構図の土台の骨組みとしました。
視線の導入部として手前の「手すり」を使い、
円弧状の下の手すりにつなげ、
バス停の屋根で奥へと誘い円弧状の花壇等で、
左橋脚の頂点に持ってきて再びワイヤーで、
全体に拡散し橋で最初の手すりに戻します。
こうしてみるとごく基本的な構図の取り方で、
組み立てられている事が解ります。
次項は構図の動きを人物により更に与えます。
②点景人物で動きを付ける
点景人物は入れても入れなくても結構ですが、
入れた方が「動き」は出やすいでしょう。
その場の人物をスケッチしたり、
写真で撮ったものを参考にして、
画面中に配します。
その場所を象徴するような人物を描くと、
主題や場所の特徴を強められるでしょう。
作例では雨の日に橋を渡ってくる、
傘を差した人の賑わいで「動」、
橋の下でそれらの人々も気付く事なく、
ハトに餌をやるタクシー・ドライバーで「静」、
「対比」で構図に変化と物語をもたらし、
作品には主題を与えました。
③全体を見て完成
風景画も含めて全てのデッサンがそうですが、
全体的に進め全体の釣り合いを見て、
完成に導くのが大事です。
一部だけを先行させ過ぎると、
後で他の箇所を描いた時、
先行させた箇所が構図上や主題上、
不要であったり場所をずらす必要がある時に、
修正するのが著しく困難になります。
また完成までに時間が足りない時も、
全体的に進めていれば完成度の差はあれ、
いつでも「完成」とする事が出来ます。
作例でもまだまだ描き足りませんが、
「持ち時間」の範囲内では全体的に仕上げて、
完成とする事ができました。
+++++++++++++++++++++++
・・・以上です。
いつもご覧頂きありがとうございます。
次回は7月27日(金)に、
更新予定です。
よろしくお願い致します。
では!
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なるほど
三角構造ですか!了解しました。
構造学を理解しないとダメですね。
機構学は学んだことが有ります。(笑)
21世紀回顧録
という意味が解かって来ました。
by 匁 (2012-07-14 22:11)
21世紀回顧録のもとに描かれてきた「風景画」も大分たまってきたのではないですか。難しい構図をデッサンで仕上げ、また彩色されるのでは。
こうしたデッサンを生徒さんが見ると、いい勉強になるのでしょうね!
とくに、基礎のデッサンの大事さが分かるような・・・・・・?
by カズノコ (2012-07-18 09:34)
匁 さん→「21世紀回顧録」を描き続けている内に、
描いた風景の建物が無くなったり、
改装され印象が全く違った物になったり、
描いた人物が年齢を重ねて行ったり、
『本当に回顧録になったな。』
と思う瞬間がよくあります。
時代は些末な事の積み重ねです。
それを根気良く記録を取り続けたいと思います。
機構学は歯車などの絵に活かされていますね。
いつもご覧頂きありがとうございます。
カズノコさん→「21世紀回顧録」も大分溜まりました。
中々「これ!」と言ったものは出来ませんが・・・
このデッサンもしっかりと完成まで持っていって、
それから彩色もキッチリ行いたいと思います。
未完成を多く作らないよう、
気を付けたいといつも思っています。
生徒の方々には一見繰り返しでしかない、
単調に見える「絵を描く」という行為の中から、
内発的な「新しさ」を掴みだして頂きたいです。
いつもお読み頂きありがとうございます。
by 岩崎ナギ (2012-07-27 06:10)
はじめまして。
岩崎ナギさんのアイコンの笑顔になんだか惹かれましたね~☆
いくつか作品を拝見させていただきました。「西神中央橋」のデッサンをはじめ、どれも構図が面白いですね。画面から滲み出てくる物語性も好きです。
by t-youha (2013-12-03 19:43)
t-youhaさん→ご訪問ありがとうございます!
そうでしたか、ありがとうございます!
気に入って頂けて光栄です。
ありがとうございます。
構図は一番気をつけています。
そこをご覧頂いて嬉しいです。
物語性は自分の特徴と思い、
こちらも留意して付けるようにしています。
by 岩崎ナギ (2013-12-03 22:00)