デッサン完成「グラス+タオル」6番 [デッサン(Dessin)]
題・「グラス+タオル」6番
技法・鉛筆デッサン
作者・岩崎ナギ
大きさ・F6号(318×410)
Title / Glass + Towel No.6
Technique / Dessin by Pencil
Artist / IWASAKI, Nagi
Size / 14.6"×21"
◎デッサン「グラス+タオル」6枚目が、
完成しました。
神戸市、西区民センター「デッサン講座」用、
指導案です。
今回はタオルの上に置いた事で、
グラスとタオルを同時に描く必要が出て、
その点を難しく感じました。
では以下指導案です。
お気づきの点があれば、
お伝え頂ければ幸いです。
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①色と形を同時に解決する
色が光である事を看破したのは、
ニュートンです。
光が無ければ何も見えず、
光に従って形や色の現れ方も、
異なっていきます。
デッサンを描く時も、
形と色を分離して、
別々に描くのではなく、
色と形は同時に描いて行きます。
今回の様に題材同士が、
重なっている場合は、
特にその必要性が高いです。
②省略した補助線
今回のグラスも、
「回転体」の授業で学習した、
「補助線」が使えます。
基本的な使い方は、
当該の回を復習頂き、
今回は「省略版」を解説します。
ある程度描き進めた題材に対し、
完全な補助線を引いて、
描き込みを損なわないために、
最小限「ヒゲ(○部分)」状に、
補助線を「生やし」、
楕円を描く助けとします。
「基本版」の使用にまだ、
習熟されておられない方は、
そちらから学習ください。
③筆圧で描き別け完成
今回のように、
タオルが縞模様になるなど、
「ひとつながり」の題材中、
色々な色や質感に変化する場合、
鉛筆の「筆圧」に注意します。
同じ濃さの鉛筆でも、
筆圧の強弱の幅によって、
幅広い濃さや質感に、
対応する事が出来ます。
ほとんど力を入れない弱い線から、
鉛筆が軋むくらい全力の線まで、
多様な筆圧を使い分け完成します。
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指導案は以上です。
前回発表した「クリスマスカード兼2012年賀状」、
完成して前回記事の画像を入れ換え、
掲載しております。
そちらも合わせてご覧頂ければ幸いです。
次回は2012年1月5日から始まる、
ニューヨーク「ヲウチギャラリー」での、
100人展用「個人ページ」を、
お作り頂きましたので、
12月19日(月)にご紹介致します。
よろしくお願い致します。
では!
タオルの質感が凄いですね。
グラス越しの様子を描くのは、きっと難しいのでしょうねぇ。
by tromboneimai (2011-12-16 22:36)
波打っている縞模様を違和感なく描くこと、
グラスとタオルの描き分け、
グラスの文字もうっすら見えている、
良く見て、じっくり対応しないと
とても描けないだろうと感心しています。
真似て、何かに挑戦をと・・・・・・・・・・?
素敵なデッサン有難うございました。
by カズノコ (2011-12-17 10:21)
タオルの波感やシマシマのストライプの感じが
良く描かれていますね。
グラスの透明感も、、、伝わってきます。
by みなりん (2011-12-17 12:22)
tromboneimaiさん→ありがとうございます。
色んなものが混じった様子というのは、
よく観察しないと描ききれないので、
それが難しく感じました。
カズノコさん→ありがとうございます。
混じり合っているものは、
本当に「じっくり対応」しかないですね。
でもそれを短時間でやらなければならないので、
「急いでじっくり」できるよう、
もうちょっと頑張ります。
カズノコさんの素敵な水彩には、
いつも影響を受けております。
これからもぜひよろしくお願い致します。
みなりんさん→ありがとうございます。
シマシマは画面にメリハリが付くので、
割に好きな題材です。
透明感、こちらも好きな質感です(笑)。
ありがとうございます。
by 岩崎ナギ (2011-12-19 08:43)