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デッサン完成「ラジオ」 [デッサン(Dessin)]

05・完成「ラジオ」・510.jpg

題・ラジオ
技法・鉛筆デッサン
作者・岩崎ナギ
大きさ・F6号(318×410)

♪彼に歌わしめよ幸せの歌♪

私は何度もこの古いラジオを聴いた。
彼は多くの報道を伝えた。

私は戦争の終わりを聴いた。
彼は泡の最後を伝えた。
私は地面の揺れるのを聞いた。

私はいま彼の歌を聴き始めた。
彼に歌わしめよ幸せの歌♪

Title / Radio
Technique / Dessin by Pencil
Artist / IWASAKI, Nagi
Size / 14.6"×21"

♪Make him sing a Happy Song♪

I have listened to the old radio many times.
He used to report many news.

I listened to the war's end.
He said the bubble's last.
I listened to the trembling ground.

Now I began to listen to his singing.
Make him sing a Happy Song♪

※昨日12月2日(金)に掲載したつもりで、
「下描き」に記事が入っていました。

12月3日(土)に気付きましたが、
結果的に前日記の約束を破る事になりました事を、
ここに深くお詫びします。

これからもぜひよろしくお願い致します。

◎デッサン「ラジオ」完成しました。

ラジオを描くのも6枚目。
今回は空に向けて歌うような格好にして、
言葉も付してみました。

彼に歌わしめよ幸せの歌♪
そういう気持ちで描きましたよ。

では以下指導案です。
お気づきの点があれば、
お伝え頂ければ幸いです。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

01・補助線・1.JPG

①4隅を決める

十字線を引いて、アタリを取ります、
ここまではいつも通りです、
この手順は抜かさずお願い致します。

次に多数の「穴」を取るために、
まず「4隅」だけ目測で穴の位置を決め線で結びます。
アタリが取れていればそんなに難しくありません。

02・補助線・2.JPG

②Xを引く

次にその4隅を「X」で結びます。
結ぶ時に対象となる題材の面が「平面」なら、
直線で結べば良く、
「曲面」ならその形状に沿った線を引きます。
いずれにしても「X」の交点が4隅の真ん中です。
4隅を結んだ四角の「向かい合う辺」の平均の角度で、
2分の1のタテヨコ(十文字)の線を引きます。

03・補助線・3.JPG

③分割を繰り返す

前項までで、
四角の中に「X」を引けば、
「真ん中」が解る事をご説明しました。
その「真ん中」を通る補助線を引くことで、
「2分の1」の補助線が引ける事も解りました。
次は同様の手順で「4分の1」「8分の1」・・・と、
補助線が必要なだけ同様の手順を繰り返します。

04・補助線・4.JPG

④奇数の場合、偶数の場合

このラジオの場合は、
縦7段、横20列に穴が空いています。
縦7段つまり奇数の場合は補助線上が穴の並ぶ位置です。
横20列つまり偶数の場合は補助線と補助線の間です。
奇数は真ん中の穴を中心として偶数で振り分けられ、
偶数は真ん中の穴を中心とすると奇数となるため、
偶数で並ぶ補助線上には無いからです。

05・完成「ラジオ」・510.jpg

⑤全体を整え完成

今回は穴の開け方を中心に解説しましたが、
穴はあくまでデッサン全体の1要素ですから、
穴を描き始めたら穴を描き続けるのではなく、
全体を見渡しながら「何度かに分けて」描き、
他の箇所も「同時に」進行させます。
ラジオ全体の立体感、浮いた物の影の付き方、
工業製品の端の処理(穴の縁含む)にも注意して完成します。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

指導案は以上です。

昨日は「KOBE工業デザイン塾」参加で、
「ものづくり復興工場」に行ってきました。

復興工場夜景・510.jpg

この辺は工場地帯ですけど、
夜景が綺麗です。

参加中の「デザイン道場」から見た景色は、
こんな感じです。

デザイン道場・神戸の街・510.jpg

まだ2回授業がありますから、
頑張りたいと思います。

次回は12月9日(金)に更新します。
よろしくお願い致します!
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tromboneimai

わが社のラジオ、大切に使っていただき
ありがとうございます(笑)
by tromboneimai (2011-12-04 04:23) 

カズノコ

穴の位置を決めるための補助線の引き方、
「2分の1」[4分の1]・・・・と、良くわかりました。

それにしても、ケースの皮の質感、ラジオの窓の
メモリ等見事に描かれていますねー!
“幸せの歌”が聞こえてきそうな感じがします。

by カズノコ (2011-12-04 08:08) 

マっこ☆

毎年ラジオのデッサンを目にします。
絵が上手になるコツは同じものを反復して
描くところにあるんですね。
by マっこ☆ (2011-12-04 22:13) 

みなりん

ラジオのケース、皮の感じがとても良く出でます。
そして穴の位置や影には勉強になりました。


by みなりん (2011-12-05 23:37) 

岩崎ナギ

tromboneimaiさん→こちらこそありがとうございます。
あと50年以上は描く予定ですので、
よろしくお願い致します。




カズノコさん→同じ事の繰り返しの説明ですが、
いつもお読み頂けて、
ありがとうございますの一言です。

「幸せの歌」については、
今後いわゆる作品として、
制作する予定もありますので、
ご期待頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。




マっこ☆さん→本質を掴んで頂き、
ありがとうございます。
全くその通りで、
描くものが同じでも、
描く「人」が違った視点、
もっと言えば、
以前より成長した観点を持つことが出来れば、
永遠に新しいわけです。
そういう気持ちで取り組んで行きたいと思います。
よろしくお願い致します。




みなりんさん→ありがとうございます。
描く側にとって、
同じものを描くことが勉強でも、
見る方にとっては「同じもの」ですから、
そんな中でコメント頂いて感謝です!
by 岩崎ナギ (2011-12-09 06:18) 

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