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デッサン完成「りんご+ビン」 [デッサン(Dessin)]

04・完成「りんご+ビン」・510.jpg

題・りんご+ビン
作者・岩崎ナギ
技法・鉛筆デッサン
大きさ・318×410(ミリ)6号P

Title / Apple & Bottle
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Dessin by Pencil
Size / 12.7"×16.4"

○神戸市・西区民センターでの、
デッサン講座用に、
「りんご+ビン」を描きました。

2009年「デッサン講座」開講後、
70枚目の指導案用デッサンです。
ジリジリと100枚までにじり寄っています。

指導案ごとに描き直す事は、
自分のためにも良い事ですし、
受講生の方にも常にその時期の、
新たな気持ちでお伝えできて、
良い点があると期待しています。

大体デッサンの基本などは、
5回も教えれば尽きてしまいますから、
後はその時々の注意点と、
ひたすら描くという制作姿勢を、
お伝えする事に限られるわけです。

姿勢は自分が持っていないものは、
お伝えできませんから、
弛まず描いていきたいと思います。

では今回の描画手順を見てみます。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

01・Fまで入れた段階・510.jpg

1・Fまで入れた段階

初期に入れる鉛筆の濃さは、
F、HB、B、2Bなど、
「中間域」です。

次に「より濃い」B系、
のちに「薄い」H系、
と入れて完成させます。
(その間も中間域は、
必要に応じて使います。)

初めからH系を使わないのは、
H系には芯を硬くするため、
ロウ分が多く含まれており、
後からB系を載せても、
綺麗に発色しないからです。

最初から余りに濃いB系を、
使うことは「鉛の粉」で、
画用紙が汚れるので、
これも避けた方が良いです。

02・補助線を入れる.JPG

2・補助線を用い楕円を描く

「アタリ」を十分に取ってから、
補助線を引きます。

補助線は「補助」ですから、
形がおおむね把握できてのち、
初めて引きます。
くれぐれも最初から引かないよう、
ご注意下さい。

まず回転体の中心線のために、
回転体の太さの異なる所ごとに、
画用紙の端から等距離の点を、
何点か打ってつなげます。

その点ごとに平行線を引き、
楕円を描く助けとします。
楕円の描き方は別紙参照です。

03・鉛筆の持ち方.jpg

3・鉛筆の持ち方

「どんな線を引きたいのか?」を、
主因とし鉛筆の持ち方を決定します。

従因として考慮すべきは、
「指の使い方」「鉛筆の角度」です。

主因に矛盾しない従因のあり方ならば、
どんな持ち方でも結構です。

ここでは「平たく塗るような線」を、
引きたいために、
「親指、人差し指、中指」でつまみ、
「寝かした角度」で描いています。

この持ち方によって、
ビンなどの微妙に色の変わる様を、
塗りで表現しようとしています。

04・完成「りんご+ビン」・510.jpg

4・完成の優先順位

今回はビンを中心に解説しましたが、
デッサンの重要度は基本的に、
手前から高くなっています。

つまりここでは「りんご→ビン」の、
順で優先度がついているのです。

デッサンは全画面をほぼ同時に、
進行させる訳ですが、
常に手前の題材の方が、
奥の題材よりも、
完成度が高いかどうか、
注意を払っておく必要があります。

手前より奥の完成度が高いと、
見ていて居心地の悪い絵が、
出来てしまいます。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

・・・です。
今後も向上して参りたいと思います。

次は12月2日(金)に更新します。
よろしくお願い致します。

では!
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カズノコ

指導案用のデッサン枚数、もう70枚何ですね!
朝、午後、夜の三講座を三年も続けられて
その都度、デッサンされてきたこと、まこと敬服の
至りです。ナギさんの忍耐強さを感じます。
デッサンの前後の重要度のこと、よくわかりました。
ありがとうございます。




by カズノコ (2011-11-28 12:35) 

みなりん

2009年~約2年で70枚ですか!

同じもので、また違った感じで絵が出来上がるかも知れないし
新たな発見があるかも知れませんよね。
指導の道も、年数を重ねるごとに味が出てくると思います。
by みなりん (2011-11-30 13:44) 

岩崎ナギ

カズノコさん→ようやく100枚が見えてきました。
まだまだ3年ですので、
始まったばかりのようなものです。
頑張って継続できるよう、
力を尽くしたいと思います。
いつもお読み頂き、
ありがとうございます。




みなりんさん→おかげ様で、
少しずつ枚数も出てきました。

その通りですね。
同じものでも見る自分が違えば、
違うものであるのは間違いないこと。
新たな発見を重ねられ、
新たな感じを付け加えられるよう、
日々新たな自分でありたいと思います。
指導も頑張りますよ。
ありがとうございます。
by 岩崎ナギ (2011-12-02 09:38) 

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