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デッサン完成「ラジオ」 [デッサン(Dessin)]

03・デッサン「ラジオ」完成・510.jpg

題・ラジオ
技法・鉛筆デッサン
作者・岩崎ナギ
大きさ・F6号(318×410)

Title / Radio
Technique / Dessin by Pencil
Artist / IWASAKI, Nagi
Size / 14.6"×21"

001・指導案「透視図法」・510.jpg

透視図法の描き方
How to draw the perspective

◎デッサン「ラジオ」完成しました。

今回デッサン講座を受け持って初めて、
別のラジオを描いてみました(笑)。

安い防水ラジオで色は白です。
地震の時には案外役立つかも、
知れません。

ただし電池式なので、
手回し発電のを、
一つ準備するべきかな?
とも思っています。

では以下指導案です。
お気づきの点があれば、
ご教示頂ければ幸いです。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

01・「透視図法の確認」.JPG

①透視図法の応用

一枚目のプリントで、
透視図法について、
簡便にお伝えしました。

実際には定規で線を引いたり、
消失点を取る必要は無いですが、
題材が遠くにいくに従って、
小さく見える事は捉えます。

つまり「末広がり」の形に、
ならないよう注意します。

また数学で習ったような、
片方の底辺が水平で、
別の辺のみ角度が付くのは、
便宜的な図法です。
実際には描き手と平行なら、
どちらの側面も見えません。

もし側面が見える場合は、
両方の辺に角度が付き、
「への字」または「逆への字」に、
なる事を押さえて下さい。

02・「補助線」.JPG

②穴の位置を決める

工業製品には複雑な構造物も、
存在する時があります。

そんな時は「アタリ」を重視し、
まず「だいたい」の位置を決め、
四隅を線で囲みます。

直線の場合は直線で、
曲線の場合は適切にたわませて、
頂点から「X」を引くと、
構造物の「真ん中」が判ります。

「真ん中」を通って、
対辺の平均の角度の線を、
それぞれに引くと、
2分割の補助線が決定し、
構造物(この場合は穴)の、
並び方等を捉えるのに役立ちます。

あとは同様の操作を繰り返せば、
4分の1、8分の1、16分の1と、
小割した補助線を引くのは、
比較的容易です。

03・デッサン「ラジオ」完成・510.jpg

③完成

構造物が複雑な事例では、
ついその構造に執着して、
全体の絵としての整合性が、
疎かになりがちです。

例えばたくさん穴があっても、
全ての穴は明確には見えず、
ほとんどは光の加減で、
ぼんやりとしか見えません。

デッサンが図面とは違い、
構造物の正確な再現より、
「光と影」の状況を通じて、
描く人の理念を伝えるものならば、
全体の整合性の中では、
省略されたり弱められたり、
もしくは逆に強められる、
構造物も出てくる事でしょう。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

指導案は以上です。

神戸市「西区民センター」では、
「デッサン講座展」が、
6月14日(火)まで開かれています。

普段は午後6時までですが、
最終日は正午までですので、
お出かけ頂ける時は、
ご注意なさってください。

2011・デッサン講座展・01.JPG
2011・デッサン講座展・02.JPG
2011・デッサン講座展・03.JPG

西区民センター「デッサン講座展」

West ward inhabitant center
 "Nagi's dessin class exhibition"

原則全員ご参加ください、
とお伝えしましたので、
多くの生徒さんにご協力頂いて、
それぞれ力作が並んでいます。

やっぱり多少面倒くさいし、
少しお金もかかるけれども、
参加する事で、
例えば額の選び方入れ方、
絵の展示の高さの基本など、
知っていそうで知らない事を、
学べる良い機会ですから、
ご参加頂くようお勧めしました。

自分の絵が他の方の絵と、
並んでいるのもまた、
それはそれで勉強になります。

ナギも「KSB」を出しました。

さて次回は6月16日(木)に更新します。
よろしくお願い致します!
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うつマモル

今日は。あれれナイスの一番乗りですか!私では役不足ですが宜しくお願い致します。(笑)
by うつマモル (2011-06-10 11:51) 

(。・_・。)2k

勉強になります(^^)
神戸では見に行けませんが
見てみたい展示会ですね
by (。・_・。)2k (2011-06-10 12:23) 

匁

展示もされたんですね。
凄いです。
昔、東京品川区で受けたデッサン講座は展示無かったです。
もっとも、ヌードデッサンだったので
展示難しかったのかも?!
by (2011-06-10 21:11) 

コモン

こんばんは。
穴の位置決めの、分割法
参考になります。

by コモン (2011-06-11 21:23) 

カズノコ

改めて、透視図法を再確認させて頂きました。
ふくらみある構造物の対角線、補助線の引き方など。

デッサン展、ゆったりしたスペースの展示で
みなさん、感激されのではないですか!
by カズノコ (2011-06-12 13:25) 

ぶぅ

自分の作品を見てもらうのって恥ずかしいけど、
成長するためには大切なことですよね。

ラジオ・・・立体的になってる!
(ごめんなさい、素人発言で。。。笑)
by ぶぅ (2011-06-15 21:52) 

岩崎ナギ

うつマモルさん→おはようございます!
いえいえお越し頂いて、
丁寧にご挨拶も頂き、
ありがとうございます。





(。・_・。)2kさん→ありがとうございます。
職業的に絵を描かれない方の絵は、
却って発見できる部分も多く、
私自身勉強させて頂いてます。





匁さん→ありがとうございます。
展示までやって初めて、
今作ったものから、
次に作るものへの、
独りよがりでない成長が、
期待できると感じています。
ヌードはやはり展示するのが、
難しかったりするんですね。





コモンさん→おはようございます。
ありがとうございます。
穴なんかを決めるのは面倒ですけど、
一定の法則に従えば、
ある程度は捉えやすいです。





カズノコさん→ありがとうございます。
透視図法はたまに再確認しておかないと、
忘れてしまったり、
単に手が動かなかったりするので、
自分自身にとっても必要な課題です。

デッサン講座展、
結構熱心に見て下さる方が多くて、
ナギ自身が嬉しかったですね。
生徒さんも自身の作品の、
相対的な位置取りが、
確認できたのではないでしょうか。





ぶぅさん→ありがとうございます(笑)。。。
このラジオ見た目よりも難しかったので、
そう言って頂けると、
描いた甲斐がありました:D
by 岩崎ナギ (2011-06-16 05:45) 

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