デッサン完成「ガザニア」 [デッサン(Dessin)]
題・ガザニア
作者・岩崎ナギ
花言葉・あなたを誇りに思う
技法・鉛筆デッサン
大きさ・318×410(ミリ)6号P
Title / Gazania
Artist / IWASAKI, Nagi
Flower Language / I'm proud of you.
Technique / Dessin by Pencil
Size / 12.7"×16.4"
○デッサン「ガザニア」完成しました。
西区民センター「デッサン講座」の、
課題です。
指導案にも書きましたけど、
本当に難しく感じました。
デッサンというものが、
「ひたすら見る」という事に、
ある意味に於いては尽きる事を、
改めて理解し直した1作でした。
「忍耐」の2文字ですね。
でも植物ですから、
花は開きあるいは閉じ、
葉の角度は変わりまた萎(しお)れます。
自分自身とても勉強になりました。
では以下指導案です。
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①真ん中から外へ
いつも通り十字線を引き、
真ん中を決めます。
もう一度十字線の意味を、
再確認してください。
構図の中心が決まったら、
真ん中から外へ描きます。
端から描いても、
相当度に達者な方なら、
上手く収められますが、
通常は真ん中から描く方が、
想定した構図に破綻なく、
近づけられます。
もちろんアタリの段階で、
構図が甘ければ直します。
②明暗を当てはめる
前項でも述べましたが、
複雑に絡み合う植物を、
端から描いていくと、
大抵破綻する事になります。
真ん中からアタリを取り、
大体の位置が解ったら、
次は同じ明度の所は、
場所が離れていても、
同じ段階で描きます。
ジグソーパズルの様に、
同じ明度の所を、
暗い順に(明るい順も可)、
明暗を当てはめて行きます。
③小指で支点を取る
段々完成度が上がると、
細部を手の汚れで潰すのが、
完成への妨げとなります。
そこで小指で支点を取り、
細部を潰さず描画します。
この他にも鉛筆の角度を、
寝かせ気味で画面に当て、
幅の広い線を引くことで、
自然物の柔らかな造形に、
対応するなど状況に応じ、
様々な線をお引き下さい。
代表的な線の引き方3種に、
必ずしも拘泥する事なく、
結果が良ければOKです。
④諦めずに完成
「諦めない」という事は、
技術論か微妙な所ですが、
植物、風景など、
先述どおり複雑な題材では、
最も大切と言えるでしょう。
「もう無理!」と投げずに、
ひたすら見て、
部分に拘泥せず、
全体から明度順に描き、
それを何度か繰り返せば、
必ず完成します。
「勇は歯噛みなり」と、
葉隠にあるように、
歯を食い縛る泥臭い事も、
時には重要です。
+++++++++++++++++++++++
・・・でした。
ご高覧頂きありがとうございます!
西区民センター1階では、
6月7日(火)~14日(火)まで、
「デッサン講座展」が開かれます。
こちらもご高覧頂ければ幸いです。
次は6月10日(金)に更新します。
これからもよろしくお願い致します。
ではまた!
タグ:アート 芸術 美術 岩崎ナギ アゴラギャラリー 日本水彩画会 ART IWASAKI, Nagi Agora Gallery Matrix of the Mind ガザニア Gazania 花言葉 flower language 西区民センター デッサン講座 川田画廊 岩崎ナギ個展 artwork dessin sketch 植物画 ボタニカルアート botanical art Representation Artist アゴラギャラリー選抜作家 http://www.art-mine.com/artistpage/iwasaki_nagi.aspx http://www.artisspectrum.com/magazine/23/index.html?pageNumber=84
はじめまして。
デッサンをしていて、よく紙を汚してしまうので、
小指を支点にするのは、参考になりました。
”それゆけ甲子園!”みんな楽しそうで、
素敵な絵ですね。
by コモン (2011-06-05 17:57)
小指を使うのは
なるほど~と思いました
確かに汚さないですみますね(^^)
by (。・_・。)2k (2011-06-05 20:03)
「真ん中から外へ」、「ひたすら見る」こ2点
早速、使わせて頂こうと思っています。
生徒さんたち、「デッサン講座展」が励みに
なるでしょうね!
by カズノコ (2011-06-05 23:03)
小指で支える、こんな方式があるのは
知りませんでした。
さながらカメラなら一脚ですね^^
年撮ると手の震えがだんだんカメラの妨げになってきます(笑)
by tromboneimai (2011-06-06 00:27)
難しそうですね。
忍耐必要です。
辛抱できるか心配しています。
by 匁 (2011-06-06 14:16)
絵に関して本当に無知なのですが
いろいろと勉強になります((*´U`)ノ
by 今造ROWINGTEAM (2011-06-09 14:41)
コモンさん初コメント頂き、
ありがとうございます。
ご参考になる点があれば、
記事を書いた甲斐があって、
ナギとしても嬉しいです。
「甲子園」も気に入って下さって、
ありがとうございました。
またよろしくお願い致します。
(。・_・。)2kさん→ありがとうございます。
この技は最初は違和感がありますが、
慣れれば欠くことが出来ないと感じます。
またよろしくお願い致します。
カズノコさん→指導案も同じ事を、
違う言葉で言い表すだけではありますが、
事例に沿った言い方に、
言い改めながら、
適切な内容をお伝えしたいと思います。
いつもご覧頂いて、
ありがとうございます。
「デッサン講座展」の様子、
本日アップしました。
またご覧になって下さい。
tromboneimaiさん→昔「砂の上の植物群」という、
吉行淳之介の小説で、
始終手の震えてる、
昔なじみの床屋さんが、
バリカンを握った途端、
ピタリと治まるという場面がありました。
中々難しいと思いますけれど、
そんな境地に到達してみたいです。
匁さん→きっと出来ますよ(笑)。
でも体調の落ちている時には、
注意が散漫になりがちなので、
難しく感じる時もあります。
夜はよく眠って、
頑張りたいと思います。
今造ROWINGTEAMさん→ありがとうございます。
いつも違う分野の事を拝見させて頂き、
こちらこそ勉強になっております。
またよろしくお願い致します。
by 岩崎ナギ (2011-06-10 10:57)