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デッサン完成「たけのこ+落ち葉」 [デッサン(Dessin)]

07・完成「タケノコ」・510.jpg

題・「たけのこ+落ち葉」
作者・岩崎ナギ
技法・鉛筆デッサン
大きさ・364×515(ミリ)B3

Title / "Bamboo shoot + Fallen leaves"
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Dessin by Pencil
Size / 14.6×21(inch)

◎デッサン「たけのこ+落ち葉」、
完成しました。

西区民センターのデッサン講座用です。

同講座は今期43名で開講しました。

地震の影響かキャンセルされた方が、
6名も出て正直困りましたが、
同時に夜講座に高1の男の子と、
高2の女の子が、
追加で受講する事になって、
少し助かりました。

追加募集をダラダラ長引かせるのも、
悪循環になると思いますので、
この「たけのこ(円筒の影を考える)」の回で、
追加募集を〆切たいと思います。

人物「お互いに」の回の、
生徒さんの代表作は、
提出がまだの方がおられますので、
次週のご紹介としたいと思います。

このデッサン自体は、
4月の早い段階で描いたので、
まだ「たけのこ」が小さいですね。
それで「落ち葉」と合わせて描きました。

以下指導案です。
ご高覧いただければ幸いです。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

01・長手方向の線を入れる.JPG
02・短手方向の線を絡める.JPG

①長手方向からアタリを取る

いつもどおり十字線を活用しながら、
アタリを取ります。

この時「長手方向」の線から、
入れるのが常道です。

次に「短手方向」(長手の対義語)の、
線を入れます。
ここでは「たけのこ」の丸みや、
葉の葉脈方向の線を指します。

また同時に必ず「影」も、
軽く取り「構図」の一部として、
最初から考慮に入れます。

蛍光灯のような「拡散光」の場合、
全方向に影が出来がちですが、
「右」か「左」を強調してどちらかに、
流した方が構図として退屈にならず、
より良いでしょう。

03・図地反転「図」・510.jpg

②図地反転(図)

構図(画面中の題材の配置)の、
「良し悪し」を見るには、
「余白」を見る事が大事です。

画面中の主(しゅ)となるものを、
「図(ず)」、
従(じゅう)となるものを、
「地(じ)」と呼びます。

「図(この場合、たけのこ、葉)」と、
「地(この場合は余白)」を、
それぞれ想像上で、
「白」と「黒」に塗りつぶし、
更に「反転」した所を想像します。

この時、どちらが「白」でも、
また「黒」であっても、
「面白い形」になっている時、
その構図は成功している、
と言い得ます。

これを「図地反転」と言います。

04・図地反転「地」・510.jpg

③図地反転(地)

前項通り、
図地を反転して「たけのこ、葉」を、
「地」としてみました。

「影」を考える必要性を、
最初の項目でお伝えしましたが、
こうして「影」も図もしくは地の、
一部であると考えれば、
構図に大きな影響を与えている事が、
ご理解頂けると思います。

また題材を「図」として見ている時、
中々気付けない「形の狂い」も、
周りの空間を「図(つまり形)」とし、
見てみると発見しやすいです。

一度試してみてください。

07・完成「タケノコ」・510.jpg

④完成

いつも通り全体の明暗関係を崩さず、
完成させます。

項目①から「影」を少しずつ、
描いて頂きました。

ここで注目したい事は、
床面から離れている所は、
「影」も本体から離れている事です。
床面に接している所は、
「影」も本体に接しています。

つまり「影」は題材が置かれている、
状況を示す「手がかり」の役割です。
基礎的なデッサンの場合は、
省かず描きましょう。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

指導案は以上でした。

東日本大震災の復興は、
長期にならざるを得ない情勢ですね。

原子力発電所は10年で廃炉可能との事ですので、
その間にメタンハイドレードの日本海側の開発を進め、
更にメタンハイドレードの埋蔵量が潤沢な内に、
太陽発電を高効率にして行けば、
脱原発も不可能ではないと思います。

現在の原発は電源車を備えるなどし、
今後M8級もありえると予測される余震に、
十分に備えていただきたいです。

M6の時はまだ配置されておらなかったようで、
外部電源との接続が絶たれた報道が相次ぎ、
正直凍りつく思いでした。

また前回載せ忘れて申し訳ありませんでしたが、
市役所の方に問い合わせたところ、
神戸市でも3月24日から、
地震の被害を受けた企業や、
事業活動に重大な支障をきたしている企業に対し、
オフィス、ラボ、工場(最大1年間の賃料免除)を、
提供されているそうです。

阪神大震災の被害を受けた神戸として、
とても良い取り組みと思います。

被害地域の方で緊急避難の受け皿をお探しの方は、
ぜひ神戸市に問い合わされては、
いかがでしょうか。

被災地の一刻も早い正常化を祈っております。
寄付も僅かながら行い、
義捐金募集の展覧会も計画中です。

次回は4月28日(木)に更新予定です。
よろしくお願い致します。
ではまた!
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コメント 3

カズノコ

指導案~OKです。
1.「長手方向」「短手方向」のこと、参考になります。
2.影も構図の一部である、意外と忘れやすいので
  気をつけていきたいと思っています。
by カズノコ (2011-04-21 23:52) 

匁

避難所から仮設住宅へが一番の課題だと思います。
早急に進むfことを期待しています。、

by (2011-04-23 11:08) 

岩崎ナギ

カズノコさん→いつもご覧頂いて、
ありがとうございます。
どっちから線を入れても、
良いようなものですが、
主となる線がやはり主役という事で、
あえて描いてみました。
影も脇役ですが重要な脇役という事で、
指導案に含めました。
またご助言よろしくお願い致します。




匁さん→そうですね。
おっしゃる通り仮設が目下の緊急課題ですね。
しかも津波が再び来ても影響がないか、
用地がどうしても足りない場合は、
すぐに避難できる場所に立てなければなりません。
中々難しいですね、
圧倒的に土地がたりませんから。
他県でも都合が許す方は、
それも選択肢かなと思います。
ご意見ありがとうございました。
by 岩崎ナギ (2011-04-28 09:56) 

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