デッサン完成・「大笑いの自画像」 [デッサン(Dessin)]
題・「大笑いの自画像」
作者・岩崎ナギ
技法・鉛筆デッサン
大きさ・318×410(ミリ)6号P
Title / "Ha-ha-ha Laughter Self-Portrait"
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Dessin by Pencil
Size / 12.7×16.4(inch)
お配りする指導案の1枚
One of my instruction paper that I'm going to distribute.
◎おはようございます。
今期もまた「大笑いの自画像」の季節になりました。
上のプリントに書いてあります通り、
「笑う」という事で、
楽しい気分にもなり、
健康にも良い効果があると思います。
困難な報道が多い中ですが、
積極的に笑っていきたいものですね。
では以下に指導案を記します。
ご助言頂ければ幸いです。
+++++++++++++++++++++++
①アタリを塊で取る
十字線を引きアタリを取ります。
この時、
「目の部分は大きく見れば、
眉を境に傾斜しているから、
全体的に暗く取っておこう。」
とか、
「鼻の下は鼻の穴を描く前に、
下の面全体を暗く塗ろう。」
とか、
「塊(かたまり)」すなわち、
立体物としての陰影を考えて、
細部に囚われず大きくアタリを、
取っていきます。
それを段々細分化すれば、
自然に目も鼻も口も、
描いていけます。
それぞれ「それが何か?」
(目である鼻である)に囚われず、
陰影の変化であると捉えましょう。
②鉛筆を寝かせて描く
鉛筆の持ち方には、
大雑把に分ければ3種類あります。
今回は柔らかい線に適した、
「受け手」をご紹介します。
粘土のヘラを持つような感じで、
鉛筆の重さを指で受けて持ちます。
寝かせた幅のある線を、
柔らかく引くのに向いています。
人間の肉体など、
あまり線を際立たせたくない場合、
この持ち方が向いています。
その他の持ち方は、
それぞれに適した例の時に、
改めてご紹介します。
③明度関係を崩さず進行
デッサンは、
「暗い所から明るい所へ描く。」
方法と、
「明るい所から暗い所へ描く。」
方法があります。
今回はより一般的な、
「暗い所から明るい所へ描く。」
方法を用いています。
これは同じ明度の所は、
同じ段階で塗るという事です。
最初は「一番暗い」箇所を、
ある程度まとめて塗っていきます。
それは例えば髪の毛の一部と、
瞳孔、口の中を同じ段階で、
塗っていく事を意味します。
そうして少しずつ明るい箇所を、
同様にある程度まとめて把握し、
同じ段階で塗っていくのです。
④完成
「暗い所から明るい所へ描く。」
方法を何周か繰り返して完成です。
持ち時間によって、
何周繰り返すか判断します。
多ければ多いほど、
基本的には精度が上がるでしょう。
今回は2周繰り返して、
完成としました。
鉛筆にはB系とH系がありますが、
今回はB系(F含む)のみを用い、
完成させました。
H系を使うと精度は上がりますが、
肉体の持つ温かさとは、
少し異なる冷たい色になるため、
H系の使用を避けました。
この辺は個人の好みや狙いで、
判断してください。
+++++++++++++++++++++++
・・・でした!
ご覧頂きありがとうございます。
次回は4月21日(木)に、
更新予定です。
よろしくお願い致します。
では!
2011-04-14 06:52
nice!(14)
コメント(5)
爽快ですね!
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2011-04-14 08:26)
笑いっぱなしで鏡見ながらスケッチしていたら
ちょっと怖いですね(笑)
最近大笑いする機会が減ってきてしまいました。
by tromboneimai (2011-04-14 21:44)
今回は、二周仕上げですね。
指導案①で、はじめのうちに、陰影のところを暗くして
いくというはとっても参考になります。
ありがとうございます。
by カズノコ (2011-04-15 10:53)
顔ってそれだけでも難しいのに
笑い顔ですか?!
動きが有って難しいそうですね。
指導書 丁寧に仕上げられていますね。
by 匁 (2011-04-16 08:55)
RUKOさん→ありがとうございます。
この時期だからこそ、
明るく行きたいと思います。
tromboneimaiさん→そうですね(笑)。
描くときは普通の顔だと思います。
鏡を見る時はパッと笑顔にしています。
笑う事はとても大事ですね。
確かにそういう時間が少ないと感じ、
意識的に笑うようにしております。
ご覧頂いてありがとうございました。
カズノコさん→いつもご覧頂いて、
ありがとうございます。
限られた時間の中で、
妥協なく仕上げて行きたいと思います。
デッサンは大きな見方から、
矛盾なく小さな見方に繋げて行ければ、
大崩せずに描いていけるように思います。
頑張ります。
匁さん→笑い顔でも怒り顔でも、
表情を描くのは難しい気がしますが、
自分自身の勉強にも多いになっています。
やはり欠かさず描くのを大事にしたいです。
指導案、いつもと大きな変化はありませんが、
欠かさずご覧頂いて、
ありがとうございます。
by 岩崎ナギ (2011-04-21 12:54)