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デッサン完成・神戸ガールズ003「ユウヤ」 [デッサン(Dessin)]

04・デッサン完成「ユウヤ」・510.jpg

題・神戸ガールズ003「ユウヤ」(デッサン版)
作者・岩崎ナギ
技法・鉛筆デッサン
大きさ・318×410(ミリ) F6号

Title / Kobe Girls No. 003 "Yuya" (Dessin version)
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Dessin by Pencil
Size / 12.7"×16.4"

◎神戸の女の子を描く「神戸ガールズ」3枚目、
「ユウヤ」完成しました。

人物画を定期的に描きに行かせて頂いている、
あかつき美術同好会」での1枚です。

同時に神戸市の、
西区民センター「デッサン講座」での、
春期1課題目としても使わせて頂きました。

同デッサン講座はおかげ様で、
今期も3講座(朝・昼・夜)とも、
開講できました。
ありがとうございます。

朝は定員超で抽選となりましたが、
昼、夜はまだまだ空いています。
ご希望の方は西区民センターに、
直接お問い合わせ頂ければ幸いです。
4月5日(火)開講です。
よろしくお願い致します。

(※その後頂いた最新情報で、
2011年・6月7日(火)~14日(火)
西区民センター・1階ギャラリーにて、
「デッサン講座展」を、
開催できる事になりました。

ありがとうございます。

まだ開講もしておりませんが、
受講される方は、
楽しみにお待ち下さい。

また朝講座も当選後に、
キャンセルされた方が2名おられて、
まだ2名分空きがあるそうです。

受講ご希望の方がおられましたら、
よろしくお願い致します。※)

さてデッサンの方は、
現代的でお洒落なお嬢さんで、
「神戸ガールズ」に相応しい、
1枚になったと思います。

メイドさんが流行っているからか、
頭には何かそういう飾りを付けておられました。

授業では「手から上」の課題ですが、
フリンジ付きの面白い靴を履いておられたので、
今回は足まで入れる全身像としました。

では以下「指導案」です。
よろしくお願い致します。

+++++++++++++++++++++++++

01・「十字線」.JPG

①十字線を引く

画面に十字線を引きます。

「十字線」とは、
画面を縦横「2等分」した線です。

「指四角(指窓)」や、
測定棒(鉛筆でOK)などを用い、
描こうとする題材の、
「真ん中」「上下左右の端」を、
確認してそれを画面上の、
十字線と対応させて行きます。

02・「アタリを取る」.JPG

②アタリを取る

十字線を利用して、
構図(ものの配置)を決めます。

いきなり強い筆圧で描くのを避け、
「アタリ」を取ります。

「アタリ」とはごく弱い筆圧を用い、
画面上で形の見当を付ける事です。

収まりの良い位置はどこか、
試行錯誤してみます。

作例はモデルさんが、
面白い靴を履いておられたので、
たまたま全身像ですが、
お出しする課題は、
「手」まで入れる半身像とします。

作例では頭を少しだけ切り、
「大きさ」を感じさせています。

また「視線側」を「背側」と比べて、
広く取るのが基本です。

03・「明度を合わせて進行」.JPG

③比率を合わせる

写実的なデッサンの基礎で、
大事な事の1つは各部の比率が正しい、
という事です。
これは次項の全体的に進める事とも、
関係しています。

では具体的にどうするのか?
と言いますと、
憶えて頂きたい方法は、
「別の箇所の大きさを用いて、
ある箇所の大きさを点検する。」
という方法です。

例えば頭の大きさを測定棒(別プリント参照)で、
測ったとします。

この「1頭身」を基準として、
人物の縦方向は何頭身か?
という風に測ります。

今回の作例で言えば「5.8頭身」くらいでした。

という事は画用紙の縦方向を6等分し、
その一番上の6分の1の箇所に頭が収まれば、
全身が入る計算になります。

これはほんの1例で、
他にも上半身と下半身の比を測ったり、
椅子と人体の比を測ったりして、
各部の比率を合わせて完成します。

04・デッサン完成「ユウヤ」・510.jpg

④全体的に進めて完成

絵というものは、
最終的には自由に描くものです。

しかし訓練段階では、
前項のように比率を合わせる事などに注意を払い、
ある程度基礎を大事に描かれた方が、
上達が早いと言えます。

その他最初にお伝えする事で欠かせない事は、
全体的に進めるという事です。

これは本当に重要な事で、
強調しても強調し過ぎる事がない程です。

例えばある部分を非常に正確に描いたとしても、
構図として収まりが悪ければ、
結局消して直さなくてはなりません。
少しずつ全体的に進めていれば、
構図が破綻するのも避けられます。

また画面中の明度(ものの明るさ)が、
等しいところは場所が離れていても、
同時期に塗っていきます。

例えば「髪」と「椅子の暗部」更に「靴」が、
同じ明度なら同じ段階で塗っていきます。

この事は「明度設計」も構図の一部であり、
全体的に進める事がこの問題も解決する事を、
示しています。

+++++++++++++++++++++++++

以上です。
ご助言頂ければ幸いです。

東北関東大震災の方は、
原発で一進一退が続いていますね。

もう安定か??
と思いきやまた圧力が上昇したり、
真水注入で作業員の方が被曝されたり、
全く予断を許しません。

地震発生当日の11日、
民主党がアメリカの支援申し入れを、
廃炉前提はまだ早い
と断っていなければ、
ここまでの大事にならなかったのでは?
と強く思います。

アメリカは色々な側面のある国ですが、
国の前提としては、
それが建前であるとしても、
「民主主義を守る」
という側面を持っている事を、
もっと評価しても良いのではないでしょうか。

「アメリカ=悪」という考え方は、
余りに単純で、
その逆の「アメリカ=善」と、
100歩譲っても同じか、
やはり遥かに危険な考え方と思います。

アメリカに限らず、
国難の折は、
各国の助けを求めながら、
一国主義に陥らず、
世界の国々と共に、
解決していければ、
と思っています。

フェイスブックのアメリカの友人からも、
「もうニュースはリビア情勢に移っている。
日本の地震の情勢はどうなっているんだ?」
と訊ねられました。

助けを求める時は、
助けを求めるべきではないでしょうか?
少なくとも原発は世界に影響を及ぼす、
重大事なのですから。




次回は3月30日(水)に、
更新したいと思います。
よろしくお願い致します。
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コメント 4

ぶぅ

お久しぶりです。そしてお帰りなさい!!

座っている絵でも、比率を合わせるんですね。
↑ 素人発言でスミマセン。。。

そしてアタリをつけるんですね。
↑ これまた素人発言でスミマセン。。。

絵は苦手な私ですが、ナギさんの講義で
「あたしにも描けるんじゃないか?」って思います(笑)
by ぶぅ (2011-03-25 17:35) 

カズノコ

まず、「デッサン講座展」の開催決定、生徒さんの
励みになりますのでとってもいいことですね!
4月からの三講座の継続、おめでとうございます。

指導案~
②「アタリを取る」と、③「比率を合わせる」の
重要な二点が詳しく説明されていて、素晴らしいです。
「比率」は絵を描く上でどこでも適用きますから、
つねにそういう意識を持つことは大切ですね。
ついつい、忘れて失敗を重ねていますから?







by カズノコ (2011-03-26 09:16) 

匁

デッサン完成ですね。
楽しく学んでいます。
by (2011-03-26 09:22) 

岩崎ナギ

ぶぅさん→ご無沙汰しています。
おかげ様で無事に帰って参りました。
昨今の出来事を見聞きするにつけ、
安全に帰宅できた事を深く感謝せずにはいられません。
お気遣いありがとうございました。

座っていても合わせますね(笑)。
どのような姿勢、あるいは題材でも、
合わせると思います。

アタリも例え何を描いても、
必ずアタリからですね(笑)。

そうですか!
そう思って頂ける事が一番です。
ぜひ描いてみて下さい(笑)!
"Never too late to learn!"
「学ぶという事に遅すぎるという事はない。」





カズノコさん→ありがとうございます。
「デッサン講座展」ちょうどこの記事の日でしたか、
お電話を頂きました。
3講座継続、
おかげ様で何とか・・・
本当に何とか継続できました。
一人一々の方の大切さを、
感謝せずにはいられません。
ありがとうございました。

指導案、
毎期同じような内容にもかかわらず、
いつも丁寧にご覧頂いて、
ありがとうございます。
アタリはともかく、
比率は最終的には、
ひたすら描いた事による、
勘で取れれば良いと思いますが、
そこまで行くには中々難しいので、
まずは測る事を大切にしております。





匁さん→ありがとうございます。
毎期同じ課題ですが、
その度ご覧頂いて感謝です。
またよろしくお願い致します。
by 岩崎ナギ (2011-03-30 05:22) 

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