デッサン「コロナビール+神戸パン」 [デッサン(Dessin)]
題・「コロナビール+神戸パン(パンターブル)」
作者・岩崎ナギ
技法・鉛筆デッサン
大きさ・410×318(ミリ) F6号
Title / Corona beer + Kobe Breads (pain table)
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Dessin by Pencil
Size / 16.4"×12.7"
◎おはようございます!
来週の西区民センターの、
デッサン講座用に、
指導案を書いてみました。
本文にも書きましたけれど、
半年講座も終わりの頃になると、
憶えて頂くべき新しい知識はありません。
あとはご自身の中で、
消化、昇華、して、
ひたすら繰り返し描いて行く事だけです。
その時々に、
「ここはもう少し明るい方が良いと思います。」とか、
「この楕円はもうちょっと丸みがあった方が良いです。」とか、
「題材の配置が画用紙の端に寄り過ぎです。」とか、
それぞれのデッサンの端々に、
至らない自分ではありますが、
ご助言はさせて頂きたいと思います。
でも「デッサンとは何か?」は、
ご自身で掴んで頂かなくてはならないし、
そのために描いていかれることを、
替わる訳にもいきません。
ぜひご自身で、
「デッサンとは何か?」を、
探求して頂きたいと思います。
では以下指導案です。
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①三角形の構図
複数の題材を構成する時に、
一つの常套手段として、
三角形になるように、
構成するという方法があります。
定石に囚われる必要は必ずしも無い訳ですが、
定石には一定の力がある事も確かです。
例えば3点の題材の場合、
背の高い物を真ん中にし
(ただしど真ん中は避ける)、
残った2点の内、
大きい物や方向性のあるものを独立した位置に、
小さい物を背の高いものに、
やや寄せるような構成で、
3角形を作ると安定します。
②今までの知識を活かす。
デッサンというものは100種題材があるとすると、
100通りの知識がないと描けないか?
・・・というとそういう事はなく、
これまで半年間の授業で習得された、
基本的な知識を応用すれば、
どんなものでも描けます。
例えばパンの陰影は「球」や「円筒」と同じく、
3分の2くらいの所が一番暗くなっています。
(その理由を憶えておられますでしょうか?)
あるいはビンは「回転体の描き方」、
ロゴ(文字)は「補助線の使い方」が、
それぞれ解れば描くことが出来ます。
今までの知識をぜひご活用下さい。
③要点を強調して完成
最後はご自身が最も強調したい箇所を、
重点的に表現して完成させます。
ご参考までに私が点検した箇所を列挙してみました。
1・全体の陰影の整合性は取れているか?
2・パンの先端やボトルのキャップなど、
ものの特徴を表す所は、
他の箇所より密度を持って描けているか?
3・手数の多さの順が、
題材の「手前>中>奥」の順で推移しているか?
です。
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次は2月11日(金)に更新します。
よろしくお願い致します。
ではまた!
指導案~とってもいいと思います。
生徒さんに、これまでの要点をまとめて頂くこと、
最後、改めてナギさんの3項目の抑えがありますね。
手数の多さの順、近→中→遠 ~これははじめての
ような気がしますが。
いつも、有難うございます。
by カズノコ (2011-02-05 08:21)
カズノコさん→ありがとうございます。
そうですね、
デッサンを習って半年もすると、
目新しい技術論がドンドン出るわけではなく、
進化、深化、する理解と実践が、
ほとんどになってしまいます。
手数の多さについては初めてでしたでしょうか?
初出の事が一つでも書けて良かったです(笑)。
こちらこそいつも丁寧にご覧頂き、
ありがとうございます。
by 岩崎ナギ (2011-02-11 05:37)