デッサン完成「リンゴ+ビン」 [デッサン(Dessin)]
題・りんご+ビン
作者・岩崎ナギ
技法・鉛筆デッサン
大きさ・318×410(ミリ)6号P
Title / Apple & Bottle
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Dessin by Pencil
Size / 12.7×16.4(inch)
○おはようございます。
以前にもご紹介しました、
「神戸学園都市コミュニティプラザ」で、
8月21日(土)午前10時~12時、
「1日デッサン講座」が開かれます。
「(株)ケア・リンク」さんのご厚意で、
「岩崎ナギ水彩展」の開催記念として、
行って頂けるものです。
ありがとうございます。
『「丸いもの(球)」ってどういう影が付くの?』
『「透明」のビンってどう描くの?』
基本的な問いながら、
重要で「応用範囲」の広い、
問いに答える2時間です。
回転体(ビンなど)と、
球の描き方と陰影は、
何度かお出ししたプリントを、
一部説明を書き換えて使用しています。
お配りする予定のプリント
Two handouts that I'll distribute for that lesson.
では以下指導案です。
ご助言頂ければ幸いです。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
①十字線を引く
まず画用紙に十字線を引きます。
紙のタテヨコ2分の1の線です。
次に「親指と人差し指」で、
「指四角(指窓)」を作り、
題材(モチーフ)を覗きます。
指の中に想像上の十字線を引き、
実際の紙の十字線と対応させて、
覗きながら構図を探ります。
②画面でアタリ
実際の画面上にごく軽い筆圧で、
鉛筆を入れ想像した構図を、
再現して行きます。
これを「アタリ」と呼びます。
くれぐれもいきなり、
強い筆圧で描かないように、
注意します。
「輪郭線」よりも「陰影」で、
構図を探って行きます。
構図に決まりはありませんが、
絵の描かれていない余白を見て、
その形の出方が綺麗なら、
それが良い構図です。
今回は全体が右に寄り過ぎです。
これを次項で直していきます。
③構図を直す
ビン、リンゴとも少し左に寄せ、
リンゴは上にも動かしています。
構図を取り直したのは、
「影」を計算に入れておらず、
実際に影を含めて描いてみると、
余白の偏りが気になるためです。
写実的なデッサンでは、
基本的には「影」を描きます。
「アタリ」の段階から軽く描き、
構図の一部として考慮します。
また各所の比率を測り、
より正確に形を取っています。
例えばリンゴの縦の長さを、
1とした場合ビンは2+でした。
鉛筆など真っ直ぐな「棒」を、
肘を伸ばして使い計測します。
④補助線を引く
ビンなどの回転体は補助線を、
用いてより正確に把握します。
回転体とは文字通り軸を中心に、
ある図形が回転し出来ています。
ですからまず中心線(軸)を、
自分が描いた題材の中心に取り、
次に太さなどが変わる部分に、
平行線を引き楕円を描きます。
(楕円の描き方は2枚目参照)
この時注意する事はあくまで、
補助線は「補助」ですから、
いきなり補助線から引かず、
アタリで大体の形を取って、
比率や構図が把握できてから、
より正確にするためだけに、
補助線を使う事です。
⑤H系を入れ完成
用具説明でもお伝えしましたが、
鉛筆には「濃さ」があります。
使う順番もある程度、
決まりがあります。
「F」という鉛筆を境にして、
濃い「B系」と、
薄い「H系」があり、
最初はFを含めB系を使います。
理由はH系の薄く硬い鉛筆には、
「ロウ分」が多く含まれており、
先にH系を塗ってしまうと、
そのロウ分に弾かれてB系が、
綺麗に発色しないためです。
濃い所にB系、薄い所はH系と、
使い分けると良いでしょう。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
・・・です。
開催まで間がないので、
申し込む人がおられるのか、
正直不安な所ですが、
自分のやれる所は、
100%やり切りたいと思います。
よろしくお願い致します。
次は8月13日(金)に、
西区民センター用のデッサン指導案を、
更新したいと思います。
では!
タグ:アート 芸術 美術 岩崎ナギ アゴラギャラリー 日本水彩画会 ART IWASAKI, Nagi Agora Gallery Matrix of the Mind 西区民センター デッサン講座 デッサン 鉛筆画 素描 人物画 静物画 still-life 卓上デッサン 川田画廊 岩崎ナギ個展 ケア・リンク 神戸学園都市コミュニティプラザ artwork dessin sketch agora gallery representation artist アゴラギャラリー選抜作家 http://www.agora-gallery.com/artistinvite/iwasaki_nagi.aspx http://www.comipla.com/topics/2010/07/30/170701/
相変わらずすごいね~!我輩は絵が今一苦手なんで巧すぎて尊敬します(^人^)
by ritton2 (2010-08-08 07:41)
ナギ様
本日は訪問&投票までして下さって本当に有難うございますm(__)m
初めましてとご挨拶したいのですが・・・
私は一度ナギ様にお会いしています
2007年だったかしら・・・「ギャラリー葉」で「いいのかよ」先生がボタニカルアートを出展していたので観に行きました
その時にナギさまがいらして、入って直ぐの場所に可愛い水彩の鉢植えのお花を描いていましたね
翌年に私も「ギャラリー葉」で教室展をし拙い絵を2点程出展しました
今年も教室展が10月にあるのですが・・・何となく疲れてしまい今月から教室の方はお休みしています
by reihana (2010-08-08 23:10)
コメントについてご意見ありがとうございました。
私の考えは「niceで伝えられない事をコメントする」です。
最近のブログをされている方はniceを気軽にされていますが、
私は面白いかったり共感する記事じゃないとniceしていません。
初めての出会いには基準は甘いですけどね(笑)
ちなみに私のブログでniceを拒否している理由は、
ランキングの上位に出ない為です。
(隠れた面白い写真の見れるブログにしたいので^^)
これがブログ歴7年目の私の考えです。
長々と書いて申し訳ございません。うっとうしかったら削除OKです!!
by toki (2010-08-08 23:50)
丁寧なデッサン指導を記事にしていただいてありがとうございます。
いつも参考にしています。
ビンの質感を出すのは難しいですね。
by ユウユウ (2010-08-09 10:36)
私は画が苦手です(笑)。
しかし、今日の記事のようにデッサンをしっかり学べば上手くなるなかな~、なんて思いました。
8月9日ももうすぐ終わりますね。
ブログへのコメント、有難う御座いました。
by 広島ピアノ (2010-08-09 19:41)
ritton2さん→ありがとうございます。
ritton2さんの仕事ぶりや多趣味ぶりも、
とても尊敬できますよ。
reihanaさん→そうでしたか、
またお会いできて光栄です。
ありがとうございます。
そう言えば「リーフ2周年展」の時、
いいのさんの生徒さん数名の方と、
お話しさせて頂きましたね。
良く憶えております。
あの当時はお越し頂いて、
ありがとうございました。
あれは2008年ですね。
画家宣言の1年後だったと思います。
そうでしたか、
その展覧会は存じず失礼しました。
10月はリーフですか?
お疲れとの事、
また秋からは元気も出るのではないでしょうか?
もしお出しになるなら、
また拝見したいと思います。
tokiさん→そうですか、
お答え頂きありがとうございます。
最近気になっていたのは、
ブログ本文中にきちんと説明してある事を、
全くお読み頂け無かったかのような、
返信で2度説明しなくてはいけないような、
飛ばし読みのコメントが多かったので、
そういう事も含めておかしいなと感じておりました。
人間はナギ自身も含めて不注意でもありますし、
他人のブログを注意深く読む事は、
余りないものですから、
何度かは流してきたのですが、
余りにも度々だったので、
ご意見する事になりました。
コメント頂ける時ですらそうですから、
ナイスだけの時は、
本当に読まれているのかどうか、
疑問に感じておりました。
面白かったり共感したりではないと、
ナイスを押されないとの事ですから、
これからはぜひその姿勢を、
確実に示して頂きたく思います。
よろしくお願い致します。
ユウユウさん→こちらこそ丁寧にお読み頂き、
ありがとうございます。
そうですね、
線を鋭く引けるかどうかなど、
純粋に訓練の部分も大きいと思います。
広島ピアノさん→きっとなりますよ!
苦手だと言う事は、
逆に言えば伸びる余地が大きいという事です。
上手な部分は既に開発された所で、
伸び方もゆっくりです。
あさっては8月15日ですね。
またよろしくお願い致します。
by 岩崎ナギ (2010-08-13 08:08)