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デッサン講座当日「鉢植えの回」2回目 [ナギの美術教室(Nagi'sArtSchool)]

2010・1・19「初春の空・中央公園・西区」.jpg

初春の空の色・西神中央公園

○昨日は暖かく、
春の到来を感じさせる日。

地下鉄が西区に近づくにつれ、
空の青さが窓をくっきりと切り取り、
変わりゆく季節をしっかりと感じさせる。

西区民センターに着き、
穏やかな光の中、
穏やかに授業を始める。

今回は鉢植えの授業2回目、
前回と同じものを描いても良いし、
別のものを新たに描いても良い。

2回連続で描かれた方や、
家で描いて来られた方は、
さすがに完成度が高い。

同時に花は咲いている時間が短く、
長期間に渡って、
同じ花を描く事は難しいから、
新たに取り組まれる方も多い。
それも清新な心持ちで良いと思う。

「廊下ギャラリー」に飾る代表作も、
その日から新しく描かれた方と、
前回と続けて描かれた方、
更に家でも描いてこられた方と、
それぞれに良い作品だった、
3人の方の中から決める事にする。

どれも甲乙付けがたかったが、
家でも描いてこられた方の絵が、
真っ白から強い黒までの、
多様な階調に一番富み、
伝えたい何かを感じさせ、
選ばせて頂いた。

この方は後期デッサン講座から、
初めて勉強を始められた、
言わば初心者の方。
伸びて来られたなと感心する。

昼休みは澄み渡る公園で、
トレーニングを行う。

よく乾燥した枯れ草の坂を、
赤いコートを着た双子が、
お母さんに連れられてのぼって行く。

上空は春特有の白みがかった、
漠然とした悲しみを示す青色。

あるいは空は中性で、
ただ漠然とした自分の悲しみが、
反映しただけなのかも知れない。

坂道を全速力で駆け上がる。
双子の笑い声がまだ続いている。

筋肉の鈍い痛みを感じながら、
片足スクワットを繰り返す。
時々意識の流れが錯綜して、
痛みによってのみ、
ハッキリと輪郭が捉えられる。

亡くなった知人の事が、
断片的に思い出され、
落ちている木の実の、
意味の無い複雑な割れ方が、
何かの暗示を伴った形状として、
痛みと共に強く脳に刻まれる。

昼ご飯を食べると再び授業。

のんびりした空気の中、
のんびりと授業が進む。

昼講座の代表作には、
実力は持ちながら、
作品全体に対する視野が、
やや欠けていたため、
前2回は見送った方を、
今回は選ばせて頂いた。

今作は画面全体に対する配慮が、
以前より向上しておられた。

休憩時間に駅前に出ると、
空気はもう冷えていて、
肌寒い冬の夕暮れ。
教室に戻り夜の講座を始める。

夜講座は全体的に、
実力者の方が多く、
代表作を決めるのは、
中々難しい。

最終的に3作品に絞り、
全員に目を閉じて頂いて、
挙手で投票を行う。

2人の方が同数だったので、
決選投票を続けて行う。

1位は以前「待ち合わせ」を描かれた、
藤井さんだった。

前回は次点だったが、
今回は首位。
良い作品だったと思う。

3作品はいずれも制作者の許可を得て、
来週掲載する予定です。
お楽しみに。

明日はパン屋さんの早朝労働がありますので、
ブログは一日お休みします。

また金曜日にお会いしましょう。
では!
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コメント 6

差注すたい

広い広場ですね
広々とかけますね
by 差注すたい (2010-01-20 12:46) 

匁

甲乙をつけるのは大変ですね。
by (2010-01-20 21:05) 

カズノコ

自分がクラスにいるような、そんな情景が浮かんできます。
各クラスの代表作を選ぶのは大変ですね!
やはり、みんなが納得することが大事ですからねー!
ただ、上手い方が比較的多く選ばれるような気がしますので。
わが公民館では、F6で6点掲載できるボードを貰っています。
それで、先生に1点割り当て、後は順番に5名が2か月交代で
飾るようにしています。
結構、モチベーションの高揚には役立っているように思います。

by カズノコ (2010-01-20 23:40) 

岩崎ナギ

差注すたいさん→広々してますね。
西区は土地が広いです。
走り放題です。
by 岩崎ナギ (2010-01-22 05:04) 

岩崎ナギ

匁さん→そうですね。
デッサン講座は「写実」に限っていますので、
まだしもです。
でも「写実」にしたところで、
広く深いですもんね。
そしてもちろんナギの好みもあるでしょう。
なるべく偏り無く見ようとは心掛けています。
by 岩崎ナギ (2010-01-22 05:04) 

岩崎ナギ

カズノコさん→そうですか、
しっかり想像してお読み頂き、
ありがとうございます。
やる気が向上するのは、
大いに望ましいですけれど、
納得できず不満が出るようでは、
いけませんものね。
でもやはり選ばれる作品には、
何かパッと人目を惹きつけるものが、
必ずあります。
だから不満はほどんど出ないですね。
カズノコさんの所のように、
多く展示できるのが、
一番良いのは間違いありません。
いずれにせよ高い意識で、
取り組んで頂ける、
一助になるようであれば、
大変嬉しく思います。
by 岩崎ナギ (2010-01-22 05:04) 

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