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デッサン講座「ビン+りんご」の授業日 [ナギの美術教室(Nagi'sArtSchool)]

001・後期6課題目「球・陰影の付け方」・510.jpg
002・後期6課題目「描画手順」・510.jpg

お配りした指導案
The dessin lecture handouts that I distributed.

球・模式図のみ・解答.jpg

球の影の付き方、解答
The answer that the sphere is shaded.

-----◎-----◎-----◎-----

12月2日(水)の記事で、
デッサン講座の方々の作品紹介を行いました。

その中でお名前の間違いがありましたので、
お詫びして訂正いたします。

小菅さん→小管さん(読み自体は同じコスゲさん)
草冠ではなく竹冠でした。
失礼いたしました。

-----◎-----◎-----◎-----

◎昨日は上天気の日、
明るい陽射しの中、
西区民センター「デッサン講座」に向かいます。

美術室のブラインドを開け、
陽光を採り込みました。
青空がまぶしいです。

授業を開始して、
回転体(ビンなど)の補助線の取り方と、
球の陰影の付き方を、
事前学習してから、
実技開始です。

この「ビン+りんご」は、
朝昼晩を通して皆さん、
良い作品が出来てましたね。

この状況を考えてみるに、
皆さん絵に対する熱意は、
十分持っておられたけれども、
理論的な部分たとえば、
回転体の補助線とか球の陰影などを、
知識としてご存じなかったので、
ある種の技術的な「壁」が、
あったのだと思います。

それが理論を学ぶことによって、
熱意+理論で多くの方の、
「壁」が崩れたんだと思います。

絵で一番大事なのは、
言うまでもなく熱意です。
その熱量が効率的に伝わるためには、
どうしても技術で回路を作り、
適切な方法で流すことも、
必要かと思います。

しかし技術至上主義に陥るのも、
同時にとても危険です。
別に上手くなくても、
良い絵は沢山ありますし、
そもそも「良い絵とは何か?」についても、
多種多様な解釈があることは、
見過ごせない所です。

朝の授業後には、
描かれた「りんご」を、
お二人の方から頂きました。
ありがとうございます。

お昼に食べるのを楽しみにしつつ、
休憩時間はトレーニング。

少し気温が高かったので、
坂道ダッシュをいつもより、
厳しく感じましたね。

運動後は件のりんごを食べ、
おむすびを食べカモミール・ティを飲み、
10分ほど休息すると即授業。

昼講座で嬉しかったのは、
最高齢の方が10月から始められて、
着実に伸びておられる事。

『学ぶに遅すぎる事は無し』の、
良い見本と思います。

昼には暖かかった気温も、
夜講座の頃には冷え込み、
Tシャツで授業していたのを、
ジャケットに改めます。

夜講座で嬉しかったのは、
長い間スランプ状態にあった方が、
ようやく暗闇を脱したかのように、
「ビン+りんご」で良いデッサンを、
描く事が出来たことですね。

長い間描いていると、
不調の時は必ず来ます。
避けられない。

特に一定以上の実力が付き、
安定した物が描け出すまでは、
信じられないくらい、
不調な時がありますよ。

以前描いていた程度にさえ、
全然描けないような時。

そんな時には苦しむのが仕事と思って、
黙々と描くしかないと思います。

暗く長い洞窟を泳ぎ渡って、
ぽっかり向こうの出口の、
光が見えるみたいに、
乗り越えられる時が、
またきっとあると思います。

この方もそういう時期を、
投げる事なく泳ぎ渡る事が出来て、
本当に良かったと思います。

明日はパン屋の早朝労働がありますので、
ブログは一日お休みします。

また金曜日にお会いしましょう。
では!
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よしあき・ギャラリー

良い絵とは ?
永遠の課題ですね。

数知れずスランプを経験していますが、くさらず、続けることで、何かが見えてくるような気がします。
by よしあき・ギャラリー (2009-12-09 11:49) 

カズノコ

良い作品は、私たちの関心を惹きつける何かを備えているはずです。
また、そこには、物をよく見ようとすることと、見て感じたことを思ったように、
表現しようとするひたむきな努力があるように思います。
一つの壁は、やはり沢山描くことによって、ある日突然やって来るような気がします。

by カズノコ (2009-12-09 18:52) 

差注すたい

芸術は難しいですよね
技術があればいいってわけでもないですしね
関係ないですが音楽も難しいや

ナギさんの絵を見てまたがんばります
by 差注すたい (2009-12-10 16:05) 

岩崎ナギ

よしあき・ギャラリーさん→そうですね、
本当に幅広い意味がありますから、
好みだけで語るわけにもいきません。
しかし自分なりの見解は持っていたいです。

おっしゃる通り、
くさらずに続けることが、
最も大事と思います。
解らなかった期間もまた、
その次には活かされると思います。
by 岩崎ナギ (2009-12-11 05:40) 

岩崎ナギ

カズノコさん→カズノコさんの洞察の深さに、
まず驚かされました。
そうですね良い作品というものは、
我々を惹きつける。
つまり観者の側の問題をも含んでいる。
そうして制作者のひたむきな努力が、
観者の介在するしないに関わらず、
その人にとって大事な事であり、
「良い作品」であるかどうかの、
重要な判断基準の一つですね。
「壁」は予想を超えてやってきて、
しばしば予想していない時に崩れ去る。
状況を委細構わぬ決然たる態度によって。
カズノコさんの言葉でナギも、
「良い作品とは何か?」について、
新たな洞察を得ることができました。
ありがとうございます。
by 岩崎ナギ (2009-12-11 05:40) 

岩崎ナギ

差注すたいさん→そうですね、
技術は重要な「要素」ですけれど、
「総体」ではない。
端々に囚われず「真ん中」を、
投げたいものです。
音楽もそうですね。

いつもお越し頂いて、
ありがとうございます。
ナギも今日から新たに頑張りますよ。
by 岩崎ナギ (2009-12-11 05:41) 

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