デッサン授業「パン+飲料」の回 [ナギの美術教室(Nagi'sArtSchool)]
○ビンの解説プリント
昨日は西区民センターに、
デッサンの指導に行ってきました。
画題は「パン+飲料」。
以前掲載した指導案に、
ビンに特化したプリントを、
加えてお配りしました。
昼間の部では前回のデッサンを、
家で直してこられた方もおられ、
意識が上がっているなと感じました。
また自家製のオモシロイ形のパンを、
お持ちになった方もおられました。
夜間の部では更に、
技術の進捗が著しく、
全員が伸びています。
山盛りのパンを、
構図良くまとめられた方、
微妙な筆圧調整を体得された方、
以前より積極性の出てきた、
講座最高齢の方、などなどです。
芸大を目指す高校生の方もおられ、
技術はやはり他の方よりも、
頭一つ高いのです。
ただ今回構図が甘いのを、
ご指摘したのですが、
そのまま描いてしまった。
これはちょっと危ういなと思い、
講評の時にお伝えしました。
「美術研究所(美大芸大予備校)も、
こういう所(区民センター)も、
両方良いところがあります。
(この方は両方行かれているので)
研究所は同じ目的を持つもの同士、
集団自体が高い技術程度の中から、
切磋琢磨してより抜きん出てくる、
という所があります。
区民センターの場合はもっと広く、
社会の中での絵の役割などを、
人生の諸先輩方の中から、
学ぶことが出来ます。
だいだい社会全体で言えば、
絵なんてものは、
定年してから始めるものです。」
ここでドッ(笑)と皆さん、
笑いが出てしまいます。
「そんな中で高校生から、
絵が描けるというのは、
恵まれていると同時に、
絵だデザインだという中で、
純粋培養されるような、
危なっかしさも感じる。
ここでは色んな方が、
色んな関わりでもって、
絵に取り組まれているわけです。
手が早く描き込みに時間が掛からないなら、
もう一度描き直してみるとか、
より高い意識を持って、
取り組まれてくださいね。」
とお伝えしました。
ぜひここでの経験が、
後年役立つような場であって欲しい。
そう思っています。
明日はパン屋さんですので、
ブログは一日お休みします。
また金曜日にお会いしましょう。
では!
われわれの絵画クラブの仲間で、高校の時美術倶楽部にいた方がいますが、デッサンはやはり上手いですね。構図がなるほどといった具合です。こちらはどこか抜けている感じです。やはり、若い時に身に付けたものは、役に立っているのですね。
自分にとって絵とは、まさに退職後の口ですが、習って良いと思うのは、ものの見方が変わってきたことです。よく観察するようになったこと。いい風景に出会うと、スケッチしようと思うこと、描くと記憶にはっきり残るのがいい。
そうして、趣味と言えるものになったことでしょうか?
そんな風に考えています。
by カズノコ (2009-09-09 09:25)
以前、絵画研究所でデッサンを1年間学びましたが、やはり、美大の受験生がいて、刺激になったことを覚えています。
若さでは敵いませんが、年寄りでしか描けないデッサンを目指して頑張っていたことが、懐かしい思い出となっています。
by よしあき・ギャラリー (2009-09-09 12:20)
カズノコさん→そうですね、
若いと時に身に付けたものというのは、
意識せずに自然に出来ますね。
それが強みだと思います。
それでも常に自己検証を続けなければ、
惰性的表現に陥ってしまいます。
カズノコさんも退職後でしたね。
絵が好きであっても、
そういう方がほとんどと思います。
絵を描くのがどういう事なのか、
色んな説明があると思いますが、
一つにはおっしゃる通り、
ものの見方の変化です。
あるいは深化といっても良いですね。
風景もただ通り過ぎては、
人の記憶から抜け落ちていくもの、
記憶が人間の最大の財産だとしたら、
それをなるべく長く留めるというのも、
確かに絵の良い作用の一つでしょう。
by 岩崎ナギ (2009-09-11 05:09)
よしあき・ギャラリーさん→絵画研究所で習い直されましたか、
それは良い経験をされましたね。
1年でもやはり基礎の力は大事です。
幅広い年齢層でやって良い所は、
年長の方は年少の方の伸び方に、
刺激を受けることができますし、
年少の方は年長の方に、
社会性を含む美術のあり方を、
何となくではあるにせよ、
学ぶことが出来ることではないでしょうか。
by 岩崎ナギ (2009-09-11 05:10)