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水彩完成「千日紅」 [水彩+色鉛筆]

04・水彩完成「エキノプス」・510.jpg

題・「千日紅」
花言葉・永遠の愛
作者・岩崎ナギ
技法・水彩
大きさ・318×410(ミリ)6号P

Title / "Strawberry Fields"
Flower Language / Eteranl Love
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Watercolor
Size / 318mm×410 (12.7"×16.4")

神戸市・西区民センター「デッサン講座」と「色鉛筆講座」
芦屋青少年センター「デッサン・水彩講座」用の、
水彩指導案です。

花の名前が解らないので、
「丸い花」で検索して見つけましたが、
葉っぱがギザギザしていないので、
たぶん違うかも知れません。
お詳しい方ご教示ください。
あと花言葉もこんな言葉だったとは(苦笑)。。。
(↑※6月12日(水)追記。
6月11日(火)に生徒さんに教えて頂きました。
「千日紅」だそうです!

花言葉も「永遠の愛」。
良い言葉で良かったです!
(花の名前を間違えていた時の花言葉は、
「傷つく心」でした(苦笑)。)

ご教示ありがとうございました。)

ともあれ頑張って描きました。
本文中にも書きましたが、
中間層を作って上下に振り分けると、
難しそうですが描けます。

空手で回し蹴りの時、
上段の蹴り方、中段の蹴り方、下段の・・・
とある訳ではなく、
まず膝を先に腰の高さまで出して、
その後、足先を上段、中段、下段に、
振り分けたら良いだけなのと同じですね。
物事の根本は共通しています。

さて・・・
東京都美術館での日本水彩展
6月9日(月)本日までです。
最終日の入場可能時間は14時となっています。
ご鑑賞は14時半まで可能です。

6月6日(金)お越し頂いた方、
ありがとうございました!
凄まじい雨でしたが、
おかげ様で東京まで行った甲斐がありました。
またお会いしましょう。
バルテュス展も良かったですよ。
ぜひどちらもご覧ください。

西区民センター1階ギャラリーでの、
「デッサン講座展」は、
明日6月10日(火)12時まです
(本日は17時まで)。
こちらもよろしくお願い致します。

では以下指導案です。
ご助言よろしくお願い致します。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

02・第一段階・2回目.JPG

1・「大まか」の重要性

葉の数が多い時どこから描くか、
困る事はありませんか?

この時も「葉だから」と悩まず、
大まかに葉がある所を薄く塗り、
言わば色の中間層をまず作って、
明部は水筆や消しゴムで薄くし、
暗部は塗り重ねて濃くして、
明暗の幅を広げて行けば、
自然に解決し描けて行けます。

美術では「大まかに知る」のが、
とても大事な事で、
いきなり細かく解る必要は無く、
段階を追い、持ち時間に応じ、
また目指す絵の方向性に従い、
描き込む密度を決定します。

03・第二段階.JPG

2・幾何形体の応用

今まで円筒や球の影の付き方を、
授業で学習して来ました。
今後の課題はその応用です。

例えば鉢は円柱の影の付き方で、
描き方は回転体の描き方です。

葉も3分の1位の円柱が、
葉脈で合わさった形と捉えれば、
反射光を勘案して影を付せます。

この場合の花が球の陰影なのは、
ここまでお読み頂いた方には、
ご説明の必要もない事でしょう。

このように基本形態の陰影を、
応用し同時に真摯な観察も併せ、
よりよい描画に努めます。

04・水彩完成「エキノプス」・510.jpg

3・鉢8葉9花10

全体的に描き進むのは重要です。
しかし最終的に優先順位を付け、
メリハリを付けるのも重要です。

優先順位は題材で重要な所から、
重要な所の中では手前から、
手前の中では端部から、
順次、順位が付いて行きます。

この絵で最も重要なのは花で、
かつ観察者に最も近い花が、
最重要となります。

この最も近い花を10とすると、
最も近い葉は9、鉢は8くらい、
このように優先順位を付けて、
メリハリある画面を目指します。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

・・・です。
いつもご覧いただき、
ありがとうございます。

次回は6月11日(水)に、
東京都美術館での「日本水彩展」を、
写真を通じて振り返ってみたいと思います。
よろしくお願い致します。

では!
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コメント 4

匁

水彩展どうもお世話になりました。
「図像学」早速、図書館で本を借りてきました。
勉強になります。

円筒をハナに応用ができれば問題ないのですが、
苦労しています。
by (2014-06-10 08:22) 

岩崎ナギ

匁さん→こちらこそ大雨の中お越し頂き、
本当にありがとうございました!
図像学面白いでしょう。
色々参考になる所があります。

円筒や球などを用いて捉えるというのは、
物事を単純化して行く過程と言い換えられます。
つまり写実だけに留まらない色々な可能性を、
持った行動であると言えます。
by 岩崎ナギ (2014-06-11 07:48) 

カズノコ

先日は、ご一緒できて楽しい時間を持つことが出来て
良かったです。ここ3、4日読書に追われてパソコンを
見ないようにしていて、遅くなってしまいました。
葉の多い場合の処理の仕方、物事の優先順位の大切さ。
特に後者は、解っているようで、いつも意識してないので
その必要性をしみじみ感じました。
by カズノコ (2014-06-12 15:09) 

岩崎ナギ

カズノコさん→先日はありがとうございました。
読書は自分の少しずつ続けています。
カズノコさんはいつも読んでおられて、
かつノートも取っておられるので頭が下がります。
自分もノートを取りながら本を読む回数を増やして行きます。
葉が多いのは見ただけで嫌になりますが、
中間層を大まかに作れば何とかなります。
優先順位に関しては、
制作者の目と自分の作っている作品に対しての、
批評者の目を両方持てるように、
努力して行きたく思います。
by 岩崎ナギ (2014-06-12 16:45) 

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