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デッサン完成「パン+飲料」 [デッサン(Dessin)]

004・デッサン完成「パン+飲料」・510.jpg

ナギによる一個のパンと一本のビール。
ところで私は死を免れないただの人間であり、
人狼や吸血鬼ましてや天使ではありません。
しかし私は当たり前の生活の中の秘密を探る事は、
強く求めているのです。

A bread and a bottle of beer. By Nagi.
By the way I'm just a mortal.
Not a werewolf nor a vampire much less an angel.
But I do want to seek the secret of our usual life.

神戸市・西区民センター「デッサン講座」用、
芦屋市・青少年センター用に、
「パン+飲料」を描きました。
更新日が一日遅れて済みません!

ビールは何回か使った「コロナ」ですね。
パンは芦屋市・青少年センターに行く途中、
手作りパンを露台で売っていたのを購入。
素朴な味で割合美味しかったです。

今回は光を感じながら、
日常生活が内在する秘密を丁寧に探しました。

なお神戸市・西区民センター「デッサン講座」、
芦屋市・青少年センターとも、
10月8日開講の秋季講座生を募集中です。
ご興味のある方はよろしくお願い致します。
(お問い合わせはそれぞれの館にお願い致します。)

では以下指導案です、
よろしくお願い致します。

+++++++++++++++++++

001・題材の向き.JPG

1・題材の向き

描画する題材を配置する時に、
基本的には題材の正面となる方向や、
長手方向を画面の中心に向かうよう、
配置します。

絵の力が画面の外へ逃げるのを、
防ぐのが目的です。

ただ絵の主題として外に向ける方が、
相応しい場合もあり得ます。

002・影は2種類の線で.jpg

2・影は2種類の線に絞る

卓上デッサンの場合は題材以外を、
省略して描く事が多いです。

具体的には題材を載せた机や背景は、
たいてい省略されます。

ただ影は題材と設置面との関係が、
どうなっているかを示す手がかりで、
省略されない場合が多いです。

しかしこの場合も題材が「主役」で、
影は「脇役」ですから、
主役を目立たせるため、
設置面(机)を表す「平行の線」と、
影を流したい方向の「斜めの線」の、
2種類に絞った方が良いでしょう。

003・省略した補助線.JPG

3・省略した補助線

楕円を描くための補助線は、
回転体の授業で学習しました。

また補助線はあくまで補助であり、
題材をある程度描写してから、
文字通り補助的に使うべきであると、
お伝えしました。

これは補助線に頼るあまり、
形状の比率が狂ったまま描いたり、
構図上の位置取りは良くないのに、
そのまま描く事を防ぐ目的でした。

しかし描いてから補助線を引く事は、
描写を補助線で損なう可能性もあり、
これを防ぐため題材の描写の外側に、
「ヒゲ」状の省略した補助線を引き、
題材内部の描写に干渉させない事で、
補助線の機能と描写の保全を、
両立させる事が可能となります。

004・デッサン完成「パン+飲料」・510.jpg

4・存在に迫って完成

もう当講座で描くデッサンも、
これを含めて僅かに2枚。

いつもお伝えする事ではありますが、
描く事に慣れたり倦んだりせず、
初心どおり真摯に観察して、
題材の存在に迫るような、
作品としての完成を目指します。

+++++++++++++++++++

・・・です。

次の更新は8月26日(月)を予定しています。
(※8月27日(火)に延期します・済みません!)
よろしくお願い致します。
タグ:パン ビール bread beer アゼルバイジャン Azerbaijan トルコ Turkey アート 芸術 美術 岩崎ナギ サロンドートンヌ パリ Salon d'Automne Paris NY個展 100人展 ニューヨーク  Solo exhibition Ouchi Gallery ヲウチギャラリー オハイオ Ohio ハドソン・ギャラリ HUDSON GALLERY メリット賞 Merit Award ノエビアスタジアム神戸 川田画廊 KAWATA GALLERY  個展 private exhibition デッサン 鉛筆画 素描 dessin sketch 神戸市 西区民センター デッサン講座 美術教室 芦屋青少年センター The New Primitive Declaration 新素朴派宣言 フェイスブック潮流 水彩を通じて明るい未来を共有する アゴラギャラリー 日本水彩画会 100周年記念 アニメフェア関西 関西のクリエイター展 デザイン道場 LIVING & DESIGN 2012 ACDC Gallery Re:novel 実用新案 patent   インボルダ iNbolda bolda ボルダ 丸一興業 http://bolda.jp/case/【折りたためる額縁】インボルダ 第25回 日本の自然を描く展 優秀賞 日本芸術センター第6回絵画公募展 入選 Architectural Award 2012 Nominee 1662. What is “iNbolda”? http://www.art-center.jp/ http://www.archiaward.com/2012.php?l=E&m=8&theme=15&Obj=1662&pos=15] http://renovel.org/works/iwasaki.html http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=20171 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=25194 https://www.kobe-bunka.jp/course/center-list.php?cid=7&q=&p=1 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=423 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=424
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コメント 8

匁

いつも丁寧に教えて頂いて
ありがとうございます。
配置、向き、影、補助線、対象外
これらが記述の通りできれば?いいのですが?
上手く画こうとか、邪心が入り交ざり
おかしなってしまいます。
平常心が大事なんですね。

by (2013-08-25 07:51) 

岩崎ナギ

匁さん→こちらこそいつも丁寧にご覧頂いて、
ありがとうございます!
配置や向きは知っているか知らないかだけで、
取り入れるのは意外に簡単です。
上手く描きたい気持ちは、
何度でも直す粘り強さに変換できれば、
決して悪いものではないと思います。
いつもコメント頂いて感謝です。
by 岩崎ナギ (2013-08-25 08:08) 

桜貝の想い出

中学生の頃、机や背景まで見たままを描いていました。
省略する事で主役が引き立つのですね。
今から思い返すとデッサンを始める前に題材の向きをよく考えずに
感覚で置いて書き出していたようです。
セッティングは大切ですね。
by 桜貝の想い出 (2013-08-26 00:34) 

岩崎ナギ

桜貝の想い出さん→コメントありがとうございます!
机や背景も、もちろん描いてよいのですが、
卓上デッサンでは煩瑣になり、
おっしゃるように主役が何かぼやける事が多いので、
省略される場合がほとんどのようです。
向きや配置はとても大事ですね。
雑誌の広告写真などもそれぞれの目的に沿って、
最善の配置をそれぞれ心がけられておらえると思います。
お料理の盛り付け写真なんかもそうですね。
by 岩崎ナギ (2013-08-26 07:27) 

桜貝の想い出

写真を撮るときはセッティングとライティングに気を付けています。
そうですね、デッサンでも同じように考えれば良いですね。
ありがとうございます。

by 桜貝の想い出 (2013-08-26 09:27) 

岩崎ナギ

桜貝の想い出さん→その通りです。
こちらこそご返事頂き、
ありがとうございます!
by 岩崎ナギ (2013-08-26 09:49) 

カズノコ

モチーフの置き方を改めて再確認させて頂きました。
モノをよく見ることの大切さは、描きたいものとそうで
ない場合で違ってくるような気がします。
そのためにも、ものに描かせてもらっているんだと
考えるようにようと。

by カズノコ (2013-08-28 20:41) 

岩崎ナギ

カズノコさん→いつも丁寧にお読み頂き、
ありがとうございます!
「ものに描かせてもらっている」、
良い考え方と思います。
私、岩崎ナギも1枚1々の絵が、
かけがえのない、その時その時に与えられた、
貴重な機会と捉えて、
真剣に描写するよう心がけています。
またご指導よろしくお願い致します。
by 岩崎ナギ (2013-08-28 21:24) 

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