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風景デッサン完成「オーケストラ」 [デッサン(Dessin)]

003・デッサン完成・オーケストラ・510.jpg

題・オーケストラ
作者・岩崎ナギ
技法・色鉛筆デッサン
大きさ・455×530(ミリ) F10号

Title / Orchestra
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Dessin
Size / 18"×21"

○神戸市・西区民センター「デッサン講座用」、
芦屋市・青少年センター用に、
風景画デッサン「オーケストラ」を描きました。

風景画はいつも作例を作るのが、
頭が痛いです。
やっぱり最初から写真で描いたりは出来ないし、
自分の特質として描くのに時間も掛かります。

今回は「松風を伴奏に楽器の練習に没入する人」という、
主題を明確に設ける事によって方向性を確保し、
何とか風景画課題を乗り切る事ができました。
ほっとしました。
いつもありがとうございます!

では以下指導案です。
ご意見よろしくお願い致します。

001・まず大きな骨組み(主旋律)を捉える.JPG

1・大きな骨組みから考える

風景の構図を考える時は、
画面の構成を決定付けるような、
大きな骨組みとなる題材から、
配置を決定します。

主題としたい題材の配置が、
思ったように決まらないと、
細部の配置が先行しても、
納得できる構図が得難いです。

この場合は音楽を奏でる人と、
松の巨樹を骨組みとしました。

002・細部(伴奏)を付け加える.JPG

2・細部は動かしても良い

大きな骨組みが決まったら、
細部のあり方を決定して行き、
構図をより良く改善します。

大きな骨組みが一番大切ですから、
細い木の生え方などの細部は、
画面の中で動かしたり省いたり、
作者の意図に従って構成します。

見る風景を全て描くのは難しく、
またその必要性も薄いです。
取捨選択しながら描き込みます。

003・デッサン完成・オーケストラ・510.jpg

3・主題を明確にして完成

風景画を描くに際して、
明文化できないまでも、
何かしら「主題」を決定されると、
どういう方向性で描いていくのか、
作者自身の判断基準が持てます。

作例の場合は・・・
「松風を伴奏に楽器の練習に没入する人」、
を主題としました。
画題は「オーケストラ」です。

松の枝の影が複雑に落ち、揺らぎ、
松風を暗示しそれが伴奏となるような、
主題と画題に沿った描写とする事で、
絵の方向性を作って行きました。

+++++++++++++++++

・・・でした。

ところで毎年「体育の日」に行って、
定員50名を超える申し込みがあり、
ご好評を頂いていた「似顔絵」ですが、
今年は西区民センターの判断で、
残念ながら行わない事になりました。

2012「似顔絵」福祉フェア・510.jpg

理由をお訊きすると、
『デッサン講座の宣伝につながっていないから。』
という利益上の理由でした。

確かに似顔絵の希望者はお子さんが多く、
デッサン講座の顧客対象とはならないですが、
非常に好評であったのに、
そういう理由だけを以て、
中止とするのはとても残念な事です。

また民主党政権末の2012年後半から、
低迷した経済の影響を受け、
特にサラリーマン層の方の
申し込み人数が低迷していたため、
夜講座が打ち切りになりましたが、
これも自民党政権になるまで待てば、
回復していったのでは?と思います。
民主党には徹頭徹尾反対を貫いていただけに、
とても残念です。

そして自民党政権復活後は、
残った朝と昼講座の内、
人数が減りかけていた昼も、
無事に増えだしてホッとしていたのですが、
これも「デッサンと色鉛筆画」という、
講座に替えるとの事。

担当するのは私、岩崎ナギですし、
色鉛筆自体は水彩と原理は同じで、
苦手ではありませんから、
技法的には問題はありませんが、
再び増加傾向にある講座を、
何故転換するのか疑問が残ります。
もし転換して新講座に人が集まらなかったら、
どうなるのか?

『13名ではまだ少ない18名は欲しい』
との事を伝えられ、
10名を切る人数で長年やっている講座も多い中、
18名はギュウギュウの25名定員でも7割、
20名なら9割です。

さすがに10名超で閉講というのは聞いた事がないので、
神戸文化振興財団の本体にお訊きした所、
最初の開講ではやはり人数が減っても、
閉講は難しいとの見解。

それで当面だけは、
少なくとも良いかなと思っていると、
今回の似顔絵中止です。

西区民センターもデッサン講座を採択して頂いた、
前館長が退職され、
新たな館長に替わられてから、
こういう時によくあるように、
前体制で出来たものを潰し、
自己体制の中で新たな企画を打ち出されたいようで、
とても心配しています。

デッサン講座関連のものは、
潰そうとされているのかな?
と不安になっています。
あるいはこれもよくあるように、
すでに別の方と新講座を作る約束が出来ていて、
デッサン講座が思ったよりも衰退しないので、
こういう無理な手段も出てくるのかも知れません。

まだ朝講座は非常に健全な状態ですので、
何とか頑張って維持して行き、
「色鉛筆」主体となる昼講座も、
頑張って盛り上げて行きたいと思います。

無くなった西区民センター夜講座の替わりに立ち上げた、
芦屋青少年センターのデッサン講座も、
ようやく本当に少しずつ人が増えてきましたので、
不安は色々ありませんが、
また頑張りたいと思います。

次の更新は7月29日(月)を予定しています。
よろしくお願い致します。
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匁

わが町の水彩講習は毎回20名募集の所に50名は応募が
あるそうです。実際3回目にしてやっと受講できたと、喜んでいる人もいます。
ただ、講習回数は2時間×5日間で終了です。
その後は独自にサークルで活動しています。

by (2013-07-22 21:30) 

岩崎ナギ

匁さん→それは凄いですね!
ただ区民は半年ですから、
持続力は要ります。
また別の日に複数講座ならまだ良いのですが、
一日に複数というものあります。
ともあれまた頑張ります。
ありがとうございます!
by 岩崎ナギ (2013-07-22 21:47) 

カズノコ

人が代わると、いろんなものが変わってしまうとは、
よく耳にしますね。とりあえず、何とかいけそうですね。
人の集まりが悪いということですが、団魂世帯が対象と
いうことで考えれば、もっと増えてもいいのにと思います。
余裕がないのかな!
あとは、講座として「デッサン」に「水彩」を加えれば、参加
したい人が増えるのでは!色は魅力がありますから。

by カズノコ (2013-07-24 09:45) 

岩崎ナギ

カズノコさん→そうですね、
前館長と約束した事でも、
現館長では『知らない』ととぼけられてしまいますからね。
例えば違う日であれば、
水彩講座はすでにあるけれども、
曜日が違うという事で水彩も開講可能、
と前館長の時はお伝え頂きましたが、
現館長では『水彩講座はもうありますから』という具合です。
そういう訳ですから、
「色鉛筆」に水彩も含めますが、
大々的に「水彩」と謳えない事情があるのです。
ともあれご助言いつもありがとうございます!
by 岩崎ナギ (2013-07-24 20:05) 

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