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デッサン完成「柿+ゆず+皿」 [デッサン(Dessin)]

03・完成「柿+小蜜柑+皿」・510.jpg

題・「柿+ゆず+皿」
作者・岩崎ナギ
技法・鉛筆デッサン
大きさ・410×318(ミリ) F6号

Title / Persimmon & Small Orange & Plate
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Dessin by Pencil
Size / 16.4"×12.7"

西区民センター「デッサン講座用」、
「果物+皿」の課題を、
講座の生徒さんから頂いた、
「柿+ゆず」で描いてみました。

自宅で作られておられるらしく、
「ゆず」は小さなミカンみたいで、
色も黄色です。

最初はミカンだと思っていましたので、
食べてみて「甘くない!」と(笑)。
次の回の授業で改めてお訊きすると、
「ゆず」でした。。。

柿の方はいかにも昔ながらの柿で、
味も美味しかったです。

この1枚で西区民センターの、
デッサン講座用に、
ちょうど「50枚」描いたことになります。

「塵も積もれば山となる。」
次は「100枚」の山を目指して、
描いていきます。

デッサンが上手くなるために、
どうするかを問うよりも、
黙って100枚描き1000枚描く事が、
結局は近道。

本当にそう思います。

では以下指導案です。
ご助言よろしくお願い致します。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

01・「縦か横か」.jpg

①縦か横か?

画面は縦か横かしかありませんが、
つい習慣的に横位置だけで描いておられませんか?

本課題が必ずしも縦位置という訳ではありませんが、
今回の指導案を縦にしたように、
縦横の違いで絵の印象も違います。

縦横の比率を計り、
より適した方をお選び下さい。

またお皿に果物を盛る場合、
ど真ん中は避けて配置されると、
良いでしょう。

02・「明暗で取る」.jpg

②ものの端を良く見る

よく絵で「空気感」という言葉を使いますが、
では具体的に「空気」とは、
どのように描けば良いのでしょうか?

それは物と物の「境目」をよく見て、
どちらが明るくどちらが暗いかを、
描き分ける事です。

時々「奥が暗い」という思い込みを、
持たれている方がおられますが、
必ずしもそうではありません。

前後どちらが暗いか目を細めて、
しっかりご観察ください。

03・完成「柿+小蜜柑+皿」・510.jpg

③反射を考えて完成

今回は「果物+皿」という事で、
お皿に盛られて描かれる方も多いでしょう。
(但し必ずしもお皿に盛る必要はありません。)

題材が密集した場合に、
注意を払うべき要素は「反射」です。

反射率の高い金属やガラスはもとより、
反射率の低いざらついた果物の皮でも、
実は周りの事物が少しは映り込んでいます。

鉛筆デッサンは白黒ですから、
色を用いた反映表現ではなく,
濃淡による反映表現となります。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

・・・でした。

次は1月11日(火)に、
自分の理念を現す「しるし」を、
作成しましたので、
ぜひご覧頂ければ・・・
と思っています。

では!
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末尾ルコ(アルベール)

お早うございます!
コメント読ませていただきました。
お忙しいでしょうに、わざわざバレエ映像を観てくださって。
その好奇心、向上心がナギ様の芸術に結び付いているのですね。

これからもよろしくです!

                             RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2011-01-07 08:23) 

匁

次回は
理念「しるし」
ですか!楽しみです。残り恵比寿の日に発表ですね。

ゆずは後ろで小さく可哀そうです。
前ではダメでしょうか?
by (2011-01-07 20:22) 

tromboneimai

ああ、ゆずをみかんと間違えて食べてしまいましたか(笑)
皮をむくのがたいへんだったのではありませんか?
縦位置構図の選び方、写真でも同じように頭の中を巡らせながら
構図を決めていますよ。
斜め構図というのもありますが、奇をてらっているような
気がして多用はしていません。 でも不思議な不安定感がでるので、
被写体によっては効果抜群ですね。
by tromboneimai (2011-01-08 05:48) 

カズノコ

「空気感」と「反射」の項目は、大変に参考になりました。
背景の空気感はどのように表現したらいいのか、また
教えて下されば!
ものを見ることで、ポイントとなる端をきちんと描くことも
再三教えて下さって、本当に感謝です。

それにしても、作品数50枚、~さらに100枚を目指される。
凄いです。
こちらも頑張らなければ!

by カズノコ (2011-01-08 10:08) 

マっこ☆

メリハリのある明暗ではなく、絶妙な明暗なので
「和」というものを感じます。
描かれてるものが、柚子と柿だからかもしれませんが…
何度も同じものをデッサンされるとのことですが、
僕の場合だと同じものを幾度と描いても、全く違う作品
になってしまうだろうなぁ…
by マっこ☆ (2011-01-08 14:32) 

岩崎ナギ

RUKOさん→おはようございます。
アレッサンドラ・フェリの、
爪先で空気を踏むような踊りには、
本当に驚かされました。
自分の興味の範囲だけでなく、
他の方がどのような事に、
興味を持たれているのか知る事は、
とても大事と思います。
今回も興味深い事を教えて頂いて、
ありがとうございました。

こちらこそよろしくお願い致します。






匁さん→自分の理念を明確にする事が、
これから制作を続けていく上で、
大事な事と考え考案してみました。
残り恵比寿は知りませんでしたが、
10日を真ん中にして、
前後も祝うのですね。
ご教示ありがとうございました。

ゆずは前に出した方が、
良かったですね。
ご教示頂きありがとうございました。






tromboneimaiさん→むくのは意外にするするとむけたので、
食べるまで完全にみかんだと思っていました(笑)。
tromboneimaiさんは斜めの構図は結構ありますね。
難しい構図ですが面白く使われていると思います。
基本的なデッサンでは使う事はないでしょうが、
いわゆる作品の中では、
何でも有りですから、
十分選択肢の一つになりえると思います。






カズノコさん→何度も同じ課題を掲載しているのに、
その度に丁寧にご覧頂いて、
本当にありがとうございます。
背景は結局必死で見るしかないと思っているのですが、
もっと端的に解決でき、
他の方にも解りやすくご教示できる方法はないか、
自己研鑽に励みたいと思います。

カズノコさんが入院中に、
数十枚描かれるのに比べると少ないです(笑)。
自分の進行速度なりに、
頑張りたいと思います。






マっこ☆さん→ありがとうございます。
「和」は自分では思いませんでしたけど、
そういう視点でご覧頂けるのは新鮮です。
何度描いても違う作品になるから、
飽きずに向上を喜べるのだと思います。
それはもの作りの本質で、
良い事だと思いますよ。
by 岩崎ナギ (2011-01-11 05:45) 

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