デッサン「サンシャインワーフ神戸」(「風景デッサン」指導案) [デッサン(Dessin)]
題・21世紀回顧録「サンシャインワーフ神戸」(デッサン版)
技法・鉛筆デッサン
大きさ・H530×W455(ミリ)・F10号
作者・岩崎ナギ
※2011年1月3日(月)
完成しましたので画像変更しました。
title / The 21st century memoirs
"SUNSHINE WHARF KOBE" (Dessin Version)
technique / Dessin by Pencil
size / H21×W18(inch)
artist / IWASAKI, Nagi
※Mon. Jun. 3 2011,
this work was finished & I changed that image.
◎おはようございます。
今日は7月6日(火)と13日(火)に、
西区民センター「デッサン講座」で行う、
「風景画」の指導案です。
東灘区の「サンシャインワーフ神戸」を、
描いたんですけど、
雨続きで描ける日が少なく、
心からスッキリと「完成!」と言えません。
ただ授業が迫っていますので、
指導案は掲載してご助言頂き、
デッサンの方はまた時間を見つけて、
シッカリと完成したと思います。
では以下指導案です。
ご高覧よろしくお願い致します。
+++++++++++++++++++++++
①十分にアタリを取る
風景は特に画面の全体的な把握が、
とても大切です。
初回の授業で習得された、
「指四角」を用いて実際の風景から、
構図として切り取る箇所を判断し、
画面の中で十分アタリを取ります。
納得しないままの見切り発車だと、
まず間違いなく失敗します。
腹を括って何度でも、
納得するまで構図を直しましょう。
「備忘録」のページを用いて、
構図だけ考えるのも良いでしょう。
②人物を配する
風景の組み立てが把握できたら、
点景人物を配します。
同時進行でも、もちろん結構です。
人物を登場させない事も可ですが、
なるべく配された方が、
画面に動きが出やすいと言えます。
人物は動いてしまうので、
人物だけ個別に素描を取ったり、
写真から描かれると良いでしょう。
比率が判らなくなったら、
ほぼ同位置に他の人物が来た時、
どの程度の大きさであるか、
再確認しながら描いてみましょう。
③省略を用いる
風景の全てを描く事は不可能で、必要性も低いと言えます。
時間的制約の中で「これだ!」
という所に焦点を当て、
あとは「積極的に」省略します。
決して後ろ向きの気持ちで、
「描かない(描けない)」ではなく、
主要でない所をキッパリと省けば、
画面に活力を与える事ができます。
④階調を整えて完成
人物を配したり、省略を行ったり、
いわば部分に集中して描画すると、
全体の明暗階調が崩れがちです。
最後はやはり全体的に見て、
最も明るい所から、
最も暗いところまで、
画面全体の明暗階調を整えます。
座って描いていたなら、
一度席を立って少し離れて見て、
全体を確認されると良いでしょう。
+++++++++++++++++++++++
以上です。
次は7月7日(水)、
「画家宣言」3周年の日に、
更新したいと思います。
なお7月6日(火)から、
「ギャラリー・リーフ」にて、
「リーフ4周年展」に参加します。
(初日は授業のため在廊できません。)
(地図はリンクをご覧下さい。)
7月7日(水)~11日(日)までは、
全時間(11時~午後6時30分)、
在廊予定ですので、
お近くの方はご高覧頂ければ、、
とても嬉しいです。
よろしくお願い致します。
では!
タグ:http://www.artisspectrum.com/Artist-Profiles/Volume-23/iwasaki-nagi.html http://www.art-mine.com/artistpage/iwasaki_nagi.aspx Agora Gallery Representation Artist アゴラギャラリー選抜作家 artwork dessin 風景画 landscape paysage 川田画廊 岩崎ナギ個展 サンシャインワーフ神戸 SUNSHINE WHARF KOBE フラワーロード ギャラリーリーフ神戸 デッサン 鉛筆画 素描 西区民センター デッサン講座 ART IWASAKI, Nagi AgoraGallery Matrix of the Mind アート 芸術 美術 岩崎ナギ アゴラギャラリー 日本水彩画会
絵が巧いのは羨ましいです・・・。
by ritton2 (2010-07-04 10:25)
やっぱりプロの方ってすごいですね!!
フェルトのデザイン画をパソコンで描いているのですが、鉛筆で描きたくなってきました~♪
あっ!一緒にしてスミマセン・・・^^;
ご訪問&nice!&コメントをありがとうございました^^
by ちぐぼん (2010-07-04 15:36)
指導案について
今回は、構図の見直しの強調、とってもいいと思います。
風景画に限らず、いつも最後に問題となるのは構図です。
「納得するまで」が、一番大切だとつくづく反省する次第です。
また、人物を配すること、人がいないとおかしいのに、人が
いない風景画が多いと思います。講座教室で訓練されると
生徒さん、きっと描けるようになりますね!
by カズノコ (2010-07-04 18:11)
構図はとても難しいですよね
絵が下手ですが書いてみたくなりましたw
by 差注すたい (2010-07-04 21:22)
構図の決め方、遠近法、人物の配し方、階調の取り方、
積極的に整理する などなどいずれも大変に参考になりました。
それにしてもこの作品の構図、凄く決まっていますね!
自分で写真を撮っていても、見たままに近く露出を設定したく
なりますが、思い切って補正することで訴えたいことが
強調され、他が省略される、全く同じ過程があります。
by tromboneimai (2010-07-05 03:04)
はぁ~素晴らしいです!
どんな絵にもアタリは大切ですね。
ナギさんの授業受けてけてみたいです。遠くて残念…
by ユウユウ (2010-07-06 08:41)
コメント有難う御座います。
男だと思って頂いていてよかったです(笑)。
新しいデッサン。
これから色が入り、完成するのですね。
楽しみにしてます!
by 広島ピアノ (2010-07-06 10:11)
ritton2さん→ありがとうございます。
ritton2さんが頑張って仕事されているのも、
中々うらやましいですよ。
ちぐぼんさん→ありがとうございます。
アイデアをPCで描かれてるんですね。
色の決定がしやすいからでしょうか??
形の試行錯誤だけなら鉛筆の方が、
簡単な気もしますが、
自分が上手く使える方法が一番良いですね。
こちらこそコメント頂き、
ありがとうございます。
カズノコさん→ありがとうございます。
カズノコさんに文章を点検して頂けると、
安心して授業で使えます。
そうですね構図が決まらなければ、
結局いくら描き込んでも、
あまり良くなりません。
点景人物はいてもいなくても、
意図によっては可と思いますが、
本文中にもある通り動きは得やすいですね。
風景画はナギとしても、
まだまだ伸ばすべき分野です。
また色々とご教示よろしくお願い致します。
差注すたいさん→構図は古来、
何千年と人間が悩んできた問題ですもんね(笑)。
色々ありますし、
描いていきながら憶えたいと思います。
ありがとうございます。
tromboneimaiさん→ありがとうございます。
tromboneimaiさんの写真も、
いつも参考にさせて頂いています。
光を意図的に使うのは、
写真でも大事なんですね。
明度階調や強調する部分など、
鋭敏な感受性が、
一枚の写真にも、
必要とされているなと思います。
ユウユウさん→ありがとうございます。
ユウユウさんも絵を描かれる時、
アタリを重視されるんですね。
温かみのある独特な絵で好きですよ。
授業案も気に入って頂けて嬉しいです。
広島ピアノさん→いつもお越し頂き、
ありがとうございます。
一番最初の判断というものは、
科学的な根拠の無いものが多いので、
多分直感的にそう思ったのでしょう。
デッサンはデッサンとして、
このまま完成させます。
着彩作品は同じ大きさ同じ構図で、
また別の紙に完成させます。
by 岩崎ナギ (2010-07-07 08:33)