デッサン完成「ラジオ」 [デッサン(Dessin)]
題・骨董ラジオ
技法・鉛筆デッサン
大きさ・273×220(ミリ)P3号
作者・岩崎ナギ
Title / "Old Radio"
Technique / Dessin by Pencil
Size / 11×9 (inch)
Artist / IWASAKI, Nagi
指導案3枚
○デッサン「ラジオ」完成しました。
いままで2回描いたのと、
同じラジオです。
これで3回目ですね。
同じ物を100回描いても、
容易に飽きない。
そういう事を大切にしたいと思います。
手の遅いナギですけど、
3回描くと以前よりは、
描画速度が上がっておりました。
たくさん空いた穴なんかは、
中々難しいです。
以下のプリントのような考えで、
進めてきました。
お配りする指導案2枚。
My handouts that I will distribute to my students.
以上のような知識を踏まえて、
以下で実際に描いてみます。
ご助言頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
①複雑な構図への対策
初回「人物画」(お互いに)の時、
「図と地」で構図を見る方法を、
お伝えしました。
この方法はどんなデッサンにも、
応用可能ですが、
紐など複雑に動かせる題材で、
置き方に迷う時は特に有効です。
題材を模様など細部は無視し、
想像上「黒く」塗り潰した時、
その形が面白かどうか?
さらに画用紙のf余白」を、
想像上「黒く」塗り潰した時も、
やはりその形が面白かどうか?
構図の良し悪しを確かめるには、
有効な確認方法です。
次項で実際に塗り潰しみます。
②「図と地」で確認
「題材」と「余白」のどちらとも、
「図」あるいは「地」として見て、
いずれも面白い形が出ている時、
構図としても面白いと言えます。
③穴の地位を決める
工業製品は複雑な構造物で、
構成されている場合もあります。
(この例では表面の多数の穴)
こうした構造物を描画する時、
立体の中心点や2分の1を、
把握すれば比較的容易です。
描画された立体の2分の1は、
画面の中に描かれた題材を、
定規で半分にした長さではなく、
(遠ざかると小さく見えるため)
描画した立体面に沿って引いた、
対角線の交点が2分の1です。
具体的な透視図法の応用方法は、
2枚目プリントを参照ください。
④空間を意識する
そもそも空間を描くという事が、
出来るのでしょうか?
空間そのものを描くことは、
出来ませんが「ものの端」の、
明暗関係を良く比較する事で、
距離感を表現でき、
結果として「空間」が描けます。
「手前と奥」どちらが暗い場合も、
ありえます。
決めつけずに良く観察します。
「空間」もしくは「空気感」は、
デッサンの見所の一つですので、
早い段階で押さえておきます。
⑤メリハリを付けて完成
ラジオなどは「黒物家電」、
冷蔵庫などは「白物家電」と、
昔から言われています。
その名の通り「黒」が多い種類、
「白」が多い種類によって、
言い分けられています。
音響機器も最近では、
色鮮やかな物もありますが、
いまだに「黒」が主流です。
こうした「黒」の部分を、
思い切ってシッカリ塗る事で、
メリハリを付けて完成させます。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
以上です。
ご覧頂きありがとうございました。
次は昨日「神戸学園都市コミュニティプラザ」に、
「KFR」を展示させて頂きましたので、
その模様を明後日「6月13日(日)」に、
お伝えしたいと思います。
ではまた!
タグ:アート 芸術 美術 岩崎ナギ アゴラギャラリー 日本水彩画会 ART IWASAKI, Nagi AgoraGallery Matrix of the Mind ラジオ radio 西区民センター デッサン講座 川田画廊 岩崎ナギ個展 神戸学園都市コミュニティプラザ artwork dessin sketch Representation Artist アゴラギャラリー選抜作家 http://www.art-mine.com/artistpage/iwasaki_nagi.aspx http://www.artisspectrum.com/Artist-Profiles/Volume-23/iwasaki-nagi.html http://agency.artbox-int.com/pick-up-artist
指導案~素晴らしいです!
物を描く姿勢、心構えの大切さ
立体の中心点のとらえ方
物の端の表現による空間の表し方
などなど。
by カズノコ (2010-06-11 11:39)
こんにちは
凄いですね!
お勉強させていただいた感じですw
自分も絵始めたくなりました(笑
by 瓶太郎 (2010-06-11 12:36)
多分皮?のケースの質感と無機的な選局パネルの対比が
リアリティーを生みますね^^
(だいぶナギさん流になってきた)
随分年代物のラヂヲですけれどご自分の持ち物でしょうか?
であれば我社の製品を大切にお使いいただきありがとうございます(笑)
by tromboneimai (2010-06-12 03:07)
基礎は大切なんですね。
基礎が出来ていないから写真が上手くならないのかなぁ~。。。
勉強します!!
by toki (2010-06-12 11:30)
この形のラジオ見なくなりましたね
デジタルが主流になってきたのですが
目覚まし時計とか
ラジオとか
カメラとかアナログがいいなと思ってしまいます
by 差注すたい (2010-06-12 11:37)
カズノコさん→ありがとうございます。
いつも通りカズノコさんの、
ご意見を確認してから、
区民センターに指導案を送っておきました。
おかげ様でとても助かっています。
またよろしくお願い致します。
瓶太郎さん→おはようございます。
ありがとうございます。
そう言って頂けると、
描いた甲斐があります(笑)。
描かれたらぜひアップされてください。
楽しみです。
tromboneimaiさん→そうですね、
「対比」ですね。
「スイカに振り塩」効果です。
tromboneimaiさんは、
NECにお勤めでしたか?
このラジオは旧実家が、
阪神大震災で建て替えを余儀なくされた折、
「廃棄」に振り分けられた物品の中から、
形の美しさを見そめて救い出した物です。
そう言えば初めて使ったパソコンも、
「PC8801mkⅡSR」でした。
時代ですね(笑)。。。
88は好きでしたよ。
今でも時々当時のゲームをしてみたくなります。
ありがとうございます。
tokiさん→基礎の大事さを生徒さんと共に、
ナギ自身改めて学習中です。
それが自分自身の絵にも、
良い効果があったと思います。
写真の事は判りませんが、
更に向上した、
tokiさんの写真に期待しています。
差注すたいさん→今どんなラジオがあるのか、
ちょっと疎くなっていますね。
インターネット・ラジオは、
聞こえが良いそうで、
定着していきそうです。
信頼できる機械の温かみのようなものは、
昔の時代の物の方が、
しっかりと持っていますね。
by 岩崎ナギ (2010-06-13 06:11)