SSブログ

デッサン完成「りんご+ビン」 [デッサン(Dessin)]

05・完成「りんご+ビン」・510.jpg

題・りんご+ビン
作者・岩崎ナギ
技法・鉛筆デッサン
大きさ・318×410(ミリ)6号P

Title / Apple & Bottle
Artist / IWASAKI, Nagi
Technique / Dessin by Pencil
Size / 12.7×16.4(inch)

◎ご無沙汰してます。

みなさんお元気ですか?
私ナギもおかげ様で、
健康で頑張っています。

先週の授業は「たけのこ」で、
みなさんにご覧頂いた指導案をもとに、
授業を行いました。

デッサン講座の方々は、
伸びが早く、
「たけのこ」の回は、
特に弾みがついたように思います。

思い切って暗い明度のものを、
しっかり塗り込める画題には、
活力を引き出す要素が、
あるのかも知れないな、
と思った事でした。

来週は「りんご+ビン」です。
「回転体の補助線の引き方」と、
「球の陰影」を学習目的に行います。

「球の陰影」何度かお出ししましたが、
憶えておられますか?
ぜひ一緒に考えてみてくださいね。
正解は来週発表いたします。

001・指導案「球の陰影・補助線」・510.jpg

Qどこが一番明るいか?
Q Where is the lightest spot?

以下は実際の描画手順です、
お読み頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。

+++++++++++++++++++++++

01・十字線を再確認.jpg

①十字線を再確認

構図を決める時、
もう一度「十字線」の、
使い方を再確認してください。

画面の「端」がどこにくるかが、
とても重要です。
実際の題材の上下左右の端と、
画面の上下左右の端を対応させ、
「真ん中」を割り出します。

構図を探るときには、
反射等が異なるので、
画用紙の中だけで動かさず、
実際の題材も動かします。

02・フリーハンドが基本.jpg

②フリーハンドが基本

1枚目で「補助線」の入れ方を、
学習しました。

しかし補助線は文字通り、
「補助」です。

いきなり最初から引いたりせず、
アタリを重視し、
なるべくフリーハンドで、
描いていきます。

補助線を用い細部が正確でも、
大まかな画面の把握が、
なおざりでは意味をなしません。

03・補助線.jpg

③補助線を入れる

大づかみで把握できたら、
そこで初めて補助線を入れます。

補助線の中心線の上下を、
画用紙の端もしくは十字線から、
等距離に取り、
垂直が狂わないようにします。

04・Fまで入れた段階.jpg
 
④Fまで入れた段階

鉛筆はH系から入れると、
含まれるロウ分が紙に載り、
後で濃いB系を入れても、
綺麗に発色しません。

赤いリンゴはもちろん、
ビンも先にB系を入れます。
(ここでは中間のFも含む)

コツは引く線と線の間隔を開け、
透明度を維持しながら立体感も、
表現する事です。
あとは筆圧を何段階かに、
変えてみましょう。

05・完成「りんご+ビン」・510.jpg
  
⑤H系を入れ完成

H系を入れ完成しました。

透明なビンなどは裏側の線も、
描いていくのがコツです。

いつも通り力の集中する箇所、
りんごのヘタ、ビンの栓や底、
などを他の箇所よりも、
よりシッカリと描画します。

ビンの「影」に射した、
「光」なども要点です。

+++++++++++++++++++++++

・・・でした。

「KFR」も進行中です。
来週〆切なので必死です(笑)。

0003・水彩「神戸フラワーロード(KFR)」.jpg

「KFR」は2段階目を進行中です。
"KFR" is progressing to 02nd.

次の更新は5月21日(金)です。
よろしくお願い致します。

ではまた!
nice!(23)  コメント(8) 
共通テーマ:アート

nice! 23

コメント 8

michaela

若い頃美大受験をちょっと考えたことがありますが、きちんと学ぶ前にデッサンが苦手…と決めてしまって^^;
でも、デッサン苦手云々の前に、描きたい!という気持ちがわいてくるかどうかですね。

ナギさんのブログを拝見しながら、ちょっと一から描いてみようか思ってます。
by michaela (2010-05-14 10:06) 

カズノコ

描画手順は何回も教わっているのに、デッサンする段になると
すっかり忘れてしまっている自分に、呆れてしまいます。
回転体の補助線の引き方、球の陰影も丁度1年前に教わって
いました。

今回の描画手順で④の終わりのところが、いま一つ理解不足
なので教えて下さい。
「コツ」は引く線と線の間隔を開け、透明度を維持しながら
立体感も、表現することです。」

お手数お掛けして申し訳ありませんです。
by カズノコ (2010-05-14 14:00) 

匁

どこが明るいか?
そして端はどこか?
実際描く場合は物の色とかにとらわれて
忘れてしまって先に進みがちです。
反省
「KFR」は随分楽しくなりましたね。
現物を見て見たいです。
頑張ってください。
 
by (2010-05-14 19:38) 

差注すたい

立体的に書くときにとても大切なことですね

by 差注すたい (2010-05-14 19:49) 

広島ピアノ

コメント有り難う御座いました。
しっかりと、しっかりと、読ませて頂きました。
私は自民党も民主党も、その他政党も不完全だと思っていますし、おっしゃるとおり、少しずつ改善していくしかなく、それが永遠に続くものなのだと思っていますので、意見に賛成できないなんて全く思っていませんよ。
私にとって頂くコメントは私の勉強不足を知らされる、とても貴重なものです。
いつも、本当に有り難う御座います。

KFR?
あれ?いつの間にかこんな呼び方になってましたっけ(笑)?
by 広島ピアノ (2010-05-14 20:28) 

iyashi

広島ピアノさんのところから飛んできました。
画家さんなのですね(^^)
私も最近創作活動をしたいと思っていたのですが、これからも立ち寄らせて頂きます<(_ _)>
by iyashi (2010-05-14 23:04) 

の

色が無くても、、「美味しそうなリンゴ」ですゥ~(^^)/
瓶の透明感!さすが、、良く出ています~♪
by (2010-05-16 16:01) 

岩崎ナギ

michaelaさん→そうですか、
それで絵に関心をお持ちだったんですね。
デッサンも「食欲」と同じで、
「食べ始めれば食欲が湧く」の原理です。

ありがとうございます。
少しずつ描き始められれば、
きっと「描きたい!」
という気持ちになってくると思いますよ。




カズノコさん→いつも丁寧にご覧頂いて、
ありがとうございます。
回転体の補助線の引き方は、
きっとカズノコさんのお役にも立つ事でしょう。
時々見直されて下さいね。

④の「引く線と線の間隔を開け」は、
鉛筆の線を引くとき、
あまり几帳面に「等間隔」で引いてしまわず、
モチーフの明暗などに合わせて、
線の密度に「粗密」を作りながら引いた方が、
却って質感を近づけることが出来る・・・
という意味です。




匁さん→色は強力ですから、
明暗や構図を飛び越えて、
見えて来やすいです。
そこを構図や明暗にも、
注意を払う事によって、
より良いものを、
目指せるのではないでしょうか?
「KFR」もご覧頂いて、
ありがとうございます。
土曜日完成予定です。




すたいさん→ありがとうございます。
立体的に見えるのは、
基礎デッサンでは大事ですね。




広島ピアノさん→そうですか、
しっかりとお読み頂き、
ありがとうございます。
私の考え方には、
至らない所も多いでしょうが、
大事な事は何かを、
自分なりにしっかり持って、
言葉であれ絵であれ、
表現していきたいと思います。

KFRは以前から、
「略称」はKFRでしたよ(笑)。




iyashiさん→お越し頂いて、
ありがとうございます。
何か作られているんですか?
またお伺いしますね。
拝見するのが楽しみです。




のさん→ありがとうございます。
デッサンには終わりはないので、
おかげ様で課題を作る事が、
自分自身の制作にも、
とても役立っています。
by 岩崎ナギ (2010-05-21 06:30) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。