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水彩完成「ラジオ」 [水彩+色鉛筆]

004・水彩完成「ラジオ」・510.jpg

題:ラジオ
作者:岩崎ナギ
技法:水彩色鉛筆(3原色)
大きさ:41×31.8センチ

Title: Radio
Artist: IWASAKI Nagi
Technique: Water-soluble pencil (3 primary colors)
Size: 41 x31.8 cm (16" x 13")

○神戸市・西区民センター
デッサン講座、色鉛筆講座、水彩講座用に、
「ラジオ」を描きました。

今回はほぼ「水彩色鉛筆」3原色のみで描きました。

色鉛筆講座を持たせて頂いたおかげで、
色鉛筆というものが、
単なる水彩の補助的用具である事を超えて、
非常に可能性のある道具である事に、
気付く事ができました。
ありがとうございます!

水彩色鉛筆は水彩絵具より、
通常は強く発色しますし、
文字通り鉛筆のようにも描けますから、
作例のように機械ものを、
正確に描く事などが得意です。

もちろん普通の水彩絵具でも、
同様の事は出来ますが、
やはり得手不得手はあると思います。

つまり水彩色鉛筆を使うのが、
より適した題材もあると考えます。

このラジオなんかはそうではないでしょうか?

では以下指導案です。
ご高覧よろしくお願い致します。

++++++++++++++++++++++

001・補助線.JPG

1・複雑な形体の補助線

複雑な形体は補助線を上手に引くと、
破綻なく描く助けとなります。

どのような面であれ4隅を結び、
真ん中を出すと4分割できます。
4分の1は4分割で16分の1です。

006・補助線による分割.jpg

この考え方を基本として、
曲面にも補助線を曲線で引くと、
適用が可能ですから、
必要な数だけ分割し活用します。

但し目で必ず確認し調整します。
補助線は人間が引いたものですから、
盲信は避け不正確な場合は正します。

003・厚みを取る.JPG

2・厚みを取る

日常使用する工業製品は安全上、
ピン角を避け面取りか、角丸めが、
なされています。

つまり面と面の間に小さな面が、
もう一つある訳です。

また開口部などで見える断面にも、
素材の厚みが必ず存在します。

この僅かな厚みを捉える事が、
自然な描写のコツと言えます。

004・水彩完成「ラジオ」・510.jpg

3・図と地に着目して完成

構図で最も大切な見地は、
図(描いてある題材の形)と、
地(背景となる空間)が、
適切に配分されているかどうか?
という見地です。

普段、図としているものを地とし、
地としているものを図と考えて
(つまり背景が図、題材が地です)、
反転し捉えても成立する形と空間の、
配分である時に形と空間が適切で、
構図としても美しいと判断できます。

+++++++++++++++++++++++++

・・・指導案は以上です。

6月23日(金)13時から、
京都府京都文化博物館(以下URL)

http://www.bunpaku.or.jp/

・・・で「上野の森美術館大賞展」の巡回展を、
一緒にご鑑賞くださる方、
大募集中です!

東京では多くの方と、
一緒に鑑賞し、
芸術に対する意見を活発に交換できましたが、
京都ではひょっとして、
1人も一緒にご覧頂けないのではないか?
と心配しております。

「一緒に見ても良いよ!」
という心の広い方、
ぜひよろしくお願い致します。

では!
タグ:Radio ラジオ 京都府京都文化博物館 上野の森美術館大賞展 アゼルバイジャン Azerbaijan トルコ Turkey アート 芸術 美術 岩崎ナギ サロンドートンヌ パリ Salon d'Automne Paris NY個展 ニューヨーク  Solo exhibition Ouchi Gallery ヲウチギャラリー オハイオ Ohio ハドソン・ギャラリ HUDSON GALLERY アルバニア Albania ノエビアスタジアム神戸 川田画廊 KAWATA GALLERY  個展 private exhibition デッサン 鉛筆画 素描 dessin sketch 色鉛筆 水彩 colored pencil watercolor 神戸市 西区民センター デッサン講座 美術教室 芦屋春日集会場 http://iwasakinagi.wix.com/iwasaki-nagi-web The New Primitive Declaration 新素朴派宣言 「世界一の明るい水彩を通じて、 世界一の明るい希望を共有し、 自己、他者、社会を心から明るくすることで、 世界一の愛を三者で実現して行く。」 アゴラギャラリー 日本水彩画会 アニメフェア関西 関西のクリエイター展 デザイン道場 LIVING & DESIGN 2012 ACDC Gallery Re:novel 実用新案 patent   インボルダ iNbolda bolda ボルダ 丸一興業 http://bolda.jp/case/【折りたためる額縁】インボルダ 第25回 日本の自然を描く展 優秀賞 日本芸術センター第6回絵画公募展 入選 Architectural Award 2012 Nominee 1662. What is “iNbolda”? http://www.art-center.jp/ http://www.archiaward.com/2012.php?l=E&m=8&theme=15&Obj=1662&pos=15] http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=20171 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=25194 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=32019 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=79178 https://www.kobe-bunka.jp/course/center-list.php?cid=7&q=&p=1 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=448 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=449 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=447 http://www.flickr.com/photos/ouchigallery/sets/72157635924418506/
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makiko

岩崎先生、こんにちは!
水彩色鉛筆の講座もされているのですね☆
精密機器や部品などの工業イラストレーションを
正確に描くのはすごく難しいことです。
写実が上手かったり、絵が上手に描けても
それと↑のイラストレーションは分野が違うので、
写すだけでは意味がないから。。
先生は正確な表現だけでなく、
味わいや心理表現も巧みに描いていて素晴らしいですね!
無機質なモチーフなのに、
絵の良さを存分につたえてくれます^^


by makiko (2017-06-16 13:09) 

岩崎ナギ

makikoさん→いつも丁寧にご覧頂いて、
ありがとうございます[わーい(嬉しい顔)]

工業製品を描くのも、
花を描くのも、
どちらも難しさがありますが、
工業製品には、
恣意的に描ける部分が少ないので、
主に形体を捉える練習として、
何課題かに一作は、
行っておきたい課題です。

正直に言えば面倒くさい課題ですが、
自分にとって、
とても役立つ課題と捉え、
いつも頑張っています。

またご意見よろしくお願い致します[わーい(嬉しい顔)]
by 岩崎ナギ (2017-06-16 15:28) 

カズノコ

ラジオのモチーフは、先生にとって四、五回目ではないですか。
厚みを出す。これはいろんなことに使えますね!
by カズノコ (2017-06-17 17:21) 

岩崎ナギ

カズノコさん→長年に渡り、
しっかりご覧頂き、
ありがとうございます。
このラジオはそうですね、
ほぼ10回近いのではないでしょうか?
ハッキリ数えた事はないですが、
描くたびに勉強になっています。
厚みもこの知識があれば、
おっしゃる通り、
創造的な絵を描く時にも使えますね。
by 岩崎ナギ (2017-06-17 21:41) 

匁

水彩色鉛筆は買ってから
実はほとんど眠っています。
透明水彩絵の具の中に使用すると
水彩色鉛筆は不透明水彩になるのか?
強く押し付けて描いてしまっているのか?
濃く目立ってしまいます。
そっと、優しく描く必要があるんですか?
by (2017-06-20 09:12) 

岩崎ナギ

匁さん→ご質問ありがとうございます。
おっしゃる通り、
水彩色鉛筆は強く押し付け過ぎると、
溶け切らないで跡が残ってしまいますので、
扱いに注意が必要です。
強く描く時も跡が残るほど強いのは、
避けた方が無難かもしれません。
また溶かすのは普通の筆よりも、
常に水分が供給される、
ペンの軸部分に水が溜められる、
水ペンの方が向いていますし、
各段階ごとに、
常に溶かしながら描かれると、
より良いかも知れません。
by 岩崎ナギ (2017-06-20 22:09) 

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