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水彩3原色で描く「早春の花」 [デッサン(Dessin)]

003・水彩完成「早春の花」・510.jpg

題:3原色で描く「早春の花」
作者:岩崎ナギ
技法:水彩
大きさ:41×31.8センチ

Title: 3 Primary Colored "Early spring flowers"
Artist: IWASAKI Nagi
Technique: Watercolor
Size: 41 x31.8 cm (16" x 13")

○神戸市「西区民センター」、
デッサン講座、色鉛筆講座、水彩講座用に、
「早春の花」を描きました。

花はあっという間に萎れてしまいますので、
今回は「省略」という事に焦点を当て、
描いてみました。

それでも花瓶の中で挿した花々が、
「ゴロン!」と傾いて、
どれほど努力しても、
自然のものですから同じ配置に2度とならない、
生みの苦しみを味わいました。

しかも触っていると折れてきますしね。
これには参りました。

ですので最初に取った構図のまま、
花などは別の角度から見て描きました。

※なお現在、神戸市「西区民センター」では、
4月からの講座生を募集しています。
「岩崎ナギ」の講座は以下URLから、
ご確認またお申込み頂けます。
(3月5日(日)まで)

「デッサン」(火)10時~12時
https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/18217

「色鉛筆」(月)14時~16時
https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/18218

「すてきな水彩画」(月)10時~12時
https://www.kobe-bunka.jp/course/course/detail/18216

では以下指導案です。
ご高覧よろしくお願い致します。

++++++++++++++++++++++

001.JPG

1・省略を活かす

花束や鉢植えを描く時に、
全てを描き切るのも醍醐味ですが、
萎れる前に省略を活かし描くのも吉です。

花や実など特徴を表す箇所を描き、
後は思い切って省略します。

しかもその省略の中でも手前に集中し、
最も手前の花や実のみ重点的に描く事で、
鮮度ある内に素早く仕上げます。

002.JPG

2・細かく描き込む

細かく描く時には小指を軸にして、
ブレないように描き込んで行きます。
画面が大きい時は腕枕も効果的です。

要は画面に手が直接つかず、
指や腕鎮などの支点を得ながら、
ある程度の距離を離す事により、
精度のある筆さばきを得る、
という事です。

デッサンならスティック消しゴム、
色鉛筆や水彩なら市販の水筆が、
細部を消しつつ描くのに便利です。

003・水彩完成「早春の花」・510.jpg

3・完成

完成しました。

花が咲いているのは一瞬。
「描きたいな」と感じたら、
時が移るのを待たず直ちにその瞬間、
今回学ばれた省略を活かして、
即座に描き留めます。

+++++++++++++++++++++++++

・・・指導案は以上です。
お読み頂きありがとうございます。

ではまたよろしくお願い致します!
タグ:早春の花 Early spring flowers アゼルバイジャン Azerbaijan トルコ Turkey アート 芸術 美術 岩崎ナギ サロンドートンヌ パリ Salon d'Automne Paris NY個展 ニューヨーク  Solo exhibition Ouchi Gallery ヲウチギャラリー オハイオ Ohio ハドソン・ギャラリ HUDSON GALLERY アルバニア Albania ノエビアスタジアム神戸 川田画廊 KAWATA GALLERY  個展 private exhibition デッサン 鉛筆画 素描 dessin sketch 色鉛筆 水彩 colored pencil watercolor 神戸市 西区民センター デッサン講座 美術教室 芦屋春日集会場 http://iwasakinagi.wix.com/iwasaki-nagi-web The New Primitive Declaration 新素朴派宣言 「世界一の明るい水彩を通じて、 世界一の明るい希望を共有し、 自己、他者、社会を心から明るくすることで、 世界一の愛を三者で実現して行く。」 アゴラギャラリー 日本水彩画会 アニメフェア関西 関西のクリエイター展 デザイン道場 LIVING & DESIGN 2012 ACDC Gallery Re:novel 実用新案 patent   インボルダ iNbolda bolda ボルダ 丸一興業 http://bolda.jp/case/【折りたためる額縁】インボルダ 第25回 日本の自然を描く展 優秀賞 日本芸術センター第6回絵画公募展 入選 日本芸術センター第8回絵画公募展 入選 Architectural Award 2012 Nominee 1662. What is “iNbolda”? http://www.art-center.jp/ http://www.archiaward.com/2012.php?l=E&m=8&theme=15&Obj=1662&pos=15] http://www.flickr.com/photos/ouchigallery/sets/72157635924418506/ http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=20171 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=25194 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=32019 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=79178 https://www.kobe-bunka.jp/course/center-list.php?cid=7&q=&p=1 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=448 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=449 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=447
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カズノコ

最初の訪問者になり光栄です!
今回は、花の絵の省略という見方を教えて頂きました。
今まで、省略したことがないように思います。
細部の描き方、水彩で水筆を使うのは、外の小さなスケッチで使うものと決めていましたから、消したり、修正に使えるな、と気づかせていただいたようです。ありがとうございました。
by カズノコ (2017-02-19 11:10) 

makiko

先生、こんにちは(*^^*)
分かりやすい指導案、ありがとうございます。
省略しながら描く、は、
見たまま描くより難しく、
何を活かして、
何を捨てるか、
自分の美の選択になるのかな、、
と思いました。
先生の花は明るく鮮やかで、
イキイキしてますね(^^)
花は美しいのだなあと感じさせてくれます。




by makiko (2017-02-19 13:39) 

岩崎ナギ

カズノコさん→早速お越し頂いて、
ありがとうございます!
省略は岩崎ナギ自身も、
もっと考えるべき問題だと思っています。
沢山描かねばならない以上、
時間の節約もそうですし、
洗練された構成や、
伝えたい事をより強く伝える構成には、
省略が欠かせません。
これからも模索して行きますね。
水筆に関しては、
最初は水筆の役割として使う時にも、
普通の筆の方が良いように思っていたのですが、
絶えず一定の水分が供給される安定性は、
実は元々の水筆の方が優れている事が、
制作を通じて解って来て、
水筆は水筆で重宝しています。
もっと大きい号数の水筆があれば良いと思います。
by 岩崎ナギ (2017-02-19 21:33) 

岩崎ナギ

makikoさん→嬉しいお言葉、
ありがとうございます。
おっしゃる通り何を省略するのかは、
美意識ですから、
普段から古今の良い作品を見て、
また自分の実際の苦しい制作を通じて、
学び取って行きたいと思います。
花の美しさを感じ取って頂ける、
makikoさんの感受性に感謝です!
いつもありがとうございます。
by 岩崎ナギ (2017-02-19 21:43) 

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