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水彩完成「ヴァルナ港」 [水彩+色鉛筆]

04・21世紀創世録「ヴァルナ港2016」・510.jpg

題:21世紀創世録「ヴァルナ港」
作者:岩崎ナギ
技法:水彩
大きさ:31.8×41センチ

Title: 21st book "Port Varna"
Artist: IWASAKI Nagi
Technique: Watercolor
Size: 31.8 x41 cm (13" x16" )


○いつもお越し頂き、
ありがとうございます!

神戸市・西区民センター
芦屋「春日集会所」、
デッサン講座、色鉛筆講座、水彩講座用に、
「ヴァルナ港」を描きました。

「貝殻と石」と同様に、
ペギー講座の通訳で学んだ、
「画面で直接混ぜる」やり方を、
前からの2色混合を用い、
「明→中→暗」と3段階行うやり方と、
組合せ描きました。

具体的には「明→中」段階は、
紙の上で混色を行い、
「暗」段階は仕上げですから、
パレットで少し繊細に、
調色を行いました。

どの程度の配分で2者を組合せるかは、
現在試行中ですが、
以前よりも統合的な絵作りが、
出来始めたように思います。

ヴァルナ港はブルガリアの「夏の首都(と呼ばれる)」、
ヴァルナの港で海水浴場のすぐ横にあります。

ヴァルナ浜「夜明け」・510.jpg

誰か点景人物はいないかな?
と思っていると釣りのおじさんが座ったので、
「やった!」と描き始めたものです。



また現在、神戸市「西区民センター」では、
10月から始まる秋季講座の募集を開始しています。
(↓URL)

https://www.kobe-bunka.jp/course/center-list.php?cid=7&q=&p=1

芦屋は岩崎ナギまでお問い合わせ頂ければ、
嬉しいです。

両講座ともご興味がありましたら、
ぜひよろしくお願い致します!

では以下指導案です。

++++++++++++++++++++++

01・水彩色鉛筆であらかた取る.JPG

02・第1段階終了.JPG

1・なるべく現地で素描

何かが心に引っ掛かった時、
なるべく現地で素描を取ります。

完全に制作を完成するのは無理でも、
写真では再現しにくい現地の感覚を、
手を動かして頭と画面に留める事は、
とても重要だからです。

後は時間が許す限り塗って行きます。
2色か3色を画面上で混色し、
前ほど赤味を強めた調色を行います。
空気の層で後は青味がかるからです。

03・第2段階終了.JPG.JPG

2・海と空の描き方を考える

海と空は本当に様々な描き方があり、
非常に上手く描かれる方も多いので、
ここでは1例を挙げるに留めます。

まず画面全体を濡らしてしまわずに、
濡らす所とそうでない所を作ります。

次に赤青黄の3原色を画面上で混色。
前項通り手前ほど赤味を強めて描画。
空は描きたい色にも依りますが、
例えば青と黄の緑に補色の赤を足し、
灰味に近いと馴染むかも知れません。

濡らす所とそうでない所はボケ足の、
柔らかい所と硬い所を作る事により、
メリハリを出すためです。

硬く感じ過ぎたら水筆でぼかします。
全箇所をぼかす必要はありません。

現場の感覚を思い出して行います。

04・21世紀創世録「ヴァルナ港2016」・510.jpg

3・完成

明→中→暗の3段階の内で明→中は、
画面上で混色しましたが暗の段階は、
パレットで混色して完成しました。

パレットの方が細かく調色可能で、
仕上げ段階には向いているからです。

逆に言えば途中段階は画面上で行い、
勢いがある方が良いかも知れません。

画面の状態やご自身の好みに合わせ、
混色方法をお選びください。

+++++++++++++++++++++++++

・・・指導案は以上です。

お読み頂きありがとうございます!

では!
タグ:ヴァルナ Varna ブルガリア Bulgaria アゼルバイジャン Azerbaijan トルコ Turkey アート 芸術 美術 岩崎ナギ サロンドートンヌ パリ Salon d'Automne Paris NY個展 ニューヨーク  Solo exhibition Ouchi Gallery ヲウチギャラリー オハイオ Ohio ハドソン・ギャラリ HUDSON GALLERY アルバニア Albania ノエビアスタジアム神戸 川田画廊 KAWATA GALLERY  個展 private exhibition デッサン 鉛筆画 素描 dessin sketch 色鉛筆 水彩 colored pencil watercolor 神戸市 西区民センター デッサン講座 美術教室 芦屋青少年センター http://iwasakinagi.wix.com/iwasaki-nagi-web The New Primitive Declaration 新素朴派宣言 「世界一の明るい水彩を通じて、 世界一の明るい希望を共有し、 自己、他者、社会を心から明るくすることで、 世界一の愛を三者で実現して行く。」 アゴラギャラリー 日本水彩画会 アニメフェア関西 関西のクリエイター展 デザイン道場 LIVING & DESIGN 2012 ACDC Gallery Re:novel 実用新案 patent   インボルダ iNbolda bolda ボルダ 丸一興業 http://bolda.jp/case/【折りたためる額縁】インボルダ 第25回 日本の自然を描く展 優秀賞 日本芸術センター第6回絵画公募展 入選 Architectural Award 2012 Nominee 1662. What is “iNbolda”? http://www.art-center.jp/ http://www.archiaward.com/2012.php?l=E&m=8&theme=15&Obj=1662&pos=15] http://renovel.org/works/iwasaki.html http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=20171 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=25194 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=32019 https://www.kobe-bunka.jp/course/center-list.php?cid=7&q=&p=1 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=448 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=449 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=447 http://www.flickr.com/photos/ouchigallery/sets/72157635924418506/
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カズノコ

画像認証数字を入れて、送信ボタンを押したら、台風9号の風雨で当地区停電なり、インターネット接続していませんに・・・・、電気が付いたら、コメントはすっかり消えていた。

仕上がりの画面が、その前の画面に比べてすっきり明るくなっているのにびっくりしました。流石、ナギ先生!
さて、常に持ち歩きのスケッチセットはどんなものをお持ちですか。小生は、モレスキンのB7サイズのスケッチブックと、鉛筆など、水筆。牛乳パックに8色をのせて作ったパレット、スケッチブックに入る大きさのもの。それにパレットをスケッチブックに止めるバインダークリップ。

by カズノコ (2016-08-22 14:04) 

岩崎ナギ

カズノコさん→カズノコさん何度も繰り返して、
コメント頂いてお手数をお掛けしました。
ありがとうございます!

ありがとうございます!
画面で混ぜるのは力強いですが、
仕上がりが粗いので、
パレットで細かく混ぜる方が、
綺麗に上がりますね。

ご質問ありがとうございます!
常に持ち歩くのは「折り畳みイーゼル」
「12色を入れたパレット」「霧吹き(画面を濡らすため)」
「太い丸筆3本、もしくは4本」「刷毛型の平筆」
「折り畳み水入れ(蛇腹のもの)」「水を入れたペットボトル」
「筆を差せるエプロン」「麦藁帽」「サングラス」
「傘」「水彩色鉛筆」「色計画ノート」「6号のスケッチブック」
「クリップ」「カメラ」
・・・こんな所でしょうか?
カズノコさんの牛乳パックのパレットも工夫があって良いですね!
by 岩崎ナギ (2016-08-22 19:26) 

rappi

少し前にモネの「印象、日の出」を観てきましたが
海にも色が多く入っていて表情があるように見えました。
海も描くと奥が深そうですね。^^
by rappi (2016-08-22 20:55) 

岩崎ナギ

rappiさん→コメントありがとうございます。
「印象、日の出」見ました見ました!
あれは何の展覧会でしたか???
「立ち止まらずにご覧ください!」って係りの方に言われましたね。
あーそうだ確か「モネ展」でしたかね。
いわゆる傑作は殆ど来ていなかったのですが、
モネ晩年の粗い筆致の庭の絵の数々が、
じっーっと見ていると急に「焦点」があって、
モネが見た100年前のその庭が「見えた」のですね。
その時に深甚な感動がありました。
海もそれぐらいの表現で描いてみたく思います!
by 岩崎ナギ (2016-08-22 21:28) 

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