SSブログ

アゼルバイジャン記4話「カスピ海を突っ切る」 [旅(Travel)]

004-1・ギャバラ「カスピ海を突っ切る」・510.jpg

+カスピ海を突っ切る
+We flew across the Caspian Sea.

○ホテルの鍵がいつまでも発行されない。

この日はバスで最終目的地のギャバラに行くはずが、
作家の集合が遅れに遅れ、
予定時間の帳尻を合わすために、
何とチャーター機で行く事になった。

驚いたのはその作家の数だ。
これだけの作家が参加している事を、
この時まで知らなかったのだ。

機はカスピ海を突っ切り、
強引に飛んでいく。
着陸時には拍手まで起きた。

004-2・ギャバラ「チャーター機で移動」出発・510.jpg

004-3・ギャバラ「チャーター機で移動」途中・510.jpg

004-4・ギャバラ「チャーター機で移動」到着・510.jpg

004-6・ギャバラ「チャーター機で移動」ギャバラ空港・510.jpg

004-6・ギャバラ「チャーター機で移動」シャバン・510.jpg

ギャバラからはパトカーが先導、
この本質的な「おかしみ」を、
理解して頂けるだろうか?

004-7・ギャバラ「パトカーで先導」・510.jpg

004-1・ギャバラ「ホテル到着」・510.jpg

それだけの作家が押し寄せた為に、
ホテル側も部屋割りと鍵を発行するのに、
大混乱だ。

フロント前で「あと10分、あと10分です。」
と30回くらいなだめられて、
結局3時間くらい待たされる。

ただ良かったのは3時間の待ち時間の間に、
本当に多くの人と話が出来た事。

004-10・ギャバラ「他作家との交流」・510.jpg

作家同士の交流はもちろん、
地元TV局の人たちとも話が弾む。
日本でTV局の人というと、
何となく特別ぶった人のような印象があるが、
ここアゼルバイジャンでは「普通の人」感があって、
親しみが持てる。

004-11・ギャバラ「ミラショカ」・510.jpg

『アゼルバイジャンを好きになった?』
とTV局のミラショカという女性が訊ねる。
『もちろん!
人が親切だし料理は美味しいし、
自然の美しさも良いよ!』
『ありがとう!』

ちなみにこれはお世辞ではなく本当だ。
しかもナギが日本人だからか、
「日本は良いよ!」とか、
「日本人は好きだ!」と、
言ってくれる人も多い。
10年後は判らないが今は親日的。

その内にアゼルの文化観光省大臣が通る。
この展覧会は同省の後援だからだ。

大臣にさっと立って挨拶をしたミラショカは、
『私たちの大臣を知ってる?』
『いやごめん知らない。』
『アブルファス・ギャラエヴ大臣で、
とても親切な方よ。』

ホテルにもポスターがあり、
日本の国旗を指し示し写真を撮ってもらう。
隣はグルジアの作家・デザイナーのチコ。

004-9・ギャバラ「ホテルに飾られたポスター」ナギ+チコ・510.jpg

そうやって交流している内に、
ようやく鍵が発行される。
実に18時50分だ。
19時からの夕食とあるが到底間に合わない。

同室になったのはシャバン・ジュダロー。
飛行機で隣の席になり、
仲良くなったのを、
事務局が見ていたのだろう。

シャバンは行きの機内で、
自国アルジェリアの地図を描いて、
位置関係を説明してくれた。

004-12・ギャバラ「シャバンの地図」・510.jpg

ちなみに前日2日目の同室は、
パーク氏だった。
韓国から来た作家だ。

ナギは竹島は戦後に、
韓国に占領されたものだと、
ハッキリとブログにも書いてきたが、
個人と個人の関係に、
政治を持ち込む必要はないし、
あったとしても北朝鮮の現政権崩壊後は、
アメリカを仲立ちとして協力する必要もある。
シッカリと握手をした。

パーク氏は英語は喋れないが、
大学教授をしている素朴な感じの人で、
親しみやすい雰囲気の人だった。
(竹島については5日目に、
他韓国人作家に激論を挑まれる事になるが、
それは後日の日記で)

さて3日目の夕食も豪華だ。
バランス良く(?)食べる。

004-13・ギャバラ「バランス良く食べる」・510.jpg

夜は10時には眠る。
外は近くのギャバランドという遊園地に、
作家をご招待という催しが行われ、
ドンチャン騒ぎが聞こえてくるが、
我関せずで眠る。

明日は作品と「インボルダ(額)」を組み合わせる日だ。
万一の失敗も許されない。

(つづく)
+++++++++++++++

「アゼルバイジャン記」4話です。

飛行機まで貸切とは!
本当に驚きの旅でした。
向こうの人は皆親切にしてくれました。

トルコに招待される件も、
正式に固まりました。
ただ情勢が不安定なのが心配です。

次回は6月10日(月)更新予定です。
よろしくお願い致します。

では!
タグ:アゼルバイジャン Azerbaijan フィレンツェ・ビエンナーレ The Florence Biennale スポンサー募集 アート 芸術 美術 岩崎ナギ サロンドートンヌ パリ Salon d'Automne Paris NY個展 100人展 ニューヨーク Solo exhibition Ouchi Gallery ヲウチギャラリー オハイオ Ohio ハドソン・ギャラリ HUDSON GALLERY メリット賞 Merit Award ホームズスタジアム神戸 川田画廊 KAWATA GALLERY  個展 private exhibition デッサン 鉛筆画 素描 dessin sketch 神戸市 西区民センター デッサン講座 美術教室 The New Primitive Declaration 新素朴派宣言 フェイスブック潮流 水彩を通じて明るい未来を共有する アゴラギャラリー 日本水彩画会 100周年記念 アニメフェア関西 関西のクリエイター展 デザイン道場 LIVING & DESIGN 2012 ACDC Gallery Re:novel 実用新案 patent インボルダ iNbolda bolda ボルダ 丸一興業 www.bolda.jp  http://bolda.jp/case/【折りたためる額縁】インボルダ 第25回 日本の自然を描く展 優秀賞 日本芸術センター第6回絵画公募展 入選 Architectural Award 2012 Nominee 1662. What is “iNbolda”? http://www.art-center.jp/ http://www.archiaward.com/2012.php?l=E&m=8&theme=15&Obj=1662&pos=15] http://renovel.org/works/iwasaki.html http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=20171 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=25194 https://www.kobe-bunka.jp/course/center-list.php?cid=7&q=&p=1 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=422 https://www.kobe-bunka.jp/course/detail.php?csid=423
nice!(8)  コメント(2) 

nice! 8

コメント 2

匁

岩崎ナギさん
日本代表の国際親善大使ですね!。

それぞれの国の作家と親交ができるって言うか
それもいろいろ苦労が有ったんですね。
政治が芸術活動にも及んでいると言うことですか?!。

by (2013-06-07 20:15) 

岩崎ナギ

匁さん→ありがとうございます!
世界の方に親日感を拡げながら、
世界共通の利益である民主主義を、
少しずつ進展していきたいと思います。

色んな国の方と交流できるのは魅力ですね。
でも国と国との関係が悪いと、
冷たい態度を取ったり論戦を挑んできたりする人がいて、
確かに大変な面もありました。
芸術も政治情勢と決して無縁ではいられません。
ともあれ個人と個人の関係に、
国と国の政治関係を持ち込むのは厳禁です。
by 岩崎ナギ (2013-06-07 21:22) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。