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映画「20世紀少年」 [様々なものを見て/review]

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映画「20世紀少年」原っぱメンバー

●映画「20世紀少年」の3作目、
ぼくらの旗」が8月29日(土)から、
公開されます。

「20世紀少年」はご存じの方も多いとは思いますが、
浦沢直樹の原作漫画を3部作として映画化、
今回が最終章です。

ナギ自身はご存じの通り(?)、
世間の流れに相当疎(うと)いので、
何となく「名前を聞いたことがある」
と言うだけで全然知りませんでした。

前作の2作目が封切られるのを前に、
TVが1作目を放送したのを切っ掛けに、
「20世紀少年」の事を知りました。

素朴な感想から言うなら、
この映画、
「とても面白い!」
と思いました。

WEB通販大手アマゾンの論評では、
かなり否定的なものも多いですけど、
それはどれも・・・
『原作と比べて・・・』
という論調で、
原作を全然知らないナギなどは、
却って楽しめましたね。

恐らくは原作はもっと深いものなのかも、
知れませんが映画は時間が限られてるから、
どう省くかが腕の見せ所で、
原作を知らない一聴衆として見ると、
解りやすく編集されていたと思います。

1960年代にはナギは生まれておらず、
「月面着陸」や「大阪万博」や「安田講堂」を、
実際に見たわけではないけれど、
幼い頃にはそうしたものの「名残」というのか、
「匂い」というのか、がほんの少しだけ、
まだ残っていたような気がします。

この映画はその1960年代に、
主人公「ケンヂ」が小学校の、
放送室を占拠して「ロック」を、
かけるところから始まります。

「何かが変わるような気がしたが、
結局何も変わらなかった。」
そんな独白での幕開け。
大人になるにつれて、
ほとんどの人が感じざるを得ない気持ち。

そんな気持ちを抱きながら、
「キングマート」というコンビニ店長として、
何となく生きているケンヂのお得意先、
敷島教授が行方不明になり、
その家の壁で見覚えのある、
「謎のマーク」を見た所から、
話が急展開していきます。

ナギは昔から、
「気持ちの質量保存の法則」
というのを考えていて、
一度放出された「気持ち」は、
それが正であれ負であれ、
形を変えて生き続ける、
というのがその法則です。

小学校の時に馬鹿にされて、
その学校を襲いに行ったり、
そんな報道を時々聞くけど、
その度いつも気持ちが形を変えて、
生き続けてるんだなと感じます。

この映画でも多くの人が、
過去からの手にしっかり掴まれながら、
ある人はそのまま握りつぶされ、
ある人は振り解こうともがき、
ある人は巧妙に他の手とすり替える。

あくまで娯楽大作で、
教訓的な要素を前面に出したりは、
決してしてないけれど、
深い部分で、
「負の気持ちを放出してしまわないで、
もっと頑張って生きて行きたいな。」
と思わせる良い映画だったと思います。

何事も「きっかけ」がある。
原因なしにはどのような結果もない。
この世界では良い種を蒔いても、
必ずしも良い果実を収穫できないけれど、
しかし悪い種を蒔けば、
確実に悪い木が育つ。

良い実が結実する事を信じて、
辛抱しながら良い種を蒔いていきたい、
少なくとも今はそういう気持ちですよ。

明日はパン屋さんの早朝労働ですので、
ブログは一日お休みします。

また金曜日にお会いしましょう。
では!
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よしあき・ギャラリー

この映画も、コミックも、私は、全く初めて知りました。
考えてみれば、自分も20世紀に生まれ、少年時代もあったなと思い返しています。
少年時代というのは、遠い昔でもあり、つい最近だったようにも感じられますが、凝縮して性格形成がなされた時期だったように思います。

by よしあき・ギャラリー (2009-08-26 12:34) 

カズノコ

60年安保は、実際に参加した口です。
映画のいい話、有難うございます。

ナギさんの最後の結論が素晴らしいです。
そのように生きて行きたいと思います。
有難う!

by カズノコ (2009-08-26 20:26) 

マっこ☆

休養ですか?たまにはこのような記事もいいですねぇ~。
描くことに取り付かれたのかと思いましたよ♪
「20世紀少年」ってはじめて知りましたよ。
僕は大阪万博の頃は、赤ちゃんだったので全く覚えており
ません♪ リフレッシュしてまた素敵な絵を描いて欲しいなぁ~。
by マっこ☆ (2009-08-26 23:43) 

ぶぅ

私もこの漫画は・・・題名だけしか知りませんでした。
だから第1作目の時、テレビで大々的に宣伝してたけど、「ふ~ん」ってな
感じで興味もなかったんですが・・・
第2作目公開前にテレビで第1作目(「もうひとつの~」でしたっけ?)を
観て「おもしろい!!!」と(笑)
そして今回ももちろんテレビで観ます(笑)
時代としてはナギさん同様、生まれてない第1作目。
でもなんとなく、なんとなくだけどわかる時代。
今の子どもたち、秘密基地なんてないんだろうな~。
っていうか、そんな発想自体、なかったりして。。。
それはそれでかなしいなぁ・・・
by ぶぅ (2009-08-28 00:49) 

岩崎ナギ

よしあき・ギャラリーさん→ナギもTVで放映するまで、
全然知りませんでした。
少年時代に凝縮されて性格形成がなされる、
というのは卓見ですね。
大きくなってから考え行動することの多くは、
言わばそれらをほどいて、
それぞれの場面で出してくるものと思います。
表面上、洗練されてはきますけど。
by 岩崎ナギ (2009-08-28 07:28) 

岩崎ナギ

カズノコさん→おおそうでしたか、
激動の時代でしたね。
でも今もやはり激動の時代と感じます。
映画や本で良いな、と思うものがあれば、
時々紹介していきたいと思います。

ありがとうございます。
いつもいつも思う通りにはいかないけど、
やはり自分なりの旗を揚げて、
歩みたいと思います。
by 岩崎ナギ (2009-08-28 07:38) 

岩崎ナギ

マっこ☆さん→アゴラギャラリーに、
自作の画像を送り直していたので、
絵を描く時間が無かったです。
描くことには大分前から、
取り憑かれていますよ(笑)。
「20世紀少年」面白いですよ。
大阪万博、60年代ですね。
まことさんが真面目なのも頷けます。
この映画でやる気をもらい、
また描いておりますよ。
ありがとうございます。
by 岩崎ナギ (2009-08-28 07:38) 

岩崎ナギ

ぶぅさん→あっじゃあ一緒ですね。
ナギなどはテレビでの宣伝も知りませんでした(笑)。
金曜ロードショウでやっていたのを、
ご飯食べながらちらちら見て、
『面白いなーちゃんと見よう!』と。
ちょうど今日、2作目のTV放映ありますね。
ナギは2作目も面白いと思いましたよ。
確かに秘密基地とか憧れましたねー。
校舎裏とか屋上とか用具入れとか、
そういう所に作ってみたかった。
むしろ大学になってから作ってましたよ(笑)。
自分しか知らない場所って良いですよねー。
by 岩崎ナギ (2009-08-28 07:39) 

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